え、もう1つの方を更新しろ?
……次はそうします。
目覚ましがうるさく鳴るのを横目に、読んでいた本にしおりをとじる。
時刻は6時を示している。
登校には早すぎる時間だけど、この目覚ましは起きる為のものではなく、薬の服用を知らせる時計だ。
用意していた錠剤を取り出し、飲み干す。
こみ上げてくる吐き気を抑え、数十秒……
収まったことを確認し、部屋を出る。
「いってきます」
返事はない、もとより一人で住んでるから昔からの癖みたいなものだけど、。
戸締まりを確認し(別にとられて困るものは置いていないが)その場を離れた。
(それじゃあ、ご飯を一緒にいただこうかな?)
携帯を取り出し、メールを1つ送った。
_____________________________________________
キンジの部屋の前にたどり着いたとき、部屋の前にいる白雪に気がついた。
面白そうだったから、身を隠し様子をみてみる。
せっせと髪を整え深呼吸する彼女を可愛らしく思っていると、扉が開きキンジが顔を出す。
そのまま話していると白雪が目を潤ませはじめ、キンジがおろおろし始める
狼狽えるキンジを堪能したことだし、助け船を出そうかな。
「な~かせた、な~かせた!キンジ君は女の子の敵だぁ!」
「……人聞きの悪いことを言うな、ソラ」
「あ、白雪ちゃんおはよ。」
「あ、おはよう……ございます」
「話をきけ!」
ちょっと待っててねキンジ、今キンジに返事すると確実に白雪暴走するから
「あ、ごめんね割り込んでキンジと話してたのに邪魔しちゃって」
白雪に抱きつきつつ、自分の目的が白雪であると思わせる。このタイミングでふざけた後にくる未来は何回も視ているからやらない。
とりあえず、白雪が落ち着いた瞬間を見計らい、キンジの部屋に入らせてもらった
「で、白雪は何の用事で来たんだ?」
「こ、これをキンちゃんに……」
私とキンジの目の前に現れたのは、重箱。
愛の重い弁当を横目に見つつ、
「で、ソラは?」
「昨日貸したノート」
「教室でいいだろ……」
「せっかくだし、みんなでご飯食べよ」
「あぁ、いいぞ。というか、最初からそれが目的だろ」
「あ、ばれてた?ほら、白雪ちゃんどうぞ」
「あ、はい……」
懐から取り出したプレッツェルを一本渡し、私も一本くわえる。今日のは、ピザ味だ。
「毎回思うが、もうちょいまともな飯を食えよ」
「飲んですぐだから、全部吐いちゃうけど、それでいいなら」ボソッ
「……悪かった」
「?」
そしてキンジが
途中で忘れ物に気がついたから
「あ、名札忘れたから取りに帰るね
「え、ソラさん?」
白雪の反応を待たず、脇道に入り
名札を回収し、家を出たのが遅刻ギリギリの時間
その小さな出来事が、