並行世界の自分のであるラウラ・ボーデヴィッヒを助け出したなぎさは仮面ライダーファイズに変身した状態で、ラタトスクの戦艦「フラクシナス」に戻って行ったのであった。
同時刻、
「やはり、人間が作った物は」
「あなた様がピーコックアンデッドですね?」
「オレに仮面ライダーに変身しないで近寄って来るとは」
「わたし達は仮面ライダーではありませんから」
「‼」
学年別トーナメント会場が大騒ぎになっている中、一人黒いサングラスに黒いロングコートと言う黒一色の男性がドイツが禁断のシステム「ヴァルキリートレースシステム」ことVTSを見て、嘲笑っていたのであった。
そこに、龍美の召喚した英霊「沖田総司」と龍月が召喚した「アトリアル・ペンドラゴン」が到着したのである。
英霊二人に、男はライダーに変身しなくてもいいのかと言い出したが、二人は一瞬で、支給されたスーツから、本来の姿に戻ったのであった。
「ほう、それがおまえらが頼っている物か?」
「伊坂(♯0M0)‼」
「どうやら、時間の用だ‼」
「待て(0M0)‼」
「橘さん・・・」
「すまない、オレが来たばかりにあいつを逃がしてしまった」
「過ぎたことは仕方ありません。それにイサカによる被害は出てませんし」
「そうだな(あいつは、封印したはずだ。‼ これが龍月が言っていたことか)」
沖田は鯉口を切り、アトリアルは正眼の構えを取った瞬間、仮面ライダーギャレンに変身してドイツの上層部を追っ払った橘朔也がやってきたところで、伊坂ことピーコックアンデッドは不利と判断して、本来ならば使えるはずがない、転移能力で逃げられてしまったのであった。
沖田とアトリアルは元の黒いスーツ姿に戻って、橘朔也が変身解除して謝って、アトリアルは過ぎたことなら仕方ないと言って、橘朔也は再戦するのが楽しみになったのと、まさか、封印したはずの仇が何故この場にいたのかと考えて、龍月が言ったことを思い出して納得したのである。
並行世界からやってきたピーコックアンデッドならという仮説が出来たのであった。
「そこの三人❢ 特にさっき全身装甲のISを纏っていた男‼」
「はぁ~(´・ω・`) だから、あれはISじゃない‼ ライダーシステムだ‼」
「橘‼ この世界にそれは通用しないようだ」
「相川、睦月はどうした?」
「それなら、なんとか、龍美が逃がしてくれた」
「そうと決まれば‼ 変身‼」
《FIRE》
何処に居たのかと言わんばかりにIS部隊がやってきたが、そこに仮面ライダーカリスに変身した相川始が合流したので、橘朔也はもう一回仮面ライダーギャレンに変身し、ギャレンラウザーに♦6「FIRE」をラウズして放ってそれを利用して退散したのであった。
それから数時間後、
「そうか、わたしはシュヴァルツェア・レーゲンが暴走して、気を失ったのか?」
「ラウラ、此処わかる?」
「大丈夫だ。弥生、おまえがわたしを助けてくれたのか?」
「違うよ。ボク達は無理矢理避難させられちゃったから(流石にもう一人のラウラとは言えないよ)」
「トーナメントはどうなった?」
「後日、一戦だけ全ペアするって」
「そうか。あいつにはまた会えるか?」
保健室のベッドで目を覚ましたラウラに制服姿の弥生に介抱されながら、自分を助けてくれたのは弥生かと質問したが、流石に弥生ももう一人のなぎさである目の前にいるラウラに本当の事は話せるわけがなく、ぼかして話したのであった。
ラウラはトーナメントはどうなったと言うので、弥生は後日、一戦だけ全ペアの組み合わせで行われると告げたのであった。
ラウラは仮面ライダー555こともう一人の自分「なぎさ」に会える日が来るのを楽しみにしていたようだった。