インフィニット・ストラトス ~原点にして最強~   作:すぎとも

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前回のあらすじ

部屋に痴女がいた


第4話 痴女殲滅大作戦

沈黙、時間にして約30秒

 

そのあと俺は

 

部屋から逃げ出した

 

走って、走って、走り続けた。

 

 

 

この俺、暁 友樹は多くの人間を見てきた。

 

他人に好かれる人、統率力に優れた人、ルックスがいい人、一つのことに情熱を注ぐ人、

他人を簡単に見捨てる人、世の中に絶望した人、世渡り上手な人、罪を犯した人、等々

 

しかし

 

俺は見たことがなかった・・・・

 

俗に言う『痴女』を・・・・

 

 

 

~寮内~

 

「はあ、はあ、はぁ・・・に、逃げなかったらやられていた(性的な意味で)」

 

この学園は国際色豊か、考え方も趣味も性癖も人それぞれだろう。

しかし!入学式当日に痴女に会うか!?普通!?

・・・「ありえないは、ありえない」・・・・

そうだよな・・・入学式当日、寮の部屋の中に痴女がいてもおかしくないよな。うん。

 

少しだけあきらめかけていた

 

「部屋に戻るか。でも、まだ部屋にいたらやだな」

 

ここからだと織斑君の部屋まで遠いし、マドカの部屋に行ってお願いして付いてきてもらお。

 

 

~マドカの部屋の前~

「マドカー、ちょっといいか?」

「どうしたんだ、友樹」

「ちょっと、予想外のことが起きちまって」

「なるほど、詳しい話は部屋の中で聞こう」

「悪いな。同室の子はいいのか?」

「ああ、少し待っていてくれ」

「わかった」

 

同室の子とのファーストコンタクトは上手くいったみたいだな

 

「別に構わないそうだ」

「そうか、んじゃ邪魔しまーす」

「いらっしゃい・・・あ、マドカの言ってた人って2人目の男性起動sy「う、うそだ・・」・・・え?」

「な、なんでなんだ・・・!」

「ゆ、友樹?どうかしたのか?」

 

俺の目の前にいる女子その子の顔が俺の部屋にいた痴女とそっくりだったのだ

 

「う、嘘だ!さっきまで部屋にいたはずなのに・・・!」

「ど、どうしたの!?」

「ゆ、友樹!?お、落ち着け!」

 

マドカもここまで友樹の気が動転しているところを見るのは初めてなので対処に困っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後

 

「落ち着いたか?」

「あ、ああ。心配かけたな」

「まったく、部屋に来ていきなり気が動転したかと思えば、人違いだったなどと」

「いやぁ、心配かけたな。簪さんもごめんね」

「ううん・・気にしないで」

「一体誰と間違えたんだ?」

「たぶん、生徒会長」

「・・・!な、なんでそう思うの?」

「顔覚えてたからな。」

「相変わらずの記憶力だな。まぁ、今日も挨拶していたからな。覚えていて当然か」

「まぁね、ところで簪さん」

「なに?」

「俺が生徒会長って言ったとき少しだけ動揺したね?」

「べ、別にそんなことは」

「友樹、簪をいじるのはやめておけ」

「はーい。ごめんね、簪さん」

「ううん、大丈夫だから・・」

「それで、友樹私に用事があったんじゃないのか?」

「そうだった!忘れるとこだった!さっき部屋に入ろうと思ったらさ」

「「思ったら?」」

「裸エプロンの生徒会長がいたんだよ!」

 

またもや沈黙

 

「友樹、もう一度言ってくれないか?」

「だから、裸エプロンの生徒会長がいたんだって」

「・・・それ、本当なの?」

「間違いない、あれは生徒会長だった」

「と、とりあえず。友樹の部屋に行こうじゃないか」

「リアル痴女を見たのは初だったからな、恐怖のあまり逃げてしまった」

「簪はどうする?」

「わ、私は・・遠慮しとくよ」

「簪さん、マドカ借りていきます。」

「あ、はい」

 

そう言って俺とマドカは部屋を出た

 

「なにやってるんだろう・・・・・

 

〝お姉ちゃん„」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~友樹の部屋の前~

「もういないことを祈る!」

「なんで拝んでいるんだ・・・」

「マドカ、準備はいいか?」

「私はいつでも構わないが(まぁ、どうせ見間違いとかだろう。いたとしても流石に生徒会長なわけがない)」

「それじゃあ、開けるぞ!」

 

俺は勇気を振り絞って扉を開けた

そこには・・・・

 

〝誰もいなかった”

 

 

「なんだ、誰もいないじゃないか」

「あれ?おかしいな」

「とりあえず、よかったじゃないか」

「まぁ、うん・・・わざわざありがとな」

「なに、気にするな。では、私は部屋に戻るからな。今度何かあったら携帯に連絡してくれ」

「わかった。んじゃ、またな」

「ああ、またな」

 

そういうとマドカは自室に帰って行った

 

俺はとりあえず部屋の中に入る

 

「ふぅ・・・隠れてないで出てきたらどうですか?生徒会長さん」

「あれ?ばれてたの?」

 

収納スペースから生徒会長更識楯無が出てきた

 

「残り香にしては少々匂いが強かったからもしかして・・・と思って」

「なかなか鼻が利くのね」

「ええ、少しくらいは。で、何か俺に用ですか?」

「別に用ってわけじゃないわ。顔合わせってところかしら」

「そうですか(束ちゃんから電話だよ!束ちゃんから電話だよ!)・・・失礼」

 

いきなり携帯の着信音が鳴った

 

「た、束!?それってあの篠ノ之 束!?」

「それ以外に誰がおるんですか・・・もしもし?」

『やっほー!ゆーくん!調子はどうかな?』

「女子が多くて少しきついけど、しばらくしたら慣れると思う」

『そかそか、なら束さんも安心だよ』

「束ちゃんの妹さんに会ったよ。話はまだしてしてないけど」

『おっ!どうだった?箒ちゃんの様子は?』

「んー、特に変わった様子はなかったかな」

『本当だったら、直接様子を見に行きたいんだけど、立場が立場だからね・・・』

「とか言いつつも、来るんでしょ?ていうか、もうすでに来てるんじゃないの?」

『ふふふふふ、さすがゆーくん!もう来ているんだな!さあ、束さんはどこに隠れているでしょうか!』

「ちょっと待ってて。会長さん今、ここからそう遠くないところに篠ノ之 束がいます」

「えっ!?本当なの、それ!?」

「匂いがします。面倒ごとを持ってくる匂いが」

「どんな匂いなのよ、それ・・・」

「会長も長年一緒に生活してたら分かるようになりますよ。」

『おーい、答えまだかな?』

「ああ、悪い悪い。どーせ、床下か天井裏でしょ?」

『残念でした~!答えはー・・・・・』

 

ガシャーン!!

 

「窓から飛び込んでくる!でした~!」

「な、な・・・!」

「だから言ったでしょ?〝面倒ごとを持ってくる匂いがする”って」

「ん?女の子?ま、まさか、もう女の子を部屋に連れ込んd「んなわけないでしょ。」なんだぁ・・」

「なんでちょっとがっかりしてるの・・・」

「まぁ、3年間も時間があれば好きな人くらいできると思うから、束さんは気長に待つよ、それよりもゆーくん」

「ん?なに?」

「その子は誰かな?」

「ああ、この人はIS学園の生徒会長で俺の部屋に裸エプロンで待機していた更識楯無さんだよ」

「ちょっ!?」

「えっ!?マジで?」

「マジだよ、部屋の扉開けたらいきなり痴女がいたからびっくりしたよ」

「IS学園ってそんな場所じゃなかったはずなんだけど・・・」

「まぁ、生徒会長が痴女ならこの学園の生徒の実力も底が知れますな」

「それもそうだね!」

「それに、今日もクラスの人から決闘ですわ!とか言われちゃって」

「その人もどーせ大したことないんじゃないの?」

「まぁ、生徒会長が痴女なわけだし( ´∀` )」

「痴女が生徒会長の学園の生徒・・・・」

「それ、俺もだわ!」

「あ、そうだった!」

「ぷっ」

「ふっ」

「「あはははははは!!」」

「ぼ、墓穴掘っちまっt・・・ハハハハハ!!」

「ぷぷっ!間抜けだなぁ、自分で普通言わないよ。じ、自分の通ってる学園の生徒会長が

ち、痴女だなんて!アハハハハハ!!お腹痛い・・・!」

 

バン!

 

会長ちょっと涙目である

 

「ちょっと!さっきから聞いていれば好き勝手言って!暁君!さっきから痴女、痴女って!」

「いや、ホントのことでしょうよ」

「裸エプロンじゃないし!ちゃんと下に水着着てたもん!」

「えっ!?たっちゃん、水着着てたの?」

「そ、そうですけど・・・その、たっちゃんっていうのは?」

「君のあだ名だよ!これから束さんは君のことをたっちゃんと呼ぶ!」

「は、はぁ・・・」

「そんなことよりも、たっちゃん。君はさっき下に水着を着ていたと言ったね?」

「そう言いましたけど?それが何なんですか?」

「君は逃げたんだよ。裸エプロンの恥ずかしさから」

「わ、私は逃げてなんか・・・!」

「予防線に水着を着たんだ、それは逃げた証拠としては十分じゃない?」

「逃げたならそこにいる暁君だって!」

 

ここで俺は口を開く

 

「会長さん、俺は会長が水着を着ていること知ってました」

「なっ!」

「俺が逃げた後あなたはこう思ったでしょう『ふふふ、慌てちゃって。かわいいじゃない』と!」

 

ここで楯無に衝撃走る!

 

「ま、まさか・・・」

「そうです。あなたは最初から俺の手の上で踊っていたんですよ」

「・・・・・ま」

 

楯無圧倒的敗北!!!

 

「参りました・・・」

 

これにて閉廷




また遅くなりました!本当にすみません!

UAがもうすぐ4000いきそうです!これも皆さんのおかげです!
本当にありがとうございます!

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