世界を旅する神   作:天龍神

100 / 122
ラウラとなぎさと555として

並行世界のIS学園での学年別トーナメントが行われており、特にロードクリムゾンに各国の来賓達は我が物にせんとしていたのであった。

 

「ラウラ‼」

 

「貴様は来るな‼」

 

「何言ってやがるこれは」

 

「ダッグマッチだよ‼」

 

「仕方ない、こうなった以上、わたし一人でも二人まとめて相手にするか」

 

「ラウラって子が、この世界でのなぎさなんだっけ?」

 

「はい。なぎさは覚悟はできとる。この御子神はやての娘やで‼」

 

「頼もしい母親に出会ってよかったな」

 

現在もアリーナのバトルフィールドではISとロードクリムゾンの攻防が行われていたが、ラウラがペアを組んでいる箒の言葉を聞かないで一人で勝手に戦いだしてしまったが、そこはタッグマッチをうまく利用した一夏・シャルルペアが一枚上手で、シャルロットがサブマシンガンの連射でラウラのシュヴァルツェア・レーゲンのSEを0にしたのであった。

 

箒はそれをコックピット内で呆れてしまい、こうなってしまっては、二体一という状況でも戦うことは変わらないので試合続行したのであった。

 

どうやら龍牙・はやて夫妻も観に来ていたようで、なぎさの昔の姿であるラウラ・ボーデヴィッヒを見て自分達に出会わなかったら、あんな風に生きていたのだろうと思っていたのであった。

 

「‼」

 

「剣崎さん?」

 

「(この感じ、上級アンデッド!)」

 

「(あいつがいるのか?)」

 

来賓席に座っていた剣崎一真は急に立ち上がってジョーカーとしての能力に反応してしまったようで、その反応が♠以外のカテゴリーの上級アンデッドを察知したのであった。

 

「この状況で上級アンデッド。♦のカテゴリーJ「ピーコックアンデッド」だよ」

 

「リュウゲツ。では、わたしが行きましょう」

 

「わたしも行きます」

 

龍月もインテリジェントデバイスでアンデッドの反応を察知したので、自分が召喚した黒服を着ている英霊「アトリアル・ペンドラゴン」がアンデッドの反応があった場所へ向かったので、同じく龍美に召喚された英霊「沖田総司」も付いて行ったのであった。

 

だが、この時、すでにシュヴァルツェア・レーゲンに仕組まれたある物が作動したのであった。

 

「うわぁっぁああぁあ‼」

 

「なんだΣ(゚Д゚)‼」

 

「(弥生が言っていたのはこれか‼)」

 

突然、SEが無くなって戦闘不能になっていたシュヴァルツウェア・レーゲンがいきなり起動して、周りに雷が落ち始めてそして見る見るうちに形が変形し始めたのであった。

 

もう既にSEが零落白夜で残り少ない白式とラファール・リヴァイヴカスタムと、ロードクリムゾンの目の前に現れたのは、

 

「暮桜・・・」

 

「うああぁぁl‼」

 

「‼」

 

「一夏!」

 

そう、何を隠そうブリュンヒルデこと織斑千冬のIS「暮桜」に変形したシュヴァルツェア・レーゲンがそこにいたのであった。

 

闇雲に振るわれた雪片の一撃で白式は解除されたのであった。

 

「ヴァルキリートレースシステム‼」

 

「わかりやすく説明しますと、IS版のディケイドとジョーカーラウザーです」

 

「なんだと‼」

 

この騒ぎで観客席はパニックに陥ってしまったのであった。

 

「どこへ行くんです?」

 

「退け‼」

 

「悪いが、行かせるわけには行かない‼ 変身‼」

 

《TURN UP》

 

「何‼ IS、それも全身装甲!」

 

「これはISじゃない、ライダーシステムだ‼」

 

大龍と運よく合流出来た橘朔也がVTシステムを仕組んだドイツ上層部の面々の前に立ちふさがったが、拳銃を発砲してきたので、橘朔也がやむを得ずギャレンバックルに♦のA「チェンジ・スタッグ」を入れて、腰にベルトが巻かれて、いつもの左腕を前に伸ばし、拳を造った瞬間に右腕で、レバーを引いて♦のマークが現れて、背中にダイヤが刻まれたクワガタムシの絵のオリハルコンエレメントを潜り抜けて仮面ライダーギャレンに変身したのであった。

 

それと同時刻、

 

「行くよ‼」

 

「え?」

 

超神次元ゲイムギョウ界のルウィーの実家前に待機していたなぎさがクジキリコンゴウの人格を投影したオートバイ「オートバジン」に跨り黒のフルフェイスのヘルメットを被って、そのままアクセルを吹かせて転送ゲートをくぐって、並行世界のIS学園の学年別トーナメントが行われているアリーナのバトルフィールドに次元を超えて到着したのであった。

 

「お願い」

 

「ああ」

 

「ちょっと‼ 待てよ‼ あれは千冬姉の‼」

 

「済まない‼」

 

「ごめん」

 

なぎさはフルフェイスのヘルメットを被ったまま、オートバジンを変形させて、ロードクリムゾンに乗っている箒にアイコンタクトをして、ロードクリムゾンのコックピットにシャルロットが乗り込んで、クジキリコンゴウが変形したオートバジンが暴れている一夏を抱えてピットに戻って行ったのであった。

 

「バイクが変形した(゚Д゚)ノ‼」

 

やはり、バイクが変形するのは物珍しいのであった。

 

「ねぇ、知ってる? 夢って、持つと熱くなったり、切なくなったりするんだ。ボクはその夢を今も叶えようと思ってる。けど、キミはまだ夢は持ってない。だから‼」

 

《stand by》

 

「変身‼」

 

《COMPLETE》

 

なぎさはヘルメットを被ったままで暴走している暮桜に今も苦しんでいるもう一人の自分、ラウラ・ボーデヴィッヒに向けて、ファイズギアを巻いて、ファイズフォンに変身コード「555」をゆっくり押しながら話しかけ、入力して、ENTRYボタンを押して、勢いよくファイズフォンを折り畳んで、天高く掲げて、バックル部分に差し込んで横に倒し、赤のフォトンストリームがなぎさの体に立ち昇って行き、

 

「おまえに夢って物を教えてやるよ‼(教えてあげるよ‼)」

 

この世界にギリシャ文字のφのようなマスクの仮面ライダー555が参上したのであった。




観客席からバイクで突撃しようしましたが、流石に逃げ惑う観客を引きかねないので、次元の壁を突き破ってもらいました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。