♠のカテゴリー7「トリロバイドアンデッド」を飛翔斬で倒してしまったがなんとか封印はできたので、セイグリッド姉妹は喫茶店「JACARANDA」にやってきたのであった。
「相川! 睦月‼」
「橘、来てたのか? それにバイパーまで」
「お帰りなさい、始さん。え~と?」
「ごめんなさい。日本語で構わないわよ」
「すいません。ご注文は?」
喫茶店「JACARANDA」の看板娘である栗原天音の出迎えられたが困った顔をされたのでここでもスミレは丁寧に日本語で構わないと言うと、日本語で紅茶を二人分注文したのであった。
そこにちょうど仮面ライダーギャレン変身者の一人の橘朔也と、仮面ライダー王蛇の変身者のバイパーも来ていたのであった。
「改めて、オレは相川始。さっきの仮面ライダーカリスの変身者だ。よろしく」
「オレは仮面ライダーレンゲルの変身者の上城睦月。よろしくね」
「BOARDの研究員兼仮面ライダーギャレンの変身者の橘朔也だ」
「わたしはスミレ・セイグリッドです。仮面ライダーナイト、そして、仮面ライダーファムの変身者です」
「わたくしはスミレの姉の、アンナ・セイグリッドです。同じく仮面ライダーナイト、仮面ライダーファムの変身者です。お見知りおきよ」
此処に仮面ライダーの変身者が6人も揃ったのであった。
「君達姉妹が仮面ライダーになった理由は、朱音ちゃん達が話してくれた」
「それと、オレが話した」
「そうですか」
「気になってるのはそれはどう言う仕組みで変身できるのかだ」
「始、前に説明したんだが?」
「確か、自分が映る鏡やガラスなどに移すと自動的にそのデッキの持っている人物の腰回りに合ったベルトが巻かれて、バックルの部分にそのカードデッキを入れて変身する。合ってるか?」
「はい。それで合ってます。それとこれには融合係数は関係ありません。これは一昔「神崎士郎」が一人で作ったんです。合計で13種類カードデッキを作り上げて、そして最後の一人になるまで戦わせるライダーバトルに使用された物で、それをモデルにヴェスタWSCが作ったライダーシステムの一つです」
橘朔也は以前に朱音達から仮面ライダーになった経緯を聞かされたのとISではアンデッドなどと戦うのは無理と言うことで所属先に懇願して手に入れたことを理解したので
あった。
二人が先ほど使ったのは融合係数を必要としない代物で最初に使われたのは何とライダーバトルと言う仮面ライダー同士の殺し合いで考案したのは、神崎士郎という男だと言い、それをヴェスタWSCが契約ミラーモンスターの代わりに人工AIのミラーモンスターを使役する形になるとスミレが説明したのであった。
アンナは蒼嵐波竜「テトラバースト」が、スミレは蒼翔竜「トランスコア」が闇の翼「ダークウイング」と閃光の翼「ブランウイング」の代わりを担っているので、エサがいらないのである。
「なんだと‼」
「それがあったら、剣崎さんは‼」
「例え二人のライダーシステムがあっても剣崎は迷わずブレイバックルを選ぶ」
相川始はそれを聞いて驚き、上城睦月はナイトのカードデッキがあれば剣崎一真がジョーカーアンデッドにならなくて済んだと言ったが、橘朔也からそれでもブレイバックルを選ぶと言ったのであった。
橘朔也は二人のライダーシステムがあの時あったら自分は最愛の人を死なずに済んだと後悔しているのだから。