世界を旅する神   作:天龍神

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いざ‼ 異世界へ‼

完全に空気が読む気がないアンノウンのバッファローロード部隊を壊滅させた天夏達に門矢士とその仲間達に遭遇したのであった。

 

「此処は‼」

 

「さっきからなんだよ‼ アンタは‼」

 

「ユウスケ‼ どうやらこの人、学校の先生らしいですね」

 

「だいたいわかった。どうやらこの世界での役割は片付けられたようだ」

 

「役割?」

 

「なんだよ‼ 仮面ライダーだからって、天災の束さんに逆らうのかよ‼」

 

バッファローロード部隊を壊滅させられたのも束の間、織斑千冬と篠ノ之束の二人のことを完全に忘れていたのと、今はいる場所がIS学園の臨海学校の為に貸し切り状態なので、天夏と弥生は一応生徒になっているので問題はないのだが、朱音達を含むメンバー全員が部外者になるために怒っていたのであった。

 

「それ以前に、織斑先生は礼を言うのが先じゃないのですか?」

 

「おまえ、どんだけ、ちーちゃんを苛めれば気が済むんだよ‼」

 

「苛める? 勘違いしないでもらいますか。これを見ても言い訳できるとは思ってないですよね?」

 

「ややややめろぉおおっぉおお(゚Д゚)ノ‼」

 

龍美も天夏達に経験を積ますために倒し損ねたアントロードを倒して愛刀を鞘に納めて、恩を仇で返す織斑千冬と篠ノ之束に叱咤したのだが、篠ノ之束は相変わらずの態度だったので、龍美は空中にスクリーンを呼び出してある映像を流したのであった。

 

「ウソだろ‼ な‼ 千冬姉‼」

 

「一夏。これが君のお姉さんが犯した。罪だよ」

 

「わたしは‼ 何も悪くない‼ 悪いのは‼」

 

「ISを認めようとしなかった連中かよ‼」

 

「さてと、オレと弥生は箒達と旅館に戻ります」

 

「わかった。また会えるの楽しみにしてる」

 

そう、龍美が流した映像は紛れもなく白騎士事件に使われたIS「白騎士」に乗り込む織斑千冬だったのであった。

 

それを見た一夏は信じられないと言った表情で、姉の織斑千冬に詰め寄ったが、織斑千冬が黙り込んでしまったのであった。

 

篠ノ之束は自分が犯した罪を受け入れようとしなかったのだった。

 

このまま問い詰めても逆効果であると思い、一行は解散したのであった。

 

「箒も変身しちゃうし」

 

「いいの? お姉さんが持ってきたIS」

 

「もう、わたしには、ロードクリムゾンがいるからな」

 

「そうでしたね」

 

旅館に戻った一夏は完全に意気消沈しており、天夏達は箒が暴走しないで仮面ライダーアギトに覚醒したことと天夏と弥生が仮面ライダーに変身したことに驚いていたのであった。

 

「この世界でのお仕事は終わったよ 二人ともご苦労さん」

 

「龍美姉はどうすんだ?」

 

「どうするこうするも、SEEDからショッカーらしき集団と交戦したって言ってたから、それについて調べないと、もちろん、元の世界に帰るに決まっているじゃない‼」

 

「そういえば、ディエンドドライバーもあったよね?」

 

「それ、向こうの山田先生にあげちゃった(>_<)」

 

「大丈夫かな?」

 

「銃の腕は問題ないとして、身長が」

 

「ディエンドライバーで変身したら自動的に神姫時の身長になる機能を搭載してあるよ」

 

「どちらにしても、山田先生だし、問題ないか」

 

龍美と天夏と弥生は誰もいないことを確認して人気がない旅館の裏で今いる世界での仕事が終わったことを話していたのであった。

 

ふと弥生がディケイドライバーがあるのならディエンドライバーがあるのではと言うと龍美がウィンクしながら、向こうの世界の山田真耶が持っていると明かしたのだが、天夏と弥生は山田真耶が子供に見えるほどの身長しかないことを思い出していたが、龍美はディエンドライバーに神姫時と同じ身長になる機能を搭載してあると言ったのであった。

 

こうして、天夏と弥生はこの世界での仕事を終えたのであった。

 

そして、

 

「さて」

 

「待ってください!」

 

「セシリア達だ」

 

「行っちゃうんだったら、一声くらいかけて行きなさいよ‼」

 

「ごめん」

 

「失礼ですが、もしかして、スミレさんって」

 

「ご名答、あなたよ」

 

「お願いがあるんです」

 

翌朝、自由の身になったシャルロットを連れて旅館から直接自分達の世界へ帰るために旅館の玄関から出て行こうとした天夏達をセシリア達が追いかけてきたのであった。

 

そして、セシリアはもう一人の自分である、スミレと対面したのであった。

 

セシリアはスミレを見て何か頼もうとしていたのであった。

 

「わたくしの従姉妹になってくれませんでしょうか?」

 

「いや。そこは、双子だろ」

 

「ラウラ。それは違うでしょ」

 

「そうね。いいわよ。折角会えたし、手を貸すわ」

 

「はい(>_<)‼」

 

どうやら、従姉妹として認めて欲しいということだったのであった。

 

スミレとセシリアと言う二人の自分同士で実の両親を亡くしているため頼れる人物がいた方がいいことは二人とも知っているのだから、次元を超えての従姉妹が誕生したのであった。

 

「箒、ボク達はこれから先、いろんな世界に行くことにする。このまま、この世界で過すのなら止める気はないよ。選ぶのは箒だよ」

 

「わたしは・・・」

 

スミレとセシリアが従姉弟になったので弥生は箒にこれから先いろんな世界へ行くと告げて、このまま世界にとどまるかの選択を箒に委ねることにしたのであった。

 

箒はしばらく考えて、出た答えは、

 

「わたしは本物の世界を知りたい‼」

 

「そう来ないとね(^_-)-☆」

 

自分を縛っていたISは必要ない以上そして弥生に自分も連れて行ってほしいと言い、弥生が差し伸べた手を掴んだのであった。

 

「待ってよ‼ 箒ちゃん‼」

 

「待て‼ 政府との約束を忘れたのか‼」

 

「わたしはもう「篠ノ之束」の妹でもない‼ それに自らが歩み寄らなければ何も得られない‼ それを天夏達が教えてくれた! だから‼ だからわたしは自分の意志で選んだ道だ‼」

 

「箒ちゃ~ン‼」

 

「ほうきぃいいいいいい!」

 

やはり織斑千冬と篠ノ之束の二人は追いかけてきたがとっくに転送魔法陣が作動して外から手が出せないようになっていたる状態だったのであった。

 

箒は自ら「篠ノ之束の妹」ではないと言い、そして、自らの道を歩みと言って天夏達と一緒に旅だったのであった。

 

こうして、天夏達を巻き込んだ異世界見聞録は始まったばかりなのだから。

 




一旦、これで切り上げさせていただきます。  


またのお話をお楽しみください

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