闇えもん そう太の ダークソウル奮闘記   作:りず

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現在手元にダクソが無いので、間違っている箇所などがあるかもしれません。

実際にプレイしながら書きたい(切実)


北の不死院

ゲームを起動し、レギュレーションやトロフィーの確認が終わった後、静かにタイトル画面が浮かんだ。

 

 

そう太「うわー!かっこいいなー!この無機質な感じがすごく好みだよ!」

 

闇えもん「感傷に浸ってないで早く始めなよ。まずはNEW GAMEを選択してごらん。」

 

 

言われた通りにNEW GAMEを押すと、キャラクターメイクの画面へと移った。

 

 

闇えもん「ダークソウルをプレイするうえでキャラメイクは重要だよ。今作はステータスや外見は変更できないからね。」

 

そう太「え?『今作』ってことは続編が作られるのかい!?」

 

闇えもん「それはいずれ分かるさ。そんなことより素性や贈り物を決めてしまおうか。初心者なら素性は騎士、贈り物は黒火炎壺がオススメだね。」

 

そう太「騎士がオススメなのは分かるけど、この万能鍵ってアイテムの方が役に立ちそうじゃない?」

 

闇えもん「確かに万能鍵は優秀だけど初心者が持つべきではないよ。後は外見の設定だね。拘るなら時間をかけた方がいいけど初プレイだしそもそも顔もあまり見えないから髪型と体型を変える程度でいいだろう。」

 

そう太「…………よし、終わったぞ!さあついにゲーム開始だね!!あ~緊張してきたなぁ~!」

 

 

ロード画面を挟み、牢に閉じこめられている主人公の頭上から死体が放り投げられるムービーが流れる。

ついにDARK SOULS本編の始まりである。

 

 

そう太「すごーい!動かせるぞ!!でも顔がゾンビみたいで怖いなぁ…」

 

闇えもん「それについては後々解決するよ。とりあえず自分の好きなようにプレイしてみようか。ネタバレしちゃうと面白くないからぼくはヒントやアドバイスを与えるだけにするよ。」

 

そう太「うん!ええとまずは…この光ってるやつを拾えばいいのかな?…鍵だ!これで牢屋から出られるぞ!」

 

闇えもん「あ、そうそう。地面のオレンジ色の文字は操作方法が描いてあるから読んでおくようにね。」

 

 

地面に置かれているオレンジ色の文字はメッセージといい、あらかじめゲーム内で用意されているものと他の世界のプレイヤーが書いたものの2種類がある。攻略に行き詰まった時のヒントとなりえるが、プレイヤーを騙すようなメッセージが書かれている時もあるので注意が必要である。もし騙されても怒ってはいけない。

 

道中の操作説明や蠢いている亡者達に目を通しながら、そう太は井戸のハシゴを登り広場へ辿り着いた。

 

 

そう太「ゾンビみたいなやつらが何体かいたけどずっと俯いてて怖かったなぁ…しかも右の方に大きいモンスターみたいなのもいたし…ダ、ダークソウルって結構怖いんだね…」ブルブル

 

闇えもん「あんな程度で怖がってちゃこの先やってらんないぞ。ほら、そこに焚き火のようなものがあるだろ?そいつに触れてごらん。」

 

そう太「これはなんの意味があるんだい?」

 

闇えもん「そいつは篝火だよ。他のゲームでいうコンティニューポイントだね。死亡した時に最後に触れた篝火でリトライ出来るんだ。触れると体力が全回復するけど今まで倒したモブも復活してしまうってデメリットもある。でもまあ基本的には篝火を見つけたら焚いておくといい。他にもレベルアップや魔法を覚えることもできる。」

 

そう太「体力が回復するのは嬉しいけど、せっかく倒した敵も復活しちゃうのか…ちょっとやだなぁ…」

 

闇えもん「そうでもないよ。このシステムが役に立つと感じる時はそのうち来る。さあ、篝火の説明も終わったし先へ進もうか。」

 

 

闇えもんに促され目の前の大扉を開け先へ進もうとした。大扉を開けた先の奥にまた更に大きい扉がある。その扉まで向かおうとしたその時───

 

ズシーン!!

 

 

そう太「ウワアァァァァ!!びびび、びっくりしたぁ!!な…なんだこいつは!?」

 

 

突如目の前に巨大な怪物が降ってきた。先ほどまで無音だったBGMは焦りを助長させるようなBGMへと切り替わる。その怪物はそう太に目掛け攻撃を仕掛けてくる。

 

 

そう太「や、闇えもん!!どどど、どうすればいいのさ!?」

 

闇えもん「こいつは最初のボス、不死院のデーモンだよ。とりあえず戦ってみようか。プークスクス!」

 

 

闇えもんは戦えと言ったが心なしか笑いを堪えているように見えた。だが今のそう太は闇えもんの言われた通りにするしかない。隙を見て直剣の柄で攻撃を加えてみる。

 

だが、不死院のデーモンのHPゲージは数ドット単位でしか減っておらず、ダメージは2と表記されていた。

 

 

そう太「ぜ、全然ダメージが与えられていないじゃないか!!こんなのどうやったって勝てっこないよ!!」

 

闇えもん「ほら!敵の攻撃を避けないと死んじゃうよ!」

 

 

だが、このあまりにも絶望的な状況で冷静な判断ができるはずもなく、不死院のデーモンが持つ大槌にあっけなくすり潰されてしまった。

 

─YOU DIED─

 

ダークソウルを開始してから初の死亡である。

 

 

そう太「」

 

闇えもん「あーはっはっは!見事に初見殺しされたねそう太くん!」

 

そう太「し、知ってて戦わせたのか!!闇えもんの意地悪!!」

 

闇えもん「ごめんごめん。初見プレイヤーの反応を見たくてついね。だけど単に意地悪したいから戦わせただけじゃないぞ。」

 

そう太「ど、どういうこと?」

 

闇えもん「ダークソウルの醍醐味の一つはあのような初見殺しなのさ。このゲームは覚えゲー、つまり何回も死んで攻略法を模索するゲームなんだよ。」

 

闇えもん「要するにただ闇雲に攻略しようとしても中々クリアできないのさ。次は戦う前に周りをよく見てみるといい。」

 

そう太「わ、分かったよ闇えもん…。よーし!次は負けないぞ!」

 

 

決意を新たに再び不死院のデーモンへ挑むそう太。同じように頭上から降ってきたが、闇えもんに言われた通り敵よりも周りを見ることに専念した。

 

よく見るとデーモンの近くに緑色のモヤモヤがある。あれは一体何なのだろうか?

 

そう思っていると、壺付近に隠れていたメッセージを発見した。

 

 

そう太「……あっ!こんなところにメッセージがある!内容は…『逃げろ』!?そんな!結局倒せないんじゃないか!」

 

闇えもん「今のままでは倒すのも難しいということさ。言われた通りにしてみな。どこかに逃げ道があるはずだよ。」

 

そう太「逃げ道…逃げ道…あっ!壁沿いに通路がある!そこへ逃げ込もう!」

 

 

敵の攻撃に気をつけながら通路へ入る。すると通路の入り口が封鎖されボス戦が終了した。

 

 

そう太「まさか逃げるなんて思わなかったよ…。そういえば緑のモヤモヤしたものが落ちてたけどあれは何だい?」

 

闇えもん「ああ、あれは死亡した時にロストしたソウルだよ。死亡すると今持っているソウルを失うんだ。でもあの緑のモヤモヤを取るとロストしたソウルを回収できる。」

 

 

ソウルというのは他のゲームでいうお金や経験値に当たるものであり、買い物やレベルアップの時に必要となる。

 

 

闇えもん「でもソウルをロストした状態でもう一度死亡するとソウルを全て失うんだ。死亡した時はソウルの回収を優先するといい。」

 

そう太「頑張って集めたのに全部失うの!?ソウルはちゃんと回収するようにしよう…。」

 

 

先にあった篝火に触れ、更に先へ進もうとするそう太。だが、弓矢を持つ亡者が遠距離から攻撃を仕掛けてきた。

 

 

そう太「弓矢を持つ敵もいるのか!とりあえず横の穴に入って避難しよう!」

 

 

横の穴に入って弓矢の攻撃をやり過ごそうとしたそう太だが、穴の中にアイテムが落ちていた。

 

 

そう太「これは…盾だ!これで弓矢を防げるぞ!」

 

闇えもん「装備はスタートボタンを押して装備の欄を選ぶと変更できる。盾は左手に装備させるといい。」

 

 

左手に盾を装備し、弓矢を防ぎつつ亡者との距離を詰める。すると亡者はさらに奥へと逃げ込んだ。

 

 

そう太「あ!待て!…っと、ここにもアイテムが落ちてるぞ。これは…剣だ!!」

 

闇えもん「ようやくまともな武器を手に入れたね。武器は剣以外にも沢山種類があるから、自分にあったものを使うといい。」

 

そう太「おお!やっと騎士っぽい見た目になってきたぞ!かっこいい!」

 

闇えもん「さっき逃げた亡者を斬ってみな。威力の違いを実感できるよ。」

 

 

言われた通り先ほどの亡者を斬ってみると、なんと一撃で倒せてしまった。直剣の柄とは雲泥の差である。

 

 

そう太「すごい!これさえあれば不死院のデーモンも怖くないぞ!」

 

闇えもん「もう少しでこのエリアはクリアできる。先を急ごうか。」

 

 

通路の先にある霧をくぐり抜け、先にある階段を登ろうとした。だが、突如目の前から鉄球が転がってきたのだ。突然のことだったのであえなく轢かれてしまった。

 

 

そう太「うわあ!!また罠に引っかかった!!」

 

闇えもん「まったく、君はことごとく開発者の思う壺だな!でも今の鉄球は意味のあるものだったよ。後ろを振り返ってごらん。」

 

 

後ろを振り返るみると壁に穴が空いていた。先ほどの鉄球で空いたものだろう。そう太は一旦階段を降り穴へと向かった。そこにはどこかで見覚えのある人物が横たわっていた。

 

 

そう太「あれ?この人は確か…最初のムービーで上から鍵を落としてくれた人だ!」

 

闇えもん「初のNPCだね。そいつは少々特別だけどあちこちに話しかけられるNPCがいるんだ。まずは話しかけてみな。」

 

 

横たわっている男に話しかけるとは不死の使命について教えられ、エスト瓶と2階の鍵を渡された。

 

 

そう太「エスト瓶?なにこれ?」

 

闇えもん「回復アイテムだよ。攻略における生命線と言っても過言ではない。エスト瓶を上手く使うことが攻略の鍵となるんだよ。使った分は篝火で補充できる。」

 

そう太「ええとつまり…次の篝火が見つかるまでエスト瓶を大事に使えってことだね!」

 

 

エスト瓶の説明を聞いたところで再び階段の先へ足を運んだ。先ほど鉄球を転がしてきた亡者が待ち構えていたので倒そうとしたその時だった。

 

 

闇えもん「ちょっとまってそう太くん。そいつを倒す前に一つとっても強い技を教えてあげるよ。」

 

そう太「とっても強い技!?すごく気になるぞ!教えてよ闇えもん!」

 

闇えもん「今から教えるのは『パリィ』という技さ。敵の攻撃に合わせてL2ボタンを押すと敵の攻撃を弾くことができる。」

 

そう太「つまり敵の攻撃を無効化できるってこと?すごく強い技じゃないか!!」

 

闇えもん「ただ敵や攻撃の種類によってはパリィできない時もあるけどね。更にパリィをした後↑R1を押すと致命攻撃ができる。致命攻撃は通常の攻撃より威力が高く、だいたいの雑魚は致命攻撃で倒せるほど強いんだ。」

 

そう太「まさに一撃必殺って感じなんだね!カッコいいや!早速試してみよう!」

 

 

パリィを決めるためにわざと亡者の攻撃を誘発させるそう太だが、パリィは上手く決まらない。敵の攻撃だけを受け続ける結果になってしまった。

 

 

そう太「全然パリィができないよ~!!どうすれば上手くできるのさ!?」

 

闇えもん「最初のうちはそんなもんさ。焦らずじっくり練習していくといい。それともう一つとっておきの技がある。」

 

そう太「とっておきの技?」

 

闇えもん「『バックスタブ』という技さ。これも致命攻撃の一つなんだけど、パリィをしなくても繰り出せるのが特徴さ。方法は相手の後ろへ回り込んで↑R1を押すだけだよ。」

 

そう太「よーし!やってみるぞ!」

 

 

言われた通り亡者の隙を見て背後に回り、↑R1を入力する。すると亡者の背中を剣で突き刺すモーションに入った。威力も通常攻撃に比べ格段に強い。

 

 

そう太「できた!強いぞ!これならガンガン狙っていけるね!」

 

闇えもん「バックスタブにも色々なやり方があるんだけどそれはまた今度説明しよう。パリィとバックスタブは後々必須な技術になるからなるべく狙っていくようにね。」

 

 

新たに二つの技を覚え先に進む。進んだ先にいた複数の亡者をごり押しで倒し、霧のある門の前に立った。

 

 

そう太「この先には何があるのかしら。」

 

闇えもん「ネタバレになるから言わないけど、手前にあるメッセージを読んでごらん。」

 

そう太「なになに…『落下中にR1:落下致命』?落ちながら攻撃ができるってこと?」

 

闇えもん「つまり落下致命を使う場面があるかもしれないってことさ。霧を潜れば分かるよ。」

 

 

霧を潜ってみる。潜り抜けた先は高台だった。すると聞き覚えのあるBGMに切り替わり、下には不死院のデーモンがこちらを見上げていた。

 

 

そう太「うわあ!!ま、また出たぁ!!」

 

闇えもん「怯える必要はないよ。最初と違って武器もある。そして今君は高い場所にいる。これが何を意味しているか分かるかい?」

 

そう太「高い場所…そうか!落下致命だ!」

 

 

高台から飛び降りながらR1を入力する。キャラが攻撃モーションに入り、不死院のデーモンに触れた瞬間頭部を突き刺した。効果は絶大であり、最初は歩道減らなかったHPが半分近く減っていた。

 

 

そう太「すごい!これなら勝てるぞ!後は攻撃を食らわないように避けないと!」

 

闇えもん「避けるのは大事だけどスタミナの管理をしっかりね。スタミナに注意しつつ攻撃を回避してこちらが攻撃を仕掛けるのは基本的な立ち回り方だよ。」

 

 

闇えもんの忠告通り敵の攻撃を避け隙を見て攻撃をする。通常攻撃も直剣の柄に比べればかなりの威力を誇った。

 

何度か敵の攻撃を食らってしまったが距離を取りエスト瓶で回復し隙を見て攻撃をする。それを何度か繰り返し、ついに不死院のデーモンのHPを0にした。

 

 

そう太「や、やったー!!勝てたよ闇えもん!!しかも2000ソウルも貰えたじゃないか!亡者から貰えるソウルとは比べものにならないや!」

 

闇えもん「お疲れそう太くん。初心者にしては中々いい動きだったよ。ようやくこのエリアはクリアだね。」

 

そう太「もしかしてぼく、センスがあるのかしら!」

 

闇えもん「何言ってるんだい、だいたいはぼくのアドバイスのおかげだろ。デーモンを倒した時に鍵を入手しただろ、それで大扉を開けようか。」

 

 

巡礼者の大鍵を使い大扉を開ける。細い道で周りは崖しかない。そのまま真っ直ぐ進むとムービーに入った。

 

ナレーションが入り、主人公が大きな鳥に連れ去られ、とある場所に落とされた。この場所こそダークソウルの舞台、ロードランである。

 

 

闇えもん「ようやくロードランに入ったね。さっきの北の不死院は言わばチュートリアルみたいなものさ。この先もっと強い敵がたくさん出てくる。」

 

そう太「えー!?あのデーモンより強い敵がいっぱい出てくるの!?か、勝てるかなぁ…」

 

闇えもん「そのためにぼくがいるのさ。君には強いプレイヤーになってもらわないといけないからね。でも今日はもう遅いしキリもいい、そろそろ終わろうか。」

 

 

時計を見ると夜の8時になっていた。もうすぐ夜ご飯の時間だ。

 

 

そう太「そういえば闇えもんはこの後どうするんだい?うちはママが厳しいからペットは禁止だよ?」

 

闇えもん「誰がペットだ!その件についてだけどしばらくこの家で暮らすことにしたよ。君がダクソを買いに行ってる間にパパとママには話は通してある。寝床は仕方ないから押し入れで寝るよ。」

 

そう太「」

 

 

その後闇えもんを交え家族と夜ご飯を食べ、お風呂に入ると時刻は9時を回っていた。学生はそろそろ寝る時間である。

 

 

そう太「いやあでもダークソウルはすっごく面白かったなあ!これで学校でもダークソウルの話ができるし!明日が楽しみだよ!」

 

闇えもん「まだほんの序盤しかやってないけどね。明日から本格的にプレイするから気合い入れるように。じゃあおやすみそう太くん。」

 

そう太「ぼくもそろそろ寝よっと!おやすみ闇えもん!」

 

 

今日は突然未来から来たロボットが自分にダークソウルをプレイさせるという信じられないような出来事が起きたが、そんなことも気にならなくなっていた。

 

友達とダークソウルの話をすることや、早く続きをプレイしたいという思いを馳せ、そう太は眠りについた。




やたら長いうえ読みづらく文章もガッタガタ、お許しください。文章力を上げる道具出してよド○えもん!

そういえば贈り物の黒火炎壺を使えば一回目でも不死院のデーモン。倒せましたが普通に忘れていました。

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