並行世界のIS学園の臨海学校の一日目の夜が過ぎて二日目が始まったのであった。
「揃ったな」
「どうやって、着替えてんだ?」
「織斑‼」
「はい‼」
「(オリハルコンエレメントを潜り抜けて一瞬で着替えてるなんて言えない)」
専用機持ちは織斑千冬と共に集められており、一夏はどうやってISスーツに着替えているのか天夏に昨日の夜から聞き出そうとしていたが毎回のように邪魔が入っているために解らないままだったのであった。
専用機持ちは所属先から送られてくる物資の確認と訓練を行うのである。
なので龍美は保険医なので動きやすい長ズボンとカッターシャツを着ているのであった。
「ん?」
「これを抜けということらしい」
「そんじゃ‼」
専用機持ちが集まっている場所に明らかに怪しすぎるウサギの耳を模った何かが埋まっていたので一夏が引っこ抜いたのであった。
すると、
「ハロ~‼ みんなのアイドル‼ 束さんだよ(≧▽≦)‼」
「・・・・(;一_一)」
「おい、束」
「ちーちゃん、みんな可笑しいよ(゚Д゚)ノ‼」
天夏達「それをおまえが言うな(ですわ‼)」
巨大なコンテナが降って来てそこからISの産みの親である箒の実姉にして自称天災である、弥生の次姉「朝宮睦月」こと並行世界の篠ノ之束が不思議の国のアリスのような服装でやってきたのだが、一夏以外は全く興味を持っていないので、ジト目で見ており、束は織斑千冬に助けを求めたのだ。
「そうそう! 箒ちゃんにプレゼント!」
「もう、わたしにはロードクリムゾンがいますから」
「そんな気持ち悪いのより、こっちの方が‼」
「悪いですが、姉さん。正直に、自分の考えや気持ちを口にするだけが、正しいとは思えない」
「篠ノ之‼ 姉に向かって‼」
「天災のお姉ちゃんが作ったISだよ‼」
「天災? そんなものは、大昔の負け犬が作った言葉ですね」
「どうして‼」
どうやらまだ弥生が実妹の箒に成りすましておびき出されたことに気づいていない篠ノ之束はコンテナを開けて赤いIS「紅椿」を箒にプレゼントしに来たらしいが、箒には最高のパートナーである皇帝竜がいるのでISはいらないのだが、未だに実妹にISを押し付けて来るので箒は堪忍袋の緒が切れたらしく、それを織斑千冬が注意したが、篠ノ之束はまだ自称天災だと言っていたので、「天災(才)は大昔の負け犬が作った言葉だと」言い捨てたのであった。
そこに、
「織斑先生‼」
『そっちは?』
『ええ。今から数時間後に合流するわ』
『お願い』
『わかったわ‼』
山田真耶が血相変えてやってきたので織斑千冬が話している隙に天夏達は戦艦「攻龍」に居るスミレ達と連絡を取っていたのであった。
こうして、並行世界のIS学園の臨海学校二日目が始まったのであった。