なぎさと剣崎一真は超神次元ゲイムギョウ界のルウィー雪原に出現したディアーアンデッドを討伐した後ラウズカードに封印してルウィーの街の武偵所に立ち寄ったのであった。
「これで完了‼」
『一真。キミの取り分も振り込まれているぞ』
「いいのか?」
「何言ってるんですか、二人で倒したんですから」
「そうだな」
無事にディアーアンデッドを討伐したことを報告して報酬を振り込む形で受け取ったのだが、剣崎一真が報酬について自分も貰ってもいいのかという申し訳なさそうなことを言ったので、なぎさは二人でディアーアンデッドを討伐した以上は当然だと言って剣崎一真は受け入れたのであった。
「剣崎さん、そのアクセサリー、山田先生も同じものを持ってましたけど」
「(どうする、なぎさは真耶の教え子だしな、デートしてなんて言えない)」
「それ以上は聞かないでおきます。それじゃあまた今度」
「うん。良かった・・・さてオレも寮に帰るか」
ふとなぎさは剣崎一真の身に着けている♠のシルバーアクセサリーのブレスレットを見て山田真耶が同じものを持っていることを思いだして問い出したのである。
いきなりの質問内容に剣崎一真は冷や汗を掻いていたのであった。
それもそのはず、質問している相手は恋人の身近な教え子の一人なのだから、下手に答えを返せば変な噂を流されるのではないかと言うことを予想してしまうのであった。
だがなぎさは敢てそれ以上の追求をしないでそのままトライドロンの運転席に乗り込んで走り去って行ってしまったのであった。
ほっと胸をなで下ろした剣崎一真はそのまま第一茶熊学園の男子寮に愛車のブルースペイダーに跨り戻って行ったのであった。
「剣崎。うまくやっているようだな。まさかあんな少女が車を乗り回しているとは、オレもこの世界の事を調べないとな」
「何やってるんです? 橘さん、それとも、仮面ライダーギャレンと呼んだ方がいいですか?」
「‼ キミは誰だ?」
「これは失礼しました。ボクはルウィー次元武偵所 本部所長、御子神大龍です。さっきの子はボクの姪っ子です」
「どういうことだ(゜.゜)?」
「そうですね。簡単に言うとボクの兄夫婦の養子です」
「そうか。オレはこれで失礼する‼」
「それにしても、相川さんが転送装置を借りたんやろ。さてと、ボクは愛香を元の世界へ送らんとな」
物陰からナズェミテルディスならぬ見ていたのは何と剣崎一真より先に仮面ライダーギャレンになって戦っていた男、橘朔也だったのであった。
そこに大龍がいつもの関西弁ではなく標準語で話しかけて橘朔也が驚いたので、名乗ることを忘れていたので、名乗ってトライドロンに乗り込んだなぎさが自身の姪っ子だと告げると橘朔也が呆然としてしてしまったのであった。
大龍は兄夫婦の養子だと説明すると納得した用でそのまま橘朔也が去っていくのを見届けて、受け持っている患者の津辺愛香を元の世界へ帰してあげることにしたのであった。