インフィニット・ストラトス ~原点にして最強~   作:すぎとも

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前回のあらすじ

兄妹って仲がいいのか悪いのかよくわからん


第2話 金髪縦ロール

なるほど、この部分はそういうことなのか。山田先生の授業はわかりやすいな。

IS学園に来たかいがあったってもんだ。

 

俺は授業を受けていた

 

「山田先生!」

 

ん?織斑君が手を挙げたぞ。わからないとこでもあったのかな?

 

「なんですか?織斑君、わからないところがあったら何でも聞いてくださいね!私は先生ですから!」

 

『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』というくらいだからな。今のうちに質問しといたほうがいい。

しかし、織斑君はあの分かりやすい授業の中でどこがわからn

 

「ほとんど分かりません!」

 

・・・ん?ほとんど!?君は入学までの間一体何をやってたんだ!?

 

「えっと・・・ほ、ほとんどですか?」

「織斑、お前に渡した参考書はどうした?」

「古い電話帳と間違えて捨てました!」

 

自信満々に言うことじゃない!見てみろ、マドカの顔を。こいつはバカなのか?みたいな顔してるぞ!

 

パァン!

 

「いでっ!」

「はぁ~新しく発行してやる。ただし1週間で覚えろ」

「1週間!?いや・・・あの分厚い本を1週間ではちょっと・・・」

「やれ。と、言っている」

 

こ、怖すぎる。まさに暴君だな

 

「っ!」

危機を感じて俺が頭を下げてよけるとそこを出席簿が通り過ぎる

 

「ほう、今のを躱すか」

「あ、あぶねー」

 

躱さなかったらヤバかった・・・

 

⦅え、見えなかった・・・⦆

⦅すご~い⦆

 

「暁すげぇ~」

 

キーンコーンカーンコーン

 

「むっ・・これで2時間目を終了する」

 

織斑先生と山田先生が教室を出て行った

 

ふぅ・・・一時はどうなるかと思ったよ

 

「お前すげぇな!千冬姉の一撃を躱すなんて!」

「ん?ああ、織斑君か」

「なぁ、あれどうやって躱したんだ?」

「ん~~、勘かな?」

「「「「「「「「「え?」」」」」」」」

「え?俺なんか、おかしなこと言った?」

「いやいやいや、あの千冬姉の一撃を勘で!?」

 

なんでそんなに驚いているのだろうか?

 

「友樹はお前とは違うんだよ。バカ兄」

「なっ・・マドカ・・」

 

クラス騒然、

 

「マドカ、さすがに実兄をバカ呼ばわりは「友樹は黙ってて」あ、はい」

「何がどう違うんだよ!」

「それくらい自分で考えたらどうなんだ?バカ兄」

「なんだと!」

「なんだ!文句でもあるのか!」

「おいおい、兄妹喧嘩はよそでやれよ」

 

収拾がつかなくなってくるぞこれ・・・

一体どうすれば・・・・次の授業までまだまだ時間がある。頼みの綱であるこの2人の実姉、織斑先生もまだ来ない!どうすればいい・・・!助けて、たばえも~ん!

 

はっ!そうだ思い出したぞ。以前束ちゃんが『束さんの妹で箒ちゃんって子がいるんだけど、いっくんにべた惚れでさぁ~。あ、いっくんっていうのはちーちゃんの弟で~。

え?ちーちゃんっていうのは束さんの親友の織斑千冬のことだよ~!』

 

こ、これだ!

偶然にもいる!クラスに!束ちゃんの妹が!

さぁ!この兄妹喧嘩に収拾をつけてくれ!

 

バッ!サッ!

 

目逸らしやがった・・・

く、くそったれがぁ・・・!

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

キタァァァァア!

この兄弟喧嘩に収拾をつけてくれる救世主!さぁ、助けてくれ!

振り向くとそこには、金髪縦ロールことセシリア・オルコットが立っていた

 

「オルk「「なんだ、お前!」」はぁ~~」

 

2人とも、喧嘩腰すぎるやろ・・・・

 

「まぁ、なんですの?そのお返事は、わたくしに声をかけられたのだからまずは光栄に思うところではなくて?」

 

新たな火種の登場だった

 

どっちの対処をするべきなんだ俺は!?喧嘩している織斑兄妹か?それとも、助け船かと思ったら新たな火種を運んできた金髪縦ロール系お嬢様か?

クラスのみんなに助けを求める目線を送ったが全員から目線をそらされる始末

そして、金髪縦ロールに至ってはなんかしゃべり始めたし

流石にイライラくるよなぁ

 

「ちょっと!聞いてますの!」

「バカ兄のくせに!」

「なんだと!」

「あーー、もう!うるせえぞ!」

「「「!」」」

「人の席の前でガタガタと!ちょっとは考えてから喧嘩しやがれ!それにお前!」

 

俺は金髪縦ロールのほうを向いて

 

「な、なんですの?」

「さっきまでの俺の状況考えてみろ。お前が話しかけてきて返事できる状況だったか?」

「む、無理でしたわ。喧嘩してるお二人をどうにかして止めようとしていらっしゃいましたわ・・・」

「今後は状況を考えて話しかけろ。いいな?2人もな」

「「「・・・」」」

「返事!!」

「「「はい!!!」」」

 

まったく・・・ホントに困るよ

 

キーンコーンカーンコーン

 

お、ちょうどいいタイミングでチャイムなった

 

「3時間目を始める前にクラスの代表を決める。立候補、推薦はあるか?」

「はい!織斑君がいいと思います!」

「私も織斑君がいいです!」

「ちょ、ちょっと待ってくれ!だったら俺は暁を推薦する!」

「はぁ!?お前!俺を道連れにしやがったな!」

「私は暁君がいいです!」

「俺的には良くないんだよ!」

「私は織斑さんがいいと思います!」

「お、おい!」

「待ってください!納得いきませんわ!」

 

はい。はい、出ました。こりゃあ、面倒ごとになるな

日本のこと罵倒し始めちゃった

 

「イギリスだって大したお国自慢無いだろ。世界の飯まずランキング何年覇者だよ」

「あ、貴方わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

「そっちが先に言ってきたんだろ!?」

「決闘ですわ!!」

「ああ、そっちのほうが分かりやすい!」

 

マジか。仮にも相手は代表候補性。俺とマドカは大丈夫だとしてIS初心者の織斑君はどうするんだ?

まぁ、何とかするでしょう。特に国が。

 

「んじゃ、頑張ってね。織斑君」

「情けない負け方するなよ。バカ兄」

「あなた方もやるんですのよ!?」

「「えっ?」」

「えっ?じゃないですわ!」

 

決闘しないつもり満々だったんだけど・・・・

 

「セシリア・オルコットっといったか?」

「なんですか?織斑さん」

「あのバカ兄や私に決闘を挑むのはいいが、友樹には決闘を挑まないほうがいいぞ」

「なぜですの?まさか、あまりにも弱すぎて勝負にならない、なんてことではありませんよね?」

「いや、その逆だ。強すぎるんだ。友樹の身体的スペック、格闘センス、専用機も含めて

もう二度と戦いたくないって思うぞ」

「いいですわ。織斑さんや暁さんにも上には上がいることを教えて差し上げますわ!」

「よし、決まりだな。来週の月曜日、放課後に第3アリーナで行う」

「「「「はい!」」」」

 

・・・・束ちゃんとクロエ、亡国機業の2人も呼ぶか・・・




今回結構長い(気がする)

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