天夏と弥生は並行世界でも銀の福音の騒動に巻き込まれることになってしまったのであった。
「スミレ達はライダーシステムは使わないのか?」
「いえ、この世界の流儀に則ってあげるだけです」
【はい。久しぶりに我々の本領発揮です】
【仮面ライダーに変身しないと戦えないとは、誰も言ってないですよ‼】
「ん?」
「そうか、剣崎は初めてだったな。スミレちゃん達の持ってる日本刀が喋ってるんだ」
「刀が喋る(゚Д゚)ノ‼ ウソダー‼」
天夏達が旅館で待機している頃、攻龍でも出撃準備をしていたのであった。
剣崎一真はスミレ達がいつものカードデッキで変身しないでいたので、質問したところ、スミレ達は律儀に装甲機竜に乗り込んで合流すると機攻殻剣を見せたのであった。
スミレ達の機攻殻剣に宿っているそれぞれの竜達が意気込みを述べたのだが、剣崎一真はどこから声がするのかと思って目線をスミレ達の機攻殻剣に向けて、橘朔也から機攻殻剣に人工AIが搭載されていると解説したら、剣崎一真は驚いていたのであった。
「ソニックダイバー隊。準備出来ました‼」
「うぇ? ミレイユちゃん達もか(゚Д゚)ノ‼」
「はい‼ もちろん、お兄ちゃんもスタンバイしてますから」
「だけど、キミ達のような幼い子供を死ぬような場所に行かせるわけには」
「相川さん、それでもわたしたちは行きます‼」
「どうやら、オレ達が力を貸せない理由はないな」
そこにアティスマータ新王国に「最弱無敗」のルクスを兄に持つアイリが隊長を務めるソニックダイバー隊が出撃準備を終えてジャケットを羽織ってやってきたのであった。
剣崎一真は自分よりも幼い子が戦場に行くことには第一茶熊学園で7歳でも生活するために戦っていることを知っているのでさほど驚かなかったが、相川始は栗原天音と同じくらいの年頃の少女を行かせるわけにはいかないと言おうとしたが、ミレイユがもう既に双子の兄であるヨシュアも出撃準備を終えていると何を言っても止められない状況になったので相川始は止めることができないことにしたのであった。
「‼ 橘さん(゚Д゚)ノ‼」
「あんな子どもたちが命を懸けてしまった以上、オレ達もやるぞ。睦月はスコール達の助っ人に回した」
「すいません。レンゲルが飛べないので」
「いや。睦月には来てくれただけで感謝してるんだからな」
「はい‼」
「上城さん。行きましょう」
「失礼します」
剣崎一真の目の前に見慣れたある物が飛んできたので両手でキャッチしたのはそうあの時、あの場所にジョーカーアンデッドとして生きていくと決めて置いて来た使い慣れたライダーシステムであるブレイバックルだったのである。
アイリ達が命を懸けている以上大人である自分達も黙って行かすわけにはいかないと判断した橘朔也からブレイバックルを受け取ったのであった。
レンゲルには空を飛べる♣のアンデッドが居ないので、スコール達の助っ人に回ることになった上城睦月は申し訳なさそうにしていたが、剣崎一真は気にしていないと言い、上城睦月はスコール達と一緒に出撃準備をしに立ち去ったのであった。
「さてと、わたし達も行くわよ」
「花陽。これ」
「ありがとうございます。ソウルセイバー」
『TURN UP』
「BOARDのライダーシステムを利用して着替えるとは」
「ナノスキンジェルを塗布しに行かないと‼」
「確か、本来ならば、開発者のDNAを持った人物ではないと行けなかったと聞いていたが」
「それを改良したんです。カティアさん達が」
「会ってみたいものだ。行くぞ‼」
スミレ達も出撃するためにインテリジェントデバイスでスミレが青に仁王立ちのドラゴンで、朱音が龍騎のシンボルマークの赤で、星奈が金色のドラゴン、なぎさが口に刀を加えた龍で、花陽が天使の翼を持ったドラゴン、天馬が紺色の刀を持った龍、瑛夏は黒ずんだ金色のドラゴンのオリハルコンエレメントを潜り抜け、イメージカラーのモーションスリットに着替えたのであった。
理輝と勝美はもしもの為に待機することになったのであった。
橘朔也もまさかBOARDのライダーシステムをこんなことに利用することに驚いていたが、スミレ達は至って冷静になって、ナノスキンジェルを塗布しに向かったのであった。
本来ならば、開発者のDNAを持った人物それも女性しか塗布できない物を改良したのがミレイユとヨシュアの保護者であるカティアと、カティアの師である、ユーリエである。
「オレ達もか」
攻龍に設置してあるナノスキンジェルを塗布するカプセルからミレイユ達が出てきたので剣崎一真達も入りナノスキンジェルを塗布してカタパルトに向かったのであった。
「行くわよ‼ 天帝の使い、蒼き海より現れよ‼ 接続開始‼ トランスコア‼」
「うぇ(゚Д゚)ノ‼ スミレちゃんの周りに水流が‼」
【この姿でお会いするのは初めてでしたね。わたしはスミレの守護竜「トランスコア」と言います】
「スミレ・セイグリッド。出撃します‼」
「あれが装甲機竜」
「偉大なる古の竜よ。姿と力を辿り、再び地上に舞い降りよ‼ 接続開始‼ 抹消者‼ ドラゴニック・ディセンダント‼」
「あれ、朱音ちゃんは確か、龍騎で火属性だよね(゜.゜)?」
【わたくしは、なるかみの竜ですが、朱音が仮面ライダーに変身する際は火属性に置き換えているのです。ではお先に失礼します】
「出でよ‼ 聖なる竜‼ そして、その神秘の力を奮え‼ 接続開始‼ ソウルセイバー‼」
【待っていました。テュポーン亡き今、わたしが花陽の相棒】
「行こう‼ 来れないルーちゃんの分まで‼」
「本当にドラゴンと一体化していると言ったところか、さてと」
「‼ 橘さん‼」
「剣崎、変身だ‼」
「はい‼ (真耶。オレ、またブレイドとして戦うよ)変身‼」
カタパルトに到着した仮面ライダー一行が見たのは、スミレ達が次々とカタパルトの発射台に乗って日本刀型機攻殻剣を掲げて、背後に自分達の惑星クレイの分身として使役していドラゴン達を呼び出していたところに出くわしたのであった。
初めて見る空想上の生き物が目の前にいたので目を見開いていたのであった。
スミレ達の体に仮面ライダーのように装甲が形成されて、そのままカタパルトで発進したのである。
それに続くように剣崎一真に橘朔也がブレイバックルを渡して、剣崎一真はいつもの右腕を伸ばしながら指鉄砲のような形にしながら伸ばし切ったところで手首を返して、ブレイバックルのレバーを引っ張って♠のヘラクレスオオカブトの絵の青いオリハルコンエレメントを展開されたのであった。
剣崎一真はここにはいない山田真耶を思いながらカタパルトの勢いでオリハルコンエレメントを潜り抜けて、銀の装甲に蒼いスーツに胸に♠が模られた装甲を纏いマスクは銀の角に赤い複眼の仮面ライダーブレイドが勝美ではなく剣崎一真が変身したのであった。
「みんなが集めてくれたこのカード、使わせてもらう」
《FUSION JACK》
「スミレちゃん達と合流するぞ(0M0)‼」
「ハイ‼(真耶。オレまた仮面ライダーとして頑張るよ)」
剣崎一真は勝美から受け取った♠のQが左腕に装着されているラウズアブソーバに装填されていることを確認し、空中で、♠のJをラウズして鷲のマークが浮かび上がり装甲が金色に変化して背中に鷲の翼のマントが装備されたことで飛行可能になったのでスミレ達の後を追うことになったのであった。
少し、編集させていただきました。