幻獣化したフィルフィを殺すと見せかけて魂を自分の肉体に取り込んで肉体を貸し与えた龍姫フィルフィは天界の病院で用意されていた肉体に魂を移す作業に移っていたのであった。
フラクシナスで鳴流神兄妹の実母と対面した剣崎一真達仮面ライダーはきょとんとしていたのであった。
完全に見た目が十代半ばにしか見えないので、22歳の息子がいるとは思えないのだから仕方ないのだが、アンデッドである相川始は気が付いていたのか驚くことはなかったのであった。
「そうね、論より証拠ね。これでよろしいでしょうか? この姿では天照大御神と申します」
「アマテラスって、なんです?」
「剣崎。太陽の女神だ」
「剣崎にそんなことを言っても無理だ」
「解かりやすく言うと、天界の責任者ですね」
「これはどうも、自分はBOARDの研究員兼仮面ライダーギャレンの橘朔也です」
「オレはジョーカーアンデッドの相川始だ」
剣心は論より証拠と言ってその場でアマテラスの姿を見せたことで理解してもらったのであった。
お互いが自己紹介をして、
「橘さん・・・」
「ったく、しばらくは茶熊学園で暮らせ」
「はい」
「久しぶりにおまえに会えてよかったぞ、剣崎。お前が元気でいることは伝えておこう」
「まだ、おまえのブレイバックルは調整中だ」
「わかりました」
剣崎一真は久しぶりに一人足りないが共にアンデッドを封印して別れた仲間と再会し少しだけ話が出来てそして二人が元の世界へ戻って行ったのであった。
剣崎一真も男子寮に戻ることになったのである。
一方で、
「やっと、動ける。どう、新しい体は?」
「うん‼ まさか魂が入った瞬間に胸が元の肉体の大きさに変化するなんって思ってなかった‼」
天界の病院で龍姫が取り込んだフィルフィの魂を別の肉体へ移す治療が終わったようで、やっと龍姫は自分の体を動かせるのでほっとしていたのである。
一応神姫なので特異点であるのは神姫の共通体質である。
フィルフィの希望で用意されたクローン人間の肉体はなぜか茶髪のショートカットで薄紫色の瞳と言う容姿で話し方も龍姫と同じく喜怒哀楽を表現しながら話せているのであった。
「戸籍は、「小泉花陽」で作っていいの?」
「うん‼ お姉ちゃんには悪いけど、戸籍上で幻獣化して討伐されたことにしてもらうように手回ししてもらって置いた‼」
「なんだか、昔より明るくなったね、花陽」
「うん‼」
龍姫に日本国籍を作って欲しいと言ったので名前はある学園アニメのアイドルグループのメンバーの名前を気にいったらしくそれで戸籍を作ることになったのであった。
アティスマータ新王国には幻獣化して討伐されましたと言う書類上と魂が抜けた肉体があるので要するに死んだことにしておくようにと実姉のレリィ・アイングラムに手まわしておいたらしいのであった。
こうしてフィルフィ改め小泉花陽が誕生したのであった。
完全にフィルフィの新しい戸籍の名前はおなじCVのキャラです