インフィニット・ストラトス ~原点にして最強~   作:すぎとも

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前回のあらすじ

精神的にくるなこれ・・・


第14話 KNOCK OUT FIGHTER

~IS学園、トレーニングルーム~

 

「ワン!ツー!」

 

バン!バンッ!

 

ミットを打つ音が響く

 

「ラスト!」

 

バンッ!バンッ!

 

「お疲れ」

「ふぅ・・・」

 

放課後、俺はマドカと学園内のトレーニングルームに来てトレーニングをしているのだが・・・

 

「あ、暁!クラス対抗戦のために俺を鍛えてくれ!頼む!」

「・・・また、来たの?」

 

今朝からずっとだ。それに回数を重ねるごとに後ろについてくる女子の人数がふえてるんだよなぁ

 

「またってなんだよ!?」

「いや・・・もう10回目だよ?」

「いい加減あきらめろ、バカ兄」

「なんだと!?」

「教えてもらうなら他の人に教えてもらったらどうなの?」

「暁じゃないとダメなんだ!!」

 

ざわざわ・・・ざわざわ・・

 

周りの人たちがめっちゃざわざわし始めた

 

「え、織斑君って・・・そういう?」

「これはいいネタに・・・」

「で、でも見て!暁君と後ろにいる織斑さん・・・なんか」

「「「「ヤバい目してるんだけど!?」」」」

 

「あのさぁ・・・俺は別に同性愛者については別にいいとは思うんだよ。自分たちで愛し合ってるわけだし・・・でもさぁ・・・妹の彼氏にってどうよ?」

「・・・なんの話をしてるんだ?」

「あぁ・・・無自覚なんだね」

「余計に質が悪いな」

「さっきから何の話を・・・」

「とりあえず!今日のところは諦めてくれ」

「そんな!」

「はいはい、付き添いの女子たちも帰った帰った」

「「「「「え~」」」」」

「そういえば・・・」

「マドカどうした?」

「いつもバカ兄の近くにいる篠ノ之とあの女がいない」

「・・・・言われてみれば」

「どーせ、どこかで腹の探り合いでもしてるんじゃないか?」

「あの2人ならありえそう」

「「まぁ、どうでもいいか」」

「暁!」

「今度は何・・・って何でグローブつけてんの?」

「俺と勝負だ!」

「「は?」」

「な、なんだよ2人して」

「友樹」

「何?」

「やっていいぞ」

「マジで言ってる?」

「大マジだ」

「どうなっても知らねぇからな」

「大丈夫だろ」

「どうだか・・・マドカ、ゴング」

「分かった」

 

 

 

「俺が勝ったら俺の特訓に付き合ってもらうぞ!」

「勝ったらね。まぁ絶対にそれは無いけど」

「やってみねぇとわかんねえだろ!」

「試合開始!」

 

カアァァァン

 

「いくぞ!」

 

織斑君がストレートを打ってくる

 

「遅いなぁ」

「まだだ!」

「だから、遅いんだって」

 

そこから先は織斑君のパンチを俺が避ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

「良くそこまで頑張るね」

「お前こそなんで攻撃してこないんだよ!」

「だって俺が攻撃したらすぐ終わりそうだし」

「なんだと!」

 

『ExplosionHit!KNOCK OUT FIGHTER!』

 

謎の音声に俺とマドカ以外の全員が戸惑っている

 

「な、なんだ!?」

「俺が生身で戦うとき流れるんだよ、さっきの」

「そ、そうか」

「でも、さっきの音声が流れたんだ・・・」

「え?」

 

俺の右ストレートが織斑君の頬をかすめた

 

「俺も攻撃しようかな」

「(み、見えなかった・・・なんて速さだ)」

「おらぁ!」

「くっ!」

「さっきまでの威勢はどうした!?」

「(なんて力だ・・・!)」

「防いでばかりじゃ勝てねぇぞ!!」

「だったらお望み通りやってやる!」

 

一夏のアッパーが友樹の顎に決まった

 

「や、やった!」

「「「「「「「おぉ!」」」」」」」

 

周りで見ていた人たちも

 

「「一夏!(さん!)」」

 

いつの間にかトレーニングルームに来ていた篠ノ之、オルコットも一夏の勝利を確信したかのように歓喜の声を上げた

 

 

 

 

「そんな弱っちいパンチで俺を倒すとか・・・・」

 

 

『KNOCK OUT CRITICAL SMASH!!』

 

「冗談も大概にしてくれよ」

 

一夏の顎に友樹のアッパーが決まった

 

「がっ・・・!」

 

宙に飛んだ一夏の体に凄まじい友樹のラッシュが放たれる

 

「うおおおおおおおお!!」

 

 

 

「ぶっ飛びやがれ!」

 

最後の一撃で一夏がリング外に飛ばされる

 

 

『K.O.』

 

カン!カン!カアァアン!

 

「この試合!友樹の勝ちとする!」

 

マドカからのコールの後、俺は腕を高く上げた

 

「あ、クラス対抗戦の前だってこと忘れてた」

 

 

 

 

 

数分後

「いってぇ~」

「一夏、大丈夫か?」

「ああ、ありがとな箒」

「き、気にするな///」

「にしてもあの音声なんだったんだろう?」

「ん?暁がお前にアッパーをくらわせる前に流れたあれか?」

「ああ。あの音声は本当になんだったんだ?」

「あら、御二人とも知りませんの?」

「セシリアは知ってるのか?あの音声のこと」

「あれは日本で発売された〝ノックアウトファイター!”という格闘ゲームの音声ですわ」

「・・・やけに詳しいな」

「知る人ぞ知る名作だとか」

「そうなのか!いやぁ~知らなかった。ありがとなセシリア」

「い、いいえ!お気になさらないでください///(本当は暁さんに教えていただいたのですけど・・・)」

「むぅ・・・」

「ん?どうした、箒」

「なんでもない・・・!」

 

 

 

 

 

~一方その頃~

 

トレーニングルームから帰ってきてから俺は部屋にマドカ、鈴ちゃん、簪さん、布仏さんを呼んで聖戦(大富豪)をしていた

 

「アタックライド!革命!」

「甘いな。ファイナルアタックライド!革命返し!」

「マドマド、ありがと~!」

「ちょっと!マドカなんで返してるのよ!?」

「・・・・」

「かんちゃん?」

「私が持つのは常に切り札」

「「ま、まさか」」

「革命返し返し!」

「マジでありがたい!」

「よくやったわ!簪!」

「「うそぉ!?」」

「まだまだ終わらない!アタックライド!八切!」

「「「「うそ!?」」」」

「これで終わり・・・K(キング)三枚・・・・私が大富豪」

「「「「・・・・・・!」」」」

「これで3連勝」

 

 

しばらくして

 

「俺上がり~!」

 

 

「平民か~」

 

「貧民・・・ね」

 

「わ、私が大貧民・・・!?」

 

「にしても簪さん強いね~」

「そ、そうかな・・?」

「本当よ、勝負事で友樹に勝つ奴なんて初めて見たわ」

「かんちゃんはすごいんだよ~」

「何故だ・・・なぜ勝てんのだ」

「こればかりは運だよ~」

「マドカの運のタス振り極端だよね」

「う、うるさいっ!」

「ごめんごめん」

「そろそろ、夕飯の時間だよ~?」

「みんなどうするの・・・?」

「ん~~、どうしようか?」

「食堂に行くか?」

「そうしますか」

「でも人が多いんじゃないかしら?」

「だったら早く行った方がいいんじゃないか?」

「んじゃ、とっとと行きますか」

「・・・・布仏は簪を引っ張ってもう行ったけど?」

「あれ!?いつの間に!?」

「俺たちも行きますか・・・」

 

 

 

 

 

~食堂~

「3人とも遅いよ~」

「本音が早いだけ・・・・」

「そんなことないよ~」

「食い意地張ってるだけだろ」

「そ、そんなことないよ~!」

「マドカ、ストレートすぎ」

「もう少しオブラートに包んでいいなさいよ」

「どうすればいい?」

「どうすればいいって私に聞かれても・・・」

「言い出したの鈴ちゃんだけどね」

「そうだぞ?さぞ、いい案があるんだろうな?」

「マドカ顔。顔。」

「マドマドの顔が怖いよ~!」

「冗談だから、そんなに慌てるな」

「「「「(冗談で済むような顔してなかったけど!?)」」」」

 

「なんだ、お前たちも食堂に来ていたのか」

 

振り返ると篠ノ之さんが立っていた

 

「失礼してもいいか?」

「いいよ」

「すまないな」

「篠ノ之さん。あれ?織斑君とセシリアさんは?」

「一夏は保健室に行っている・・・誰かさんのせいでな」

「俺が悪いみたいに言いやがって」

「そういうお前は一緒にいなくてよかったのか?」

「どうしようかと思ったのだがな、一夏が心配しなくてもいいから。と」

「信頼してるんだね」

「ああ、6年間離れていたが、それなりにな」

「信頼、安全の織斑・・・」

「「「「「ブフゥッ!」」」」」

「うわっ!?お前ら吹き出すなよ!?」

「「「「「友樹が悪い!!」」」」」

「・・・・安心、安全の織斑・・・」

「フフフッwww」

「やwめwろw」

「じわじわくるwwww」

「wwwwwww」

「お腹痛いwww」

 

人のツボってよくわかんない・・・




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