役人転生IFルート〜先生になった私はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
気が付けばもうクリスマス。皆様どうお過ごしでしょうか?作者は例年通りにクリボッチでございます(#^ω^)
リア充は爆ぜろ(ボソッ)
さて、更新ついでに近況報告とお知らせを少し。
・近況報告
いやー…もう小説が全く書けておりません・゜・(つД`)・゜・書けなさ過ぎてかなり危機感を感じている今日この頃です。
なんとかメイン作品と役人転生関連は完結までは持って行きたいのですが…かなり時間が掛かりそうです。
・お知らせ
時折聞かれる役人転生の増刷についてですが。残念ながら増刷は赤字などの理由で行えないのですけれども……東京のとある場所に足を運んで頂ければ役人転生が(初版本ですが)読む事が出来ます(笑)
さて、それでは本題?です。
今回のお話で、ようやくBC自由学園と役人のご対面となります。
BC自由勢と役人の再開はどんな波乱を巻き起こすのか。
では、ご覧下さい。
「準備は万端……さぁ、出陣ぞ!!」
「え!?ちょ、ちょっと待ってよ、姫〜!!」
やれやれ、何故かは知りませんがしずか君の士気の高いこと高いこと。
よっぽどBC自由学園との試合を楽しみにしていたみたいです。
この前見に行った試合で何かあったんでしょうか?
ま、それはさておき。
今日はアスパラガス君とボルドー君の対立問題を解消しないといけませんから、私もしずか君の様に気合いを入れないと。
……しかし、局長という立場を失った私に出来る事は限られているんですよね。
まぁ、状況に合わせて臨機応変に動きましょうか。
さて。それではとりあえず布石としてアスパラガス君とボルドー君にご挨拶(宣戦布告)といきましょう。
「――メルド(クソッ)!!ぬかったざます。まんまと手の内を探られた訳ざますか」
両チームが揃い試合開始前の挨拶中なのですが……やっぱりこの前の試合の時にしずか君とアスパラガス君の間で何かあったみたいです。
お互いに面識がありますし。
「はて、何の事やら。我らは一観客として試合を見ていただけ故。しかし、1つ言わせてもらえば――既に勝負は決せり!!」
「ハハ……中々に言ってくれるざますね。結構、あの方の教えを頂いたBC自由学園の実力……とくと――なッ!?」
おや?アスパラガス君がしずか君の後ろにいる私の事に気が付きましたね。
観客に私が居るという事がバレないようにと、つなぎを着て髪型をオールバックにしてあったせいか多少時間が掛かりましたが、この程度の変装であればやはり既知の相手には私という事がバレてしまうようです。
「お久し振りですね、アスパラガス君」
「は、はい!!――お前達何をやっているざますか!!全員整列するざます!!」
「は?何なんだ、アスパラガスの奴。整列ならここで……ッ!?整列、整列だ!!」
ふむ。アスパラガス君が後方に停車させてある戦車の隣に並んでいたボルドー君や他の子達を呼び寄せてくれたお陰で呼ぶ手間が省けましたね。
しかし、呼ぶにしてもそんな風に怒鳴ったりしなくていいんですよ。アスパラガス君。
それにボルドー君達も全速力で走って来なくて大丈夫です。
……あぁ、言わんこっちゃっない。1人コケました。
「これは一体……」
「え?え!?」
おっと。いきなり直立不動で整列したBC自由勢の姿にしずか君と鈴君が状況を飲み込めず混乱していますね。
観客も少々ざわついていますが……まぁ、話はすぐに終わりますし少しだけ待ってもらいましょう。
「ゴホン。では、改めまして。皆元気そうで安心しました」
「ありがとうございます!!我々もコーチの御壮健なお姿を見ることが出来て光栄ざます!!」
……光栄って、そんな大袈裟な。
まぁ、アスパラガス君はいつもこんな感じでしたか。
「さて、挨拶はこれぐらいにして……本日私がここに来たのは他でもありません。君達のとある噂を耳にしたからです。何でも“私のせいで”君達が不仲になってしまったとか」
「「「「……」」」」
あらら。さっきまで喜色満面だったアスパラガス君達の表情が180度変わってしまいました。
さすがに付き合いが長いと顔が笑っていても本当は怒っている事が分かるようです。
「ねぇねぇ、姫。先生とアスパラガスさん達って知り合いなのかな?」
「うむ、恐らくは。しかし――うん?アスパラガス殿はどうされたのだ?歯の根が合っておらぬし、顔も真っ青であるが」
「本当だ。……あれ?他の人達も何か震えてない?」
しかし、そこまで怯えなくてもいいと思うんですけど。
「はっきり言って……今回の件は少々ガッカリしました」
「……申し訳ありませんざます」
「……返す言葉もありません」
あれ?いや、ちょっと待って下さい。
何かアスパラガス君とボルドー君……涙目でチラチラお互いを睨み合ってません?
あれ?これ……お前のせいで怒られたじゃないか的な感じになって溝が深まってます?
……不味い。