並行世界のIS学園の屋外庭園のベンチでお昼を楽しんだ翌日、天夏達はいつものように教室でHRが始まるのを待っていたのであった。
「何だろう、なんか胸騒ぎがするんだけど?」
「弥生もか?」
「何事も起きなければいいのだが(´・ω・`)」
一夏を覗くメンバーは何か起きそうで不安を感じていたのであった。
その不安が嘘でなかったことを天夏達は驚くのである。
「その情報、間違ってるわよ‼」
「鈴か‼」
『この世界の朱音は小柄なんだ』
『相変わらず、おてんばぶりだな』
『そろそろ、あれが来るな』
そうあの天夏と弥生の世界では成長した姿で仮面ライダー龍騎とリュウガの変身者になっている朱音にして今いる世界では生前の小柄で髪型は一緒で性格もお転婆と言う凰鈴音が教室の引き戸を開けてやってきたのであった。
箒は天夏と弥生の助言などで一夏から脱却したようで、今では天夏と弥生のサポーター的存在になっているのである。
そこにセシリアが介入したと言うのが現状だ。
どうやらこの世界でも天夏と朱音同様に幼馴染らしくしばらく様子を見ながらある準備をして、
「天河‼」
「織斑先生。いい加減にしたらどうですか」
「ありがとう。逃げるんじゃないわよ‼」
「チッ‼」
鈴目掛けて振り下ろされた出席簿を持っている手の甲目掛けて、咄嗟にポケットに入っていたトレーディングカードを手裏剣のように放ち織斑千冬の出席簿は床に落ちたのであった。
鈴は天夏にお礼を言って、自分の教室へ戻って行ったのであった。
そしてHRが始まったのであった。
「つまり、天夏と弥生ちゃんが行っている世界に行ってほしいと言うことか?」
「すいません。急に付き添い頼んでしまって。山田先生のこともあるのに」
「別に気にしなくていいよ。(真耶の事まで謝らせてしまった)」
《なぎさ。わたしでは目立つだろ。どのベルトで変身するのだ?》
「ウェ? なぎさちゃん、君は何本ベルトを持ってるの?」
「ドライブドライバーとファイズギアとカイザギアとデルタギアとサイガギアとオーガギアで、合計で六本です。といいながらカイザは龍美さんが持ってますけど」
「一人でそれだけのライダーシステムを使いこなすなんて思ってなかったよ」
一方で、なぎさはどうやら今度ペアを組むことになったのは、先輩ライダーである剣崎一真で星奈達は別件らしく、後で龍美が同行することになっているのであった。
剣崎一真はベルトさんことクリム・スタインベルトはなぎさにドライブドライバーを巻いたままでは潜入しずらいだろうと言うので、それを聞いた剣崎一真はまさか複数のライダーシステムを使いこなしていることに驚いたのであった。
それもそのはずでブレイド以外のライダーに変身したことがない剣崎一真には驚くなと言うのがむりな話なのだ。
こうしてなぎさは天夏と弥生がいるIS学園へ乗り込む準備を行うのであった。