並行世界のIS学園の臨海学校の二日目に入った天夏達は専用機組として集められて並行世界の篠ノ之束に出会ったのだが、完全に弥生共々嫌われていたのであった。
「至急‼ 専用機持ちは旅館に集まれ‼」
「はい‼」
「貴様。わかってるだろうな?」
「何でしょうか?」
天夏と弥生と龍美は戦艦「攻龍」に待機している仲間達と念話で会話し終えたところで織斑千冬が山田真耶と話し終えたので一行は旅館に戻ることになったが、織斑千冬が龍美に敵意を向けていたが当の本人はそれを承知の上で、返事をしたのであった。
「まぁいい」
「そうですか」
相変わらず龍美の事が気に入らない織斑千冬だったが、以前手も足も出なかったことことがトラウマになっているようで、顔には出ていないが内心では恐怖心に満ち足りていたのであった。
龍美が現れるまで自分が正しいはずだったが、龍美に全て否定されたのだから。
そして、あの時、剣術ですら敵わなかったというより、目を遭わせた瞬間にもう勝てる人物ではないことに気付けばよかったのだが、織斑千冬はまだそのことに気づいていないのであった。
「モスクワ付近で試験的に開発されているIS「銀の福音」が操縦者の意志に反して暴走してこちらに向かっているとのことです‼」
「わかったか」
「だったら‼ 紅椿の出番だよ‼」
「その必要はないですね」
「アンタは入って来る権限はないんだよ。この天災が作ったISを信用できないんだったら‼」
「束‼ やめて置け‼」
「ちーちゃん‼ なんで(゚Д゚)ノ‼ こんな奴に好き勝手言われて悔しくないの(゚Д゚)ノ‼」
「作戦決行は今から二時間後だ‼」
「了解‼」
旅館に集められた専用機組は山田真耶から軍用IS「銀の福音」が原因不明の操縦不能で暴走して今いる海域に向かっていると告げられたのであった。
天夏と弥生は自分達の世界で遭遇して、天夏は神姫の力の片鱗が現れてしばらくは元の姿に戻れなくなり、弥生は男勝りな人格「八神コウ」から少しひ弱だがボーイッシュな人格「凰沢美兎」に変わっているのであった。
そこに、まだ懲りないのか、篠ノ之束が紅椿を勧めてきたが、もうとっくに皇帝竜「ロードクリムゾン」がいる実妹には必要がないので、龍美がきっぱりと切り捨てたので、篠ノ之束が本性剥き出しで龍美に言い寄ったが、織斑千冬に制止されたのであった。
まさか唯一無二の親友である織斑千冬に止められたことに篠ノ之束は怒鳴ったが、織斑千冬がわずかながら龍美に対しておびえていたことに気づいていなかったのであった。
そして、ついに銀の福音停止作戦が決行される時がきたのであった。