カプリコーンアンデッドを封印または討伐することになった仮面ライダーブレイドに変身している勝美と仮面ライダーカブトマスクドフォームで戦っている理輝をガキだと嘲笑っていたカプリコーンアンデッドは姑息な手段を使おうにも二体一というこの状況で何より今いる場所は休日とはいえ街から離れた並木道なので人質にする通行人もいないのである。
「ふざけんな~‼ カード使えよ(゚Д゚)ノ‼」
「アンタ、オレと理輝が変身してないと戦えないと思ってたのかよ。魔王炎撃波‼」
「牙狼撃‼」
「フギャァァッァ(゚Д゚)ノ‼」
勝美が変身している仮面ライダーブレイドは確かにラウズカードを使うのだがそれはあくまでBOARDの作ったライダーシステムだった場合で勝美は元からの戦闘術があるのでカードなしでも術技を行使できるように武醒魔導器の機能が搭載されているのである。
つまりアブソーバーでキングフォームにならなくてもラウズなしで技が放てるという状態になっているのである。
理輝は元からワームと言うクロックアップという能力に対抗するために作られたマスクドライダーなので今のマスクドフォーム状態でも動きは申し分ないがその代り攻撃と防御には優れているので問題ない。
しいて言うなら搭載されている武器が「短刀」&「銃」&「斧」に変形するカブトクナイガンという武器だが、いざとなれば機攻殻剣を呼び出せば済むことなのである。
そんな仮面ライダー二人に大口を叩いたカプリコーンアンデッドは情けないことを言い出したのであった。
これが身から出た錆と言うものを物語っているのであった。
そして、
「決める‼ 鳳凰天駆‼」
「違うだろ(=゚ω゚)ノ‼」
「ドカ~ン‼」
「あばよ‼」
カプリコーンアンデッドは満身創痍になっているがバックルが開いてなかったのでまだ戦うというより逃げ出したので勝美があの「KICK」「THUNDER」「Mach」のラウズカードをラウズするのではなくそのままカプリコーンアンデッド目掛けて雷ではなくまさかの鳳凰を纏ってのライダーキック版「鳳凰天駆」を命中させてカプリコーンアンデッドは爆散し勝美と理輝によって倒されたのであった。
「封印出来ないよね・・・」
「試すか? 出来た!?」
「オラリオに行くぜ‼ 転送開始‼」
理輝は変身を解除して苦笑いでカプリコーンアンデッドだった物を指していたので勝美は表情を変えずに醒剣ブレイラウザーから鎖が描かれているカードを手裏剣のように放って緑の光になって吸収されたことで封印は成功されたので二人は急いで天馬達が向かったオラリオに転送したのであった。
「あれ? 話には聞いてたけど、ここって結構強いんじゃなかったのか? この匂い‼」
「あ、一真さん‼ ? この匂い、血?」
「その通りだ」
「つまり、この先に負傷者がいると言うことですね」
「急ぐよ」
オラリオのダンジョン探索にやってきた剣崎一真はそのままダンジョンの深層域までたどり着いてしまったのであった。
そのあとを追うように深層域に慣れた様子で左腰に日本刀を差している天馬達が到着したと同時に、人間の血の匂いを嗅ぎ取ったのであった。
天馬達は猫妖怪で剣崎一真はジョーカーアンデッドの能力で察知したようで匂いがする方向へ急いで向かったのであった。
「アイズ‼ 両手足どころか大半が骨折してるじゃないか‼ 変身‼」
「はぁ・・・はぁ・・・」
「アイズさん‼ こちら、チユリ、至急、負傷者の受け入れの許可を、両手足の骨折、肋骨骨折」
「行くか」
「行こう‼」
血の臭いを追ってやってきた場所は外壁が真っ白い広い場所「白宮殿」でど真ん中に下半身が無い黒い骸骨の魔物「ウダイオス」がアイズの鎧を破壊していたのであった。
幸いにも下にインナーウェアーを着ていたのでとんでもない場面は避けられたのだが医療初心者の剣崎一真でもアイズの傷の度合いを見て戦わせる訳には行かずジョーカーラウザーを呼び出して♠のA「チェンジビートル」のラウズカードを右手に持ってラウザーしてブレイドジョーカーに変身し、遅れること数秒後、天馬達がやって来てアイズが負傷しても戦うと聞かなかったので負傷者の受け入れ要請を出して転送させたのであった。