第一茶熊学園があるアラマキ島に偶然飛ばされたことが災いしてしまったようで会わないと言った二人のジョーカーアンデッドが同じ島に存在してしまっているのであった。
「待て、会っちゃいけないな(そういえば、剣崎の服装・・・)」
すれ違ったのが見間違える訳がない剣崎一真だったことに驚いたがもしここで会いに言ったら闘争本能で暴走して取り返しのつかないことをまた起こしてしまうかもしれないと相川始はそのまま剣崎一真が走り去っていた方向とは逆に学園がある方向に歩みを進めたのであった。
「アンジュ、どこ行ったんだ?」
「待ってたよ。タスク。嫌、アンジュの騎士」
「君は?」
「あ、ごめん、本当なら自分が先に名乗るよね。オレは五河士道。ラタトスクの次元武偵だ」
どうやらミスルギ皇国にアンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギこと素奈緒を助けに来た青年は手当たり次第に王宮を探し回ったが龍姫が保護してから一週間が経っていたことに気が付かなかったのも無理はない。
王宮は今は龍姫が介入したことで裏でやらかしたことが明るみ出たことで一気に国民の信頼を失くし全員を刑務所送りにしたのだから。
慌てて探している茶髪の青年は背後から声を掛けられたのであった。
その人物は龍姫の婚約者にして神姫化を龍姫とキスしたことでコピーしてしまったことで不老不死になってしまった少年「五河士道」が私服姿で立っていたのだが、士道が名乗るのを忘れていたので名乗ったのであった。
「次元武偵?アンジュは‼」
「オレの仲間が保護して新しい土地で戸籍を変えて暮らしている」
「お願いだ‼ アンジュのとこへ連れってくれないか?」
「そのつもりで此処に来たからな。それじゃあ、行くぞ‼」
「何(゚Д゚)ノ‼」
青年タクスは士道からアンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギが戸籍を変えて別の土地で暮らしていると話すとタクスは自分をその場所へ連れて行ってほしいと言ったので士道はアイテムパックからテレパイプを取り出して起動しフラクシナスへ戻って行ったのであった。
「あのバカは死なないと治らないのよ‼ あはははは(≧▽≦)‼」
「ドンッ‼」
「誰? ‼」
「はしゃぎすぎたなシルヴィア。そろそろ舞台から降りてくれないか?」
「誰か‼ 誰かいないの(゚Д゚)ノ‼」
ジュリオと結託して実の姉や両親を使い捨てにした少女「シルヴィア・斑鳩・ミスルギ」は未だに現実を受け入れておらず逆に自分の思い通りに事が進まないことを他人の所為に嘲笑っている時だった、後ろの扉が吹っ飛んで壁にぶつかって破壊されたことに驚いたシルヴィアは扉があった方向に向くと黒紫の髪をポニーテール束ねた紫炎の甲冑を身に纏った精霊「夜刀神十香」が生気のない目でシルヴィアを見ながら持っている大剣「虐殺公」をちらつかせながらゆっくりと歩いてシルヴィアはそのまま恐怖に支配されて壁に追い込まれたがとっくに手下達は逮捕された後だったのだ。
どのみち助けが来る前に逮捕する予定だったから。
「気絶したか。タイホーする‼」
どうやら恐怖のあまり気絶してしまったようで十香はそのまま素の性格に戻って気絶しているシルヴィアを拘束して施設へ送還したのであった。