一刀と祐姫は生前に通っていた破軍学園の調査に訪れていた頃、龍姫達はアティスマータ新王国の王立士官学院の理事長室に集まっていたのであった。
「は・・じ・・・め」
「まぁ、剣崎さん、あなたの事情は大方、橘さんと相川さんに聞いたよ」
「・・・・」
「もう、すべて話していいだろう、フィルフィ」
「うん」
「どういうことだ‼」
王立士官学院の理事長でありフィルフィの実姉であるレリィ・アイングラムの居る理事長室に入った龍姫達はそこにもう一人の仮面ライダーカリスでありそしてジョーカーアンデッドである相川始と再会した剣崎一真は闘争本能が暴走しないか心配だったが此処に居るメンバーの中には♠のカテゴリーK「コーカサスビートルアンデッド」を神姫化しないで一太刀で抹殺した鳴流神龍美の実妹で同じく実力は流星の絆の中でもトップクラスの鳴流神龍姫とその幼馴染の獅子神星龍が居るのだから。
だがレリィ・アイングラムの口から出た言葉は実妹のフィルフィについての話だったのであった。
それを聞いた剣崎一真は声を荒げるのであった。
「剣崎さん、橘さん、相川さん、実はフィルフィは五年前に死んでるんです」
「ウソダドンドコドーン❢ ナニヲジョウコニズンドコドーン(嘘だそんなこと‼ 何を証拠にそんなこと‼)フィルフィは生きてるじゃないか‼ アンデッドだっていうか‼」
「剣崎さん。フィルフィはアンデッドに近い存在にされてしまったんです。五年前のクーデターで非道な帝国の奴らにユグドラシルの種子「宿り木(ラタトスク)」を埋め込まれてしまったんです‼」
「ボク達はそれを阻止しようと戦いました。ですが」
「返り討ちにされたんだな。どうして五年前ってまだ11歳の子どもじゃないか‼」
「つまり、この事がこの世界で公になった場合はフィルフィを」
「封印または殺さないといけません」
龍姫は五年前のことを話すことにしたのであった。
アティスマータ新王国になる前のアーカディア帝国だった頃、龍姫達は非道な研究で捕まったフィルフィを助けるべく立ち向かったが返り討ちにされてユグドラシルの宿り木を埋め込まれて幻獣種モドキにされたことを聞いた剣崎一真達は驚愕していたのであった。
相川は自身もジョーカーアンデッドであるため事の重大さに気が付いていたのであった。
そうフィルフィの事をこの世界で公になれば封印または殺すことになると龍姫が述べた瞬間、
「‼」
「フィルフィ!」
「オレ達も行くぞ‼」
「(やらせない‼ 絶対に龍姫ちゃんには‼)」
突然角笛に耐性ができたと言ってもまだ幻獣種化まだは抑えきれてないのでフィルフィはそのまま理事長室を飛び出して闘技場の方角へ行ってしまったので龍姫は一瞬で愛刀を四刀一式腰に帯びて闘技場へ向かったので、それを追うように残りのメンバー全員が後を追ったのであった。
「た・・・ちゃ・・・ん」
「(もう。あれしかないか)」
「やめろ‼ って離せ‼ ユーリ‼」
「ありがとうございます。ユーリさん。それにみんな」
「悪いが龍姫の仕事の邪魔は、例え仮面ライダーでもさせねぇ。それに龍姫はとっくに結界を張っちまった」
「チッ‼」
闘技場のバトルフィールドに到着した龍姫とフィルフィはお互い完全に覚悟を決めていた。
そして、フィルフィの両目の瞳孔は開き、龍姫は愛刀四振り一式の内の一振り絆龍を鞘から抜き八相の構えに構えた所で剣崎一真達が到着して変身しようとした瞬間にユーリが仲間と共に駆けつけてくれて剣崎一真達を止めてくれたのであった。
「ぁぁっぁぁ‼」
「今、楽にしてあげるから・・・」
「やめろ~‼」
「ザシュッ‼」
「ウソだろ」
「ありがとう・・・たーちゃん」
「フィルフィの馬鹿ぁァァ‼」
「おい‼」
そして、幻獣種となったフィルフィと神剣「ラグネル」を日本刀に鍛え直した「絆龍」を構えて同時に走り、そして龍姫は見事にフィルフィを絆龍で貫いてそのまま細工を施して気絶したのであった。
「なんで‼ 止めたんだ‼」
「一真、龍姫はフィルフィを助けるのはこうするしかなかったのよ」
「待てよ‼」
「なんだこれは‼」
「‼」
剣崎一真はユーリを咎めていたがジュディスが龍姫がフィルフィを助けるにはこうするしかなかったのだと述べて、そして足元に転送用の魔法陣が展開されてその場にいた全員がフラクシナスへ飛ばされたのであった。
それから数分後
「?」
「龍姫ちゃん・・・」
「え?」
「ルーちゃん(≧◇≦)‼」
「どうなってるんだ(゚Д゚)ノ」
「龍姫が肉体を貸してくれた。大丈夫、龍姫とはいつでも入れ替われるから」
「いや。そこは驚くだろ」
フラクシナスで気が付いた龍姫だったが、ジョーカーアンデッドである二人は何かに気が付いたようだが、なんと龍姫は絆龍でフィルフィを貫いた際に自分の肉体にフィルフィの魂を取り込んでいたのであった。
早い話が肉体さえアティスマータ新王国に渡せばフィルフィを討伐対象から外す目的であの時に咄嗟に魂を取り込んでいたのであった。
「世話が焼けるものね。新しい肉体の準備は出来てるから天界に行きなさい」
「は~い‼」
「誰だ? オレは相川始」
「わたしはさっきの、正確には肉体の主人格の龍姫の母の剣心よ」
「え? ウソダドンドコドーン!」
仕事が早いのか剣心が私服のジーパンにカッターシャツと言うラフな格好でやって来て相川始が自己紹介をしたのだが、剣心が龍姫の実母だと名乗ると剣崎一真はいつものように叫んだのであった。
こんな文章でいいかな?