剣崎一真は♠のカテゴリーJ「イーグルアンデッド」に悪戦苦闘を強いられていたが思わぬ助太刀が天使二人と言う好条件だったが天使二人にあの上級アンデッドが手も足も出ないでバックルどころか、完全に焼け焦げた何かに変わり果てたイーグルアンデッドを無表情でブランクカードに封印したので、後はアブゾーバーがあればジャックフォームにフォームチェンジできるのである。
剣崎一真はブルーペインダーに跨り帰路に着いたのであった。
その日の夜、
「クラス代表は、織斑一夏君に決まりました‼」
クラス一同「ウソダドンドコドーン!(嘘だ‼ そんなこと‼)」
「おまえ達。本当に良かったのか?」
「別にクラス代表になるために模擬戦したわけじゃないし」
「これでオレと弥生はいつも通りなんだけど」
「それにしても、お二人の機体はスゴイですわね」
「ヴェスタWSCがカードゲームのユニットを参考に作ったISらしくてな(本当は異世界の惑星クレイのドラゴンなんだが)」
「それでISにはない機動力でしたの(=゚ω゚)ノ」
「セシリア、暇な時でいいから、ボク達と武術の特訓しない?」
「いいのですの‼ 喜んでお引き受けします」
クラス代表を決める模擬戦は無事に終了したがヴェスタWSCに機体を要求した織斑千冬の処遇は後程理事長直々に決めるということになったらしく、現在はクラス代表に就任した一夏の式典が行われているのだが、天夏達以外のクラスメートがショックだったのか両膝を付いてそのまま両手を着いて落胆していたのであった。
そんな一行を尻目に天夏と弥生はこの世界のスミレであるセシリアと楽しい談笑をしていたのである。
「あ‼」
「どうなさったんです?」
「実は・・・」
「(それはまずいですわ‼ 幾らブリュンヒルデでも実の弟の専用機の為に日本候補生の専用機を凍結させてしまったのは‼)」
「(ヴェスタWSCに使ってない、ISがあるからそれを渡した)」
「(あの時の人ですか?)」
「(うん。天夏の従兄で、鳴流神龍翔さん。ヴェスタWSCの社員じゃないけどね)」
「(なんとなくわかりますわ。あの人の実力を間近で見たのですから)」
弥生は麦茶を飲みながらあることを思いだしたのだ。
現在式典で盛り上がっているのでその事を利用して箒を巻き込んで思い出したことを話すことにしたのであった。
セシリアは白式を造らすために日本候補生の専用機製作を凍結させてまで実弟に専用機を用意させる行為を流石にそれはないと言い切って、箒は黙って見ることにしたのであった。
天夏の口から所属しているヴェスタWSCに保管されているまだ搭乗者が決まっていない装甲機竜なのだが、ISとしてこの世界の日本候補生の専用機として渡したと告げたのであった。
セシリアと箒は、あの時、龍翔が居た理由がわかったのであった。
こうして一夏のクラス代表の式典が続いたのであった。