インフィニット・ストラトス ~原点にして最強~   作:すぎとも

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前回のあらすじ 

痴女退治?成功


第5話 先に言ってよ

「よくそんなこと考えついたわね」

「世界で2人の男性起動者の片割れですよ?何かしらのアクションを学園側が起こすと考えれば普通ですよ」

「まさか、ゆーくんがそんなこと考えてたなんて。束さんはびっくりだよ」

 

さっきまでの痴女退治?が終わって俺らはティータイムと洒落込んでいた

 

「ところでゆーくん」

「なに?束ちゃん?」

「来週の放課後決闘するって本当なの?」

「本当だよ」

「さっき、職員室に行ったときに先生方が話していましたよ」

「入学して早速面倒なことが起こってしまった」

「まあ、ゆーくんなら大丈夫でしょ」

「そうだけどさ」

「ね、ねぇ」

「どうかしました?会長さん」

「本当に大丈夫なの?相手は代表候補性なのよ?」

「あー、セシリア・オルコットさんね。俺どころかマドカにも勝てんよあの人は」

「確かにそうかもね」

「篠ノ之博士が言うならホントなんだろうけど・・・」

「束ちゃん見に来る?」

「えっ!?いいの!?」

「いや、わからんけど。ていうか、当日に俺の専用機の整備頼みたい」

「え?え!?暁君専用機持ってたの!?」

「持ってますよ。束ちゃんの手作り。かっこよく言えば〝TABANE HAND MADE”ってとこですかね」

「せ、世代的には2?それとも3?」

「んーー、そうだなぁ」

「そうですねぇ、あえて言うなら」

「「第0世代」」

「第0世代・・・・噂によると白騎士だけじゃなかったかしら?」

「無かったらこんな話しませんよ」

「ゆーくんの言うとおり。作った束さん自身が言ってるんだから!」

「でも0でしょ?今ではほぼ現役を退役してる第1世代よりも前に作られた機体ってことなのよね?」

「普通に考えてそうでしょうね」

「それで代表候補性に勝つ気なの!?」

「ええ、そうですよ。さっき言ったじゃないですか」

「無茶よ!現代のISとの性能差がありすぎるわ!」

「確かに第0世代となると兵器としての実用性以前の話なんですよ。でもISって『一次移行』ってありますよね?それで変化しちゃったんですよね。兵器としてのISに」

「いやー、あれは驚いたね。まさか、一次移行したら兵器になったんだから。性能もずば抜けてよかったし」

「なぜか知らんけど打鉄っぽくなってたし」

「そのあとに束さん自ら機体の改造と調整、装備はゆーくんが作成」

「機体のスペックとしては第3世代の比じゃなかったですし。ていうか、束ちゃんあのスペックはやりすぎじゃないか?」

「いやぁ、好奇心でつい・・・」

「まぁ、俺が気を付ければいい話だけど」

「あれ?たっちゃんどうしたの?」

「顔が( ゚д゚)ポカーン、みたいな感じになってますよ?」

「へ?あ、ああ。ごめんなさいね(途中からまったく聞いてなかったわ・・・)」

 

この2人の会話を最後まで聞こうとするもの好きは滅多にいない

 

「ごめんね、束ちゃん宇宙に行くために作ったISを起動させてしまったうえに兵器として使うことになってしまって・・・」

「気にしなくていいんだよ。たぶんそれがその子の意志だったのかもしれないからそれに・・・」

「それに?」

「〝可愛い子には旅をさせよ”ってね!」

「ハハハ、束ちゃんらしいね」

「でしょでしょ~」

「そ、それでその機体の名前はなにかしら?」

「名前ですか?もちろんありますよ!その名も「あ、暁!助けてくれ!」織斑君?」

「えっ!?いっくん!?」

「あら、後で部屋に行こうと思ってたけど彼から来てくれるとは」

「また、水着エプロンですか?」

「ち、違うわよ!って、もういいでしょその話は!」

「にしても、どうしたんだ?」

 

俺は織斑君を部屋に入れる

 

「どうした?」

「ほ、箒が・・・!」

「篠ノ之さんがどうかしたのか?」

「えっ!?箒ちゃんも来るの!?」

「た、束さん!何でいるんですか!?」

「ゆーくんに会いに来ただけだよ 」

「そちらの人は・・?」

「私はこの学園の生徒会長、更識楯無よ。よろしくね、織斑君」

「あ、こちらこそよろしくお願いします」

「んで、篠ノ之さんがどうしたって?」

 

ドンドンドン!

 

「一夏ぁ!そこにいるのは分かっているんだ!とっとと出てこい!!」

「き、来たぁ!」

「なんか、箒ちゃん怒ってない?」

「ですね」

「織斑君何かしたの?」

「いや、実は・・・・」

 

 

 

 

 

「はあ!?篠ノ之さんの裸を見たぁ!?」

呆れる俺

 

「それは、怒られてもしょうがないでしょ」

冷静な会長

 

「で!?どうだった!?箒ちゃんの身体は!?」

男子高校生みたいな天災

 

「いや、なかなkって何言わせるんですか!」

ノリツッコミするトラブルの原因

 

「とっとと出てこい一夏ぁ!!」

怒鳴り散らす今回の被害者

 

俺の部屋を中心にカオスな空間が出来上がりつつある

 

「とりあえず篠ノ之さん部屋に入れるから全力で謝ったら?」

「確かに、それが手っ取り早いわね」

「束ちゃん大丈夫?さっきから落ち着きないよ?」

「え?だ、大丈夫だよ・・」

「?ならいいんだけど、んじゃ部屋に入れるね」

「篠ノ之さん、織斑君なら部屋n「成敗してくれる!」えっ?」

 

ガツン!!

 

俺の頭に衝撃が走る

 

「え?」

「・・・・は?」

「ほ、箒・・・」

「ゆ、ゆーくん!」

「あ、暁君!大丈夫!?」

 

目の前には木刀を手にした顔面蒼白の篠ノ之さん

唖然とする織斑君

束ちゃんと会長さんが駆け寄ってくる

額を何かが流れる感覚

それを触ってみると

 

手が真っ赤に染まってた

 

・・・ああ、木刀で殴られたんだ俺

織斑君に裸を見られて気が動転してたんだろ。感情的になるのもわからんでもない

織斑君を殴るよりは俺を殴ったほうが篠ノ之さんが負う精神的ショックは少なくて済むだろう・・・

 

でも、言ってほしかったな「箒、木刀持ってる」って

ここで俺は意識を手放した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・く・・・・・!」

「ゆ・・・・・く・!」

「ゆー・・・ん・・!」

「ゆーくん!」

 

俺は目を覚ました

 

「あれ?俺確か・・・」

「篠ノ之に木刀で殴られたんだ」

「あ、織斑先生」

「ゆーくん大丈夫?気絶してる間に傷の治療はしといたから」

「ありがとね、束ちゃん。てか、ここどこ?」

「保健室だ、更識がものすごい形相で職員室に来てな。部屋まで来てみたら、泣きながら傷の手当てをする束、隅で震えている篠ノ之、束の手伝いをする一夏。まさにサスペンスドラマを彷彿とさせるような状況だったな」

「冷静に感想を述べないでくださいよ・・・はぁ、入学式当日から流血事故とか勘弁して欲しいよ」

「さてと、ゆーくんの意識も戻ったし束さんはそろそろ帰ろうかな」

「あ!束ちゃん、来週来るならクロエ、スコール、オータムも連れてきてよ」

「おっけ~!それじゃあまたね、ゆーくん!ちーちゃんもばいば~い」

「またね」

「ああ」

 

そういうと束ちゃんは帰って行った

 

「そういえば、他の3人はどこ行ったんですか?」

「全員自室に戻らせた」

「そうですか、んじゃ俺も部屋に戻りますか」

「ん?大丈夫なのか?」

「木刀で殴られたくらいで寝とかなくちゃいけないほど貧弱じゃないですよ」

「そうか、無理はするなよ」

「大丈夫ですよ。それじゃおやすみなさい。織斑先生。」

「ああ、おやすみ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、束との関係を聞こうと思っていたのに忘れていた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~部屋の前~

「あ~~、なんかいろいろ疲れたぁ~」

 

明日みんなになんて言おう。木刀で殴られたとか言いにくし

バナナの皮で滑ったとか?それもないな

 

・・・・もう、寝よ・・・・

明日のことは明日の俺に任せる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~次の日の教室~

 

「マドカおはよう」

「友樹、おはようってどうしたんだ!?その傷は!」

「あ、やっぱり目立つよね」

「いやそれがさ・・・」

 

俺は小声で昨日の出来事をマドカに話した

 

「うちのバカ兄のせいでそんなことに・・・」

「別に織斑君が悪いわけじゃないんだけど」

「あ、暁大丈夫だったか!?」

「ああ、織斑君。大丈夫だよ」

「そうか、それならよかった」

「篠ノ之さんもおはよう」

「あ、ああ」

「みんな席につけホームルームを始める」




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