祐姫が何故指輪の魔法使いになった理由は天夏と同じで前世で一刀が一輝だった頃に妹以外の家族に捨てられたも同然で家出して織斑千冬すら倒して行くという道場破りの毎日を送っていたことを破軍学園の理事長「新宮寺黒乃」から聞かされてから一刀の希望つまりお嫁さんになることを心に決め、恋龍が天夏のウィザードライバーと同じものを土下座までして作ってもらい元から時空管理局で言うなら「SS」級に匹敵する魔力も相まってボーテックスの助力もあるので使いこなしているのであった。
今では一刀も弥生と同じだがイメージカラーである黒をモチーフにした仮面ライダーダークディケイドに変身することが出来るディケイドライバーとライドブッカーを恋龍から転送でもらったのであった。
つまり、二人は夫婦で仮面ライダーなのである。
「ボクも仮面ライダーになるなんて思ってなかったな。珠雫にはいつか謝らないとな、それと使えるカードも結構あるけど」
一方で実家に戻っていた一刀は自分の部屋の机の上でライダーカードを眺めていたのであった。
使えるカードは弥生と同じだが、やっぱりブレイドのカードはまだ真っ白いままだったのであった。
一方で、
「着いたぞ。此処が今日から奈凰海が暮らす家だ」
「ありがとう・・・・恋龍お姉ちゃん」
「別に気を遣わなくていい‼ 叔母さんで構わない。それより、お兄ちゃん‼」
「待ってたぞ」
「え~と」
「こんなところで話すより中に入って」
アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギこと近衛素奈緒が入る前に殉職したナオミこと現在御子神奈凰海は四つ上だが血縁上は叔母になる恋龍が運転する戦闘用に作られた前輪が二つ後輪が一つで両端の装甲が収納できるようになっているバイクにヘルメットをちゃんと被って二人乗りで恋龍の実兄夫妻の家にして奈凰海が暮らす場所になる一軒家に到着したのであった。
恋龍がまだ18という年齢なので「叔母」というのは避けて「お姉ちゃん」と気を遣ったのだが恋龍が受け入れやすく間が抜けているので叔母でいいと逆に気を遣われて恋龍が玄関のインターホンを鳴らしながら兄の龍臣を呼んだら、義姉で龍臣の妻の旧姓月村、現神楽堂すずかと龍臣が出迎えてくれて中に入ることになったのであった。
「(どうしよう、どう見ても、お義父さんて言う年齢じゃないよ)」
「奈凰海、今日からおまえのお義父さんの龍臣だ」
「お母さんのすずか。歳は春龍と同じくらいなのね」
「14歳だけど」
「って言うことは同い年の叔母と姪になるのね」
「それに、はい、これが三日後に通う学校の制服と生徒手帳だ」
「今日からお願いします。え~と、お義父さん! お母さん!」
家に入った奈凰海と恋龍はリビングのソファーで対面して座って今日から家族として受け入れられたので恋龍から龍音達が通っている中学校の制服をプレゼントして編入手続きまで行ったことを奈凰海に話して新たな生活を送ることになったのであった。