喫茶店「JACARANDA」にてセイグリッド姉妹は自分達が使っているライダーシステムが元は神崎士郎が創り出したバトルロワイヤルに使われていた物を改造して使っている適合者じゃなくても使えるが、次元武偵の資格を要するのだと説明して先輩ライダー達は驚いたのであった。
「なるほど。アンデッドを倒せたのはそういうことか。それとアンナちゃんだっけ、カードを使わずに技を使えたのは、もしかして、これかい?」
「相川さん、それなんですか?」
「ソウルボードと申しまして、わたくし達姉妹はこの世界の住人ではないのは、お分かりのはずと思ってよろしいですか?」
「ああ。大丈夫だ」
「ソウルボードはルーンと呼ばれる特殊な石を嵌めることで能力を得ることが出来ます、そして、制限を解除するには協力者が必要です」
「なるほど。仲間と一緒に戦えばこのソウルボードの上限は解除できるのか、ありがとう」
「いえ、当然の事をしたまでですので、お気になさらないでください」
アンデッドを封印ではなく倒せたのは別のライダーシステムという理由で結論付けてアンナが問答無用にウイングランサーからビームを放ったことを思い出したので、相川始はバイパーから教わったソウルボードと言う物を呼び出したのであった。
バイパーとスミレは驚く様子はないが橘朔也と上城睦月は驚いたのである。
アンナがそれが自分達がカードなしで技を使うための物だと説明し、ルーンと言う全6色の特殊な石を嵌めるとカードなしでも技を放つことが出来ると答えたのであった。
「あと、武醒魔導器という物も同じことが出来るからな。詳しいことはリタが暇な時にでも連れて来る」
「リタって人物が魔導器の専門家なのか?」
「はい」
「では、ご協力出来る限りこちらも協力させていただきます」
「ありがとう」
「ありがとうございました‼ ねぇ、始さん、あの人達も仮面ライダーなの?」
「ああ、その通りだよ」
「睦月。じっとしてられないな」
「そうですね。オレと同じく高校生で仮面ライダーに、それも女の子が、オレだって負けていられませんよ‼」
バイパーが武醒魔導器のことも明かして今度リタを連れて来ると約束してセイグリッド姉妹と一緒に会計を済ませて出来る限りは協力すると言って別れたのであった。
上城睦月は後輩がまさかの高校生にして女の子と言うこともあって先輩として頑張ることを決意したのであった。
一方で
「天夏さん達のおかげで料理が出来るようになって良かったですわ」
「まさか、画像しか見ないで料理する人は初めてだよ。慣れるまでは誰かに手伝ってもらった方がいいよ」
「そうですわね。最近織斑先生が絡んできませんね」
「龍翔兄がこの前の一件で理事長にお灸を据えられたらしい」
「なるほど、それで大人しいのか」
並行世界でお昼休憩を一夏がグランド整備しているので天夏以外女子と言うメンバーで屋外庭園のベンチで弁当を持ち寄って食べていたのであった。
セシリアが料理というより下手するとアーチェに匹敵する物を生み出せてしまうので弥生と箒が簡単な料理から手解きをすることになって今では幕の内弁当レベルの料理が出来るようになったのであった。