インフィニット・ストラトス ~原点にして最強~   作:すぎとも

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前回のあらすじ

マドカ青春真っただ中


第8話 クラス代表決定戦 VSマドカ

~アリーナ~

 

今日最後の試合か・・・

マドカ以外の2人は話にならんかったなぁ・・・うん・・・

 

そんなことを考えているとマドカがサイレント・ゼルフィスを纏ってピットから出てきた

 

『織斑さーん!がんばって~!』45%

『織斑君の敵を討ってー!』10%

『きゃ~~~~!織斑さーん!』22%

『暁くーん!3連勝目指して頑張ってね~!』15%

『・・・・・・・』8%

 

黙って見ているのは代表候補生とかかな、たぶん強いね。いつか戦ってみたいな

 

「友樹」

「どうした、マドカ」

「この試合が終わったら聞いてほしい事がある」

「聞いてほしいこと?」

「ああ」

「悩み事か何か?」

「詳しいことは後で話す、それよりも今は」

 

試合開始のブザーが鳴る

 

「お前を倒す!!」

 

スターブレイカーから実弾が発射される

 

「そんなもんで俺を倒す気か!?」

 

俺はさっきの試合で使わなかった本命2本の大剣のうち1本を出現させガードする

 

「相変わらず、剣というよりは鈍器だな!」

「切るより殴るがメインだからな!この〝判断《ジャッジメント》”は!」

 

その場から飛びマドカに〝判断”で切りかかる

 

「おらぁあ!!」

「読めているぞ!」

 

マドカはそれを回避してスターブレイカーのレーザーで反撃してくる

 

「銃口の向きでどこに打つかバレバレだ!」

 

そういうと俺は銃口の直線状から横に避ける

 

「甘いぞ!友樹!」

 

なっ!発射されたレーザーが曲がった!?

 

「ぐあっ・・!」

 

直撃か・・・躱しきれなかった・・・・それにしても今のは

 

「イって~!・・・まさか、習得していたとはね。偏向射撃」

「お前を驚かせようと思ってな、必死に練習した」

「さすがは努力家だね」

「褒めても何も出らんぞ!」

 

スターブレイカーによるレーザー攻撃

 

「お前は褒めたらレーザー攻撃が出るのか!?」

「戦闘中はそうだ!」

 

まずいな・・・攻撃が激しすぎて反撃のタイミングがつかめない。

どうするべきか・・・・

 

「どうした、友樹!攻撃しないと負けてしまうぞ!?」

 

くっそ~!調子乗りやがって!目にもの見せてやる!

 

「だったらお望み通り攻撃してやるよ!」

 

俺はマドカに向かって一直線に突っ込んでいく

 

「一直線に突っ込んでくる奴ほど狙いやすいものはないぞ!」

 

スターブレイカーから実弾が発射される

 

まずは実弾、これは〝判断”ではじく。次にレーザーこれは・・・タイミングだな

 

たぶんマドカのことだ、俺がどのタイミングで避けるのか予測してレーザーを曲げているはず。だったらそのタイミングをずらす

 

俺の目前までレーザーが迫る

 

ここだ!

 

俺はそのまま突っ込まず一時停止

 

スターブレイカーから発射されたレーザーは右へ曲がっていった

 

「し、しまった!」

「俺が避けると予測してたな?だが残念、正解は一時停止でした!」

 

瞬時加速で俺はマドカの目前まで迫る

 

「くっ!」

 

マドカがスターブレイカーを横なぎ振るうが、それを前宙の要領で躱す

 

「後ろがお留守だぞ!」

 

2丁のハンドガン〝選択《チョイス》”と〝結果《リザルト》”を出現させマドカを背後から狙い撃つ

 

「エネルギー・アンブレラ!」

 

なんかヤバい・・・!

このシールドビットなんかヤバい!

 

俺の直感が警戒信号を発している!

 

「くっ!」

 

シールドビットから距離をとった、その瞬間シールドビットが爆発した

 

「あっぶねー」

「よく気が付いたな。爆発するって」

「いや、爆発することは分からなかったけど俺の直感がヤバいって感じたから」

「野生の動物みたいだな」

「人の限界っていう檻にとらわれた奴らと一緒だと思うなよ」

「それくらい何年も前から知っている。ずっとお前に追いつくために努力してきたんだ、お前がどんな人間なのか他の誰よりも知っているつもりだ」

「なかなかうれしいこと言ってくれんじゃん。そのお礼と言っちゃなんだけど、お前が知らないものをみせてやるよ」

 

そういうと俺はマドカに向かって手のひらを見せる

 

「フッ、ならば見せてみろ!」

 

マドカがスターブレイカーを構えようとした

 

「・・・・・・ん?あれ?え?な、なんで!?」

「おやおやぁ?どうしたのかなぁ?」

「か、体が・・・・動かない・・・!」

「言ったろ?お前が知らないものを見せてやるって」

「まさか!友樹ついにスタンドを・・・!」

「いや、違う。別に止まった時の世界に入門する気はない」

「そうじゃないなら、一体何なんだ!?」

「知りたいか?だったら、お前の周りをよ~く見てみな」

 

マドカは言われた通りに周りを見渡した

 

「こ、これは!」

 

マドカの周辺には目には見えない糸が張り巡らされていた

 

「友樹、お前ついに能力者に・・・!」

「だから、違う。俺は常日頃サングラスは掛けてないしフラミンゴの羽を思わせるような上着は着用してない!」

「それにこの糸ISのパワーをもってしても・・・切れない!」

「ハッハッハッ!当たり前だ!それは束ちゃんがお砂糖、スパイス、素敵なものをいっぱい混ぜ合わせてできた〝対IS用超極細ワイヤー”だからな!そしてその糸は・・・!」

「なっ!」

 

マドカの周辺に6機のBT兵器が出現した

 

「ステルス機能搭載のBT兵器!〝厄災《カタストロフィー》”から巡り巡って、俺が主導権を握っている!」

 

そのままマドカに向けていた手を下に振り下ろす

 

「落ちろぉおおおおお!!」

「うわあああああああっ!!」

 

 

 

「がはっ・・・!」

「あれれ?もうへばったのかなぁ~?」

「そんなわけ・・・・」

 

 

 

「あるかぁぁあああ!!」

 

マドカが突っ込んでくる

 

「あれ?糸は!?」

「それならビットを破壊したらほどけた!」

「あの一瞬で!?」

「私には造作もないことだ!はあぁぁあ!」

 

マドカがナイフを出現させ突っ込んできた

 

「くっ!」

 

あの状態からどうやってビットを破壊したんだ?スターブレイカーで射撃?いやそれはない6機すべてをあの僅かな時間で打ち抜ける訳がない。だとすると・・・

 

「BT兵器か」

「その通りだ!」

 

サイレント・ゼルフィスのビット6機によるレーザー射撃

 

「〝厄災”!」

 

俺は目の前にビットを使用したエネルギーシールドを展開する

 

「無駄だ!」

 

マドカがそういうとレーザーが先ほどと同じように曲がった

 

「ビットから出るレーザーも曲がんのかよ!?」

 

避けるしかない!

 

「逃がさんぞ!」

「マドカって近接も得意なの!?」

「お前ほどではないがなっ!」

 

切りあっていると思えばビットによる射撃が飛んでくる

 

「あぶねっ!」

 

Hit And Awayに近いな・・結構やりにくい

だったら俺も

 

「いけ!〝厄災”!」

「なるほど、ビットにはビットというわけか」

「そーいうことだ!はああああ!!」

 

アリーナ上空ではお互いのBT兵器が地上では俺とマドカが激しい攻防を繰り広げていた

 

「「はあああああああ!」」

 

金属がぶつかり合う音が鳴り響く

 

「やるなぁ!!」

「友樹もなっ!」

「「うおおおおおおお!!」」

 

そろそろ決めないと時間切れになるな・・・

ならば、ここで決める!

 

俺は2本目の大剣〝制裁《サンクション》”を出現させる

 

「そろそろ終わらせる!」

「こっちのセリフだ!」

 

スターブレイカーによるレーザーも集中砲火、俺はそれを〝判断”で防ぎながらマドカとの距離を徐々に詰めていく

 

 

ここだ!

 

 

そう判断した俺は速攻の体勢をとりすぐにスタートした

 

 

 

「今の俺に当てられるものなら当ててみろ!」

「くっ!狙いが定まらん!」

 

 

俺は左右に移動しながら照準をずらす、ハイパーセンサーでもギリギリ見えるか見えないかのスピード偏向射撃だろうと簡単には当てられない

 

 

 

「こうなったら!」

 

 

マドカのやつ出鱈目に撃ってきやがった!まぁ、それで当たるとは

 

 

ガキィィィイン!

 

 

「なにっ!?」

 

 

〝判断”が弾かれた

 

あいつ出鱈目に撃って当てやがった!だが・・・!

 

 

「知ったこっちゃねーなっ!!」

 

俺はそのままマドカに突っ込んで行き、そして・・・・

 

 

試合終了のブザーが鳴った

⦅両者、引き分け!⦆

 

「ありゃ、終わっちまった」

「終わってしまったな・・・・はあ・・」

「どうしたの?」

「また、引き分けだった・・・」

「いつも通りじゃん」

「嫌味か?嫌味なのか!?」

「ち、違うわ!」

「じゃあ、なんなんだ!?」

「・・・・」

「目をそらすな!」

「仕方ない、こうなったら」

「・・・?」

「逃げるんだよぉ!」

「あっ!まて!友樹!」

 

俺はISを解除して逃げ出した




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