BOARDの所長と対談することになった朱音達は仮面ライダーになった経緯を説明することになったのだが、珍しくなぎさの機攻殻剣の人格「クジキリコンゴウ」が説明役を買って出たのであった。
【この姿で対面するのは初めてだったの~。妾はクジキリコンゴウじゃ、好きに呼ぶがいい。何故、三人が仮面ライダーに成れたのは、妾達、機攻殻剣が選んだ主なのだからな。それと次元武偵の資格を持っている】
「わかった。協力してもらえるかね、BOARDはライダーシステムの適合者を探しているのだが、中々見つからなくてな」
「確か、融合係数が適合しないと大変なことになるって、恋龍さんが言ってたっけ?」
「恋龍と言うのが君達にライダーシステムをくれた人物なのか?」
「はい、そうですけど」
「次元武偵か」
「橘、この子達に会えたことでまた剣崎が人間に戻る可能性が見いだせたんじゃないか?」
「(剣崎さん。世界を救うために人間辞めたんだっけ)わかりました。ご期待に添えるように頑張ります‼ 失礼しました‼」
「やれやれ、上城以来の高校生でおまけにあんな可愛いお嬢さんのライダーが誕生していたとは、味方になってくれてよかったな橘」
「はい。(小夜子。オレは頑張ってるよ。剣崎、おまえを人間に戻せるかもしれない‼)」
クジキリコンゴウが仮面ライダーに朱音達がなった理由が適格者だと判断された者だからと説明したのであった。
次世代のライダーシステムの適合者を募集しているBOARDにとって朱音達はとんでもない協力者だと判断して協力をお願いしてきたので朱音達はそれを承諾して所長室を後にしたのであった。
烏丸は上城睦月以来の高校生で女の子の仮面ライダーが誕生していたことに驚きながらうれしく思っていたのであった。
一方で
「頼むよ‼」
「わか・・」
「自分にできないことを他人に求めてるんじゃだめんじゃないかな? 箒、行こう」
「弥生も言うようになったな。これはある奴が言っていたんだが、「何かを得るにはリスクはあるのは当然。結果、何を傷つけても受け入れろ。何も傷つけずに望みをかなえようなってバカは心が贅沢だからできる」んだと」
「わかんねぇ~よ‼」
天夏と弥生は一週間後の模擬戦の準備に取り掛かろうとしていたのだが、一夏が幼馴染の箒に手を合わせて何かを頼み込んでいたので、弥生はアドリビトム組のガラド直伝の天夏はリタが言っていた決め台詞を言って箒を連れて一夏を一人にさせたのであった。
こんなことになった理由は数分前に遡るのだ。
「おい‼ オレの事をほったらかすな‼」
「あ、忘れてた、シスコン」
「何がシスコンだ‼」
「いい気味ですわね‼ 精々精進なさってください‼」
「(叔母さん達に出会ってなかったらオレもあんな嫌な奴になってたんだな)」
天夏と弥生とセシリアでクラス代表を決める模擬戦が決まったことを喜んでいたら一夏を干していたことを忘れていたので一夏が怒ったのだが、三人は軽くあしらい、喧嘩を売った人物があの天夏と弥生だったことに気付き今に至るのである。
「箒、悩みがあるならボクが聞くけど?」
「わたしは・・・」
「これはオレが尊敬している人が言っていた言葉なんだが、「泣けるときに泣けって」な」
「それに、「周りが不愉快になるの分かって、苛立ちを撒き散らすのは甘えている証拠」なんだから、友達になるのに理由はいらないよ‼ 遠慮しない‼」
「わたしのことを友達だと(゚Д゚)ノ‼ だが」
「何言ってるの? もうボクと箒は友達でしょ‼」
弥生はこの世界の自分である箒の心の闇を感じ取ったのであった。
弥生は篠ノ之箒だった頃、政府に保護プログラムという名目で強姦まがいな仕打ちを受けていた所為で統合失調症を患い、今はマシにはなったが多重人格つまり解離性同一性障害を患ったままなのである。
今はお人好しの人格者「凰沢美兎」の人格になっているのである。
箒には側にいてあげられる人が必要だと弥生は判断して箒を引き入れたのであった。
凛々の明星やアドリビトム組やフラクシナスの人々に触れあった経験をフル活用していたのであった。
こうして天夏と弥生は部屋割りを知るため教室に向かったのであった。