世界を旅する神   作:天龍神

106 / 122
臨海学校の約束

獅子神シャルロットとして新たな生活を送ることになったシャルロットはなんやかんやでクラスに馴染んだのであった。

 

「天夏と弥生は臨海学校の準備はできてる?」

 

「箒も専用機組になってるから、アタシ達と行動するしね」

 

「うん」

 

「簪さん、どうなされたのですの?」

 

どうやら並行世界のIS学園の臨海学校の時期が近づいて来たらしく、天夏と弥生は簪も入れて屋上でお弁当を持参して食べていたのであった。

 

簪は目が輝いていたので、恐る恐るセシリアが聞くと、

 

「あの人たちって、天夏と弥生の知り合い?」

 

「あの時、ラウラさんを助けてくれた人ですね」

 

「そうだけど、どうしたんだ?」

 

「まさか、簪、ISよりも好きなの?」

 

「うん」

 

「まぁ、簪さんが好きになるのも無理はないですね」

 

「わたしは、あいつを嫁にしなくては‼」

 

「ラウラ‼ なんでそうなるの(゚Д゚)ノ‼」

 

どうやら剣崎一真達をはじめとする仮面ライダー達の知り合いかと聞いて来たので天夏は仕方ないと思って、その通りだと話したところ、簪はISよりも仮面ライダーなどの方が興味があったのは天夏と弥生の世界でも同じなんだなと思っていたのであった。

 

ラウラに至っては並行世界の自分の事を嫁にすると言い出したので弥生がツッコミを入れたのであった。

 

「やっと出来た‼ 待ってて、箒ちゃん、あんな気持ち悪いのより、この紅椿をプレゼントしてあげるからね」

 

並行世界の篠ノ之束は妹がロードクリムゾンを手に入れたことが気に入らないようで、紅椿というISを完成させたのであった。

 

元はと言えば自分が蒔いた種なのだが。

 

「もしもし」

 

「箒ちゃん‼ お姉ちゃんの束さんだよ‼」

 

「切ります」

 

「切らないで‼ 箒ちゃんにいいお知らせがあるんだよ」

 

「なるほど、分かりました話だけ聞かせてください」

 

「臨海学校の日が箒ちゃんの誕生日だから、その時に持って行くからね(^_-)-☆」

 

その日の放課後篠ノ之束は実妹であろう箒の携帯電話に電話してきて来たので、出ることにしたのであった。

 

内容は後日行われる臨海学校に誕生日プレゼントを持って行くという内容なのであった。

 

そして電話が切れたのだが、

 

「済まない、弥生」

 

「どういたしまして」

 

「向こうから出向いてくれるとは探す手間が省けたな」

 

「弥生、アンタすごいわね、箒そっくりに声色真似るって」

 

「それほどでも(本当はパラレルワールドの篠ノ之箒なんだけど)」

 

なんと篠ノ之束と会話していたのはパラレルワールドの篠ノ之箒でもある弥生が「凰沢美兎」の人格からなるべく声色が似ている人格「ジャンヌ・カグヤ・ダルク」に代わってもらっていたのであった。

 

篠ノ之束はすっかり実妹と話していると勘違いして、臨海学校の日に自ら出向くと言ったのであった。

 

電話が切れると同時にいつもの人格「凰沢美兎(ミュウ)」に戻ったので、瞳の色がセシリアと同じコバルトブルーからエメラルドグリーンに戻ったのだが箒達が気づいていなかったのであった。

 

箒は現在ヴェスタWSCから無料で支給された赤いAndroidのスマートフォンを使用しているので電話番号が変わっている上にハッキングが出来ないようになっているのである。

 

こうして、天夏と弥生が並行世界の篠ノ之束に会うことができるようになったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




ジャンヌ・カグヤ・ダルク

弥生と同じCVのノブナガ・ザ・フールのキャラにして男装キャラです

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。