天夏達が模擬戦を終えた頃、剣崎一真は一人でとある島であるアンデッドと遭遇したのだ。
「ジョーカー。野郎じぇねえか‼」
「ああ(困ったな。始か、天馬ちゃん達が居たら空が飛べるんだけど)。変身‼」
『Change‼』
「なんだ‼ その姿は‼ あはははは(≧▽≦)‼」
そう何を隠そうあの♠のカテゴリーJ「イーグルアンデッド」で人間体は高原という男に擬態していたアンデッドを封印するべくジョーカーラウザーで変身したのだが、橘朔也と再会した際にブレイバックルはまだ調整中だと言われてしまったので、アブソーバがないのである。
つまりジャックフォームに慣れないので飛行できないという不利な状況に置かれてしまったのである。
天馬が装備してくれた翼ユニットは展開の仕方が分からず、最初に封印した際は、ハートの4「FLOAT」を借りたおかげで封印したのだが、今回は完全にアウェイなのであった。
ましてやスミレやハルカ達のようにナイトのカードデッキを持ってるわけないのだ。
「どうした‼ ジョーカー!」
「クソ~‼」
イーグルアンデッドはお得意の上空からの羽根手裏剣で攻撃してきたりと防戦一方に追い込まれてしまったのである。
だがそれも奪回するチャンスがやってきたのであった。
「おい‼ 何弱いもん苛めしてんだ<`~´>‼ やるぞリンデ‼」
「ウェ(0w0)? ダリナンダキミタチイッタイ(誰なんだ? キミ達は?)」
「ルカ。ダメね。付き合ってあげる」
「女は黙ってろ‼」
なんと運がいいのか水色のロングヘアーの槍使いの女性の天使と守護天使またの名を「男気天使」こと清楚な外見とは裏腹に江戸っ子気質な一面を持つ薄紫色の髪の少女天使「ルカ」が助太刀にやってきたのであった。
二人の助太刀に呆気にとられてしまった剣崎一真は空を飛んでいる二人を見上げているとイーグルアンデッドは二人に喧嘩を売ってしまったのであった。
これが、悲劇の始まりとはイーグルアンデッドは思ってなかっただろう。
「てめえのようなゾンビ野郎が‼」
「聖戦の予行演習‼」
「ぎゃぁっァァぁΣ(゚Д゚)‼」
「お~い‼ 二人ともやりすぎだ(0w0)‼(真耶もあんな攻撃をするのかな? それにあの子、魔道士だよね? 殴りすぎだよ‼ それにあんなデカいで槍で串刺しは見れてたもんじゃないな)」
まさかイーグルアンデッドは天使二人に手も足も出ないという状況に逆に置かれるとは思ってなかったのか、ルカには素手でタコ殴りにされたりビームを喰らったりと、リンデと呼ばれた槍使いの女性天使は巨大な槍をイーグルアンデッドを目掛けて落としてそのまま槍で串刺しにしてしまい完全にイーグルアンデッドは見るも無残な姿にされてしまったのであった。
肝心のバックルが木端微塵に粉砕されてしまったのだ。
完全にカツアゲでボコボコにされている人にしか見えなかった剣崎一真は天使を怒らすとひどい目に遭うと自覚したのであった。
「良し‼ 怪我はないか?」
「うん」
「ごめんね。行きましょうか? わたしは天使のリンデ」
「同じくルカだ」
「剣崎一真だ」
「んじゃ、一真、またひどい目に遭ったら助けてやるからな‼」
「ガレアが一番まともに見えて来るな」
天使二人は剣崎一真と自己紹介を終えて、次の仕事へ向かったのであった。
こうして♠のカテゴリーJ「イーグルアンデッド」は天使二人によって返り討ちに会い、剣崎一真の手によって、弔われるようにブランクカードで封印されたのであった。
白猫プロジェクトの天使キャラって基本が強いのでこういう風になりました。