世界を旅する神   作:天龍神

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555とオートバジンと水棲類

なぎさがVTシステムで暮桜に変形したシュヴァルツェア・レーゲンが暴走して苦しんでいるラウラ・ボーデヴィッヒを助けるべく、もう一人のラウラ・ボーデヴィッヒである「御子神なぎさ」がドライブドライバーではなく、ファイズギアを使って、仮面ライダーファイズに変身して、対面したのであった。

 

「おい‼ 今すぐにそこをどけ‼ それと、そのISを渡してもらう‼」

 

「これはアンタには使えない代物だ‼ それに、アンタは高みの見物をしゃれこんでるじゃねぇか‼」

 

「ふざけるな‼」

 

「わぁぁっぁぁあ‼」

 

「今、楽にしてやるよ」

 

管制室から指示を出している織斑千冬がアリーナ放送を使って仮面ライダーファイズに変身して、ボイスチェンジャーで声を変えているなぎさに直ちにそこから立ち去れと言ったのだが、これはなぎさとラウラ、つまり、なぎさにとっては自分と自分であるラウラとの戦いなのだ。

 

それに加えて、ファイズギアまでも取り上げようとしていたのだが、なぎさが使っているファイズギアには悪用されないように、クジキリコンゴウのAIが投影されているので、クジキリコンゴウが信用が置ける人物にしか仮面ライダーファイズに変身できないのであった。

 

つまり、織斑千冬がファイズに変身できないので全く持って宝の持ち腐れなのであった。

 

それを指摘すると織斑千冬は狼狽えたが、ラウラが苦しみだしたので、なぎさは助けるべく戦うことにしたのであった。

 

一方で、

 

「なんだよ‼ このロボットは‼」

 

「助けてもらったのだぞ。礼を言うべきではないのか?」

 

「無人機のIS?」

 

【誰だ‼ ISというお粗末な物と評したバカ者は‼】

 

「え? 喋った(゚Д゚)ノ‼」

 

「行かなくてもいいのか?」

 

【どうやら、主の武器は、あれで十分らしい】

 

「箒‼ なんでおまえは何とも思わないんだよ(゚Д゚)ノ‼」

 

「今更、驚くこともないからな」

 

ピットにオートバジンのバトルモードに抱えられた一夏は床に下ろされて怒っていたがロードクリムゾンのコックピットから降りてきた箒とシャルロットはお礼を言うべきだろうと注意して、IS学園の教員達がやって来てオートバジンを無人機のISだと言い出したので、居ても立っても居られなくなったクジキリコンゴウがしゃべり出したので一夏は腰が抜けていたのであった。

 

箒とシャルロットは前もって天夏と弥生からこういった物をヴェスタWSCが開発していると聞いていたので驚くことはなかったのであった。

 

同時刻、アティスマータ新王国

 

「さて、もう、この人形は用済みだ」

 

「ん? なんだ、このメダルは」

 

「人形に‼」

 

どうやらまた五年前にフィルフィを殺した研究員は、花陽として生きているフィルフィの元の肉体が用済みと判断した瞬間、そこに一枚の青いメダルが放り込まれたのであった。

 

それはシャチが描かれたメダルで、そのまま花陽の元の肉体のフィルフィの体内に入って行ったのであった。

 

「誰が‼ 人形よ‼」

 

「生き返った(゚Д゚)ノ‼」

 

「わたしは、メズール‼ この体はありがたくもらって行くわ‼」

 

「・・・・」

 

なんと、フィルフィの遺体が目が開いて、髪がコバルトブルーのロングヘアーの少女になったのであった。

 

メズールと名乗ってそのまま何事もなかったかのように立ち去ったのであった。

 

「お待たせ。胸の大きさはこれで妥協してあげるわ」

 

「妹の元の肉体だ。あいつが姿を変えて幸せに生活を送ってることが、姉であるわたしには贅沢な欲望だ。行ってやれ、花陽の元へ」

 

「ええ」

 

髪色以外がフィルフィの遺体のまんまだが、花陽の姉であるレリィがどうやらシャチメダルを投げ込んだ人物だったようで、妹の体をメズールにあげたのは五年前の過去と決別したことなのだろう。

 

レリィはメズールに花陽の元へ行ってやれと言うと、メズールはそのまま花陽の元へ向かったのであった。

 

 

 




花陽オーズのパートナーグリードはメズールさんにしました。

スミレとセシリアとティアと一緒になったらどうなるんだろ?

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