魔導国の日常【完結】   作:ノイラーテム

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タニアのごはん【前編】

●ある日の朝ごはん

「おはよーなのです。今日も良い天気なのですよ」

 奴隷であるタニアの朝は早い。

 下働きが朝一番にするのは、町でも村でも水汲みと相場が決まっている。

 体の小さな彼女がその日のノルマを片付けるには、誰よりも早く起きて一回分か二回分は多くやらないと。

 

「まだ定刻の鐘が鳴ってないでしょうが。起こさないでよクソガキ」

「起こさなかったらゲンコツだと言ったのはそっちなのですよ」

 常に誰かに報告して居るような口調は、最底辺だからこそ色々押しつけられて居るからだ。

 もっともイジメッコは後から起きても困る事が少ないので、遅くていいならごゆっくり。

 タニアが朝一番に起きるのは、同部屋の彼女達に邪魔されない為だ。

 

「これで終わ……もう一回持って行くです」

 仮にノルマが五回だとしよう、その時にタニアは六回持って行くことにしている。

 体が小さいので量が少ないかもしれないし、言われただけやっても誰にも褒めてもらえない。

 いつも頑張ってるねと褒められる為には、余分にやっておいてノルマが遅れている誰かにあげるくらいでちょーど良いのだ。

 意地汚くて結構、それが最底辺にいるタニアの処世術である。

 

「タニア姐さんおはようございます」

「マギーもおはようなのですよ。水が余ったので、これで汗を落とすといーです」

 今日は年上の妹分であるマーガレットに水を上げることにした。

 彼女は最近になって若旦那が手を付けたメイドで、おつむはともかく我儘ボディはウルトラなタイプである。

 

「すみません。タニア姐さんが汲んで来た水なのに」

「昨晩は若旦那がお呼びで疲れてるです? なら今日は一日気にする事は無いのです」

 商家くらいだと、お家の人に手を付けられることの特権など無きに等しいが、それでも一日の仕事が免除というのが定番だ。

 マーガレットは奴隷では無く普通の生まれだが、なんでも閨のルールでは身分の上下に関わりなく先にInした娘が姐貴分らしい。

 ついでにこの子は世渡りが賢いタイプでもないので、タニアが先輩風を吹かせて教えてあげる。

 そういう所もあり、飽きられた女は適当な使用人か仕入れ先へ持参金付きで嫁に出すのであるが、その対象はマーガレットであってタニアではないというのがもっぱらの評判であった。

 

 暫くしてマーガレットのような昨晩のお手付きや、重労働など別件で免除組を除く全員が、朝の仕事を終える。

 道に水を打って掃き清め、棚やテーブルに至るまで整えておけば大凡は解決だ。

 もちろん手を抜いたりあまりにも重役出勤だと、お局様のお小言付きで朝食抜きなのだけど。

 

「よろしい。今日も一日の糧を頂けることに大旦那様へ感謝を捧げ、朝食を頂くことにいたしましょう」

 一番上の糞婆こと、ビクトリアばーさんが許可を告げるとまずは一安心。

 それと同時に新しく緊張が走り、みんな一斉に直立不動。

 ここでいちゃもん付けられたらやりな直しなのと、新しい任務が入れられる可能性があるからだ。

 

「そうですね。今朝は行儀作法を仕込みましょう…タニアとトマスは付いてくるように」

「はい。なのです」

 お客の目に留る可能性のある者は、こうやって抜き打ちで引っ張って行かれる。

 タニアは奴隷だが若旦那付きでお呼ばれすることがあり、トマスは使い走りの小僧で気の効いた相手先だとやはり同様。

 基本は目に留まる可能性がある者たちが選ばれることが多いのだが、可能性が皆無の者でも抜き打ちでやらされるので選ばれたらまあ大変。

 

「はい。急いで準備いたします!」

 なお行儀作法でエライ人たちとお食事すると言っても、別に良い物は出ないし、一日の業務は全く減らない。

 若旦那次第なタニアはともかく、既に仕事の決まっているトマスは青い顔。

 選ばれなかった者たちが一斉に溜息を付き、くたばれ糞婆と罵りながら食事を開始するのも仕方のないことだろう。

 

 そして人によっては憂鬱なのはここからだ。

 この日の朝食は麦粥で、エライ人から奴隷まで『同じ朝食が出る』と言うことに成っている。

 奴隷にすらまともな食事を出すのが豊かな商家だという見栄でもあるのだが、建前と違って同じ物が出る筈もない。

 

「おや、今朝はタニアもかい? 良い一日が始まりそうだね」

「はいなのです。今朝は蜘蛛ひとつ湿っけてない良い朝だったのです」

 行儀作法を教えてもらう中で一番エライのは若旦那。ちゃんとした麦の他に、干した果実や蜂蜜が入った美味しい御食事。

 お気に入りであるタニアと同席して食べるのだから、楽しい一日と言って間違いないだろう。

 意外なことに奴隷のタニアはお行儀が良いのだが、それも仕方あるまい。

 麦というより籾柄のような残りカスが多いとはいえ、奴隷がもらうにしてはちゃんとした食事だからだ。

 

 そして彼女が行儀の良い理由がもう一つある。

「若旦那。会食でもないのに食事中のお喋りは行儀が悪いですよ。タニア、手を出しなさい」

「はい。なのです」

 普通の、一番シンプルな麦粥を食べ終ったビクトリアさんが乗馬鞭を手に立ち上がる。

 タニアは若旦那付きなので、若旦那が失敗すると代わりに鞭で叩かれるからだ。

 自分が失敗してもビシリ、若旦那が失敗してもビシリ。

 ならば自分だけでもちゃんと覚えて、数を半分に減らさないとやっていられない。

 なお、話しかけた若旦那は無作法だが、話し掛けられた方はTPOに則った会話が出来るのが望ましいので、問題は無いそうな。

 

「ありがとうなのです、ビクトリアさん」

「よろしい。食事中の作法は大事ですよ」

 鞭で叩いた相手にタニアは礼を言う。

 それが教育者への作法なのもあるが、彼女は割りとビクトリアという糞婆を尊敬して居た。

 愛称がトリアで名前が似ているからではなく、単に勝ち組メイドだからである。

 

「タニアもだいぶ良くなってきましたね。言葉使いも少しずつ直すように」

「ビクトリアさんのように成れるように努力するのです。…いたします」

 この糞婆は人より仕事を一割も二割も余分にやって、『出来たメイドだ』と良い嫁入り先として系列とも言える商家に嫁がせてもらっていた。

 

 同レベルで熱心な働き者が沢山いるのである、与えられた仕事など出来て当たり前。そこから色々と積み上げて、ようやく『出来る』と評される。

 先ほどのマーガレットが『御手付き』の手切れ金として色々世話してもらう予定だとしたら、この人は全て実力。

 旦那が死んで出戻るように教育掛りの一人として雇われ直したのだが、上を目指すタニアがこういった『勤め上げた』人を尊敬するのも当然であろう。

 

「トマスの方は食べるだけで夢中の様ですね。食べるペースも問題ですが、主人からお話しの時は何か応じるべきです」

「申し訳ありません! 次回までに……あ、そういえば若旦那……」

 トマスの方も同様で、ビクトリアさんの亡き旦那のように系列の商家を立て仕事の一つを任されるのが、男にとっての『勤め上げた』勲章とも言える。

 出遅れた感はあるが、何か面白いことは無いかと必死で探したようだ。

「ん、ないんだい? 何か面白いことがあったかな」

「それがですね。アルフレッド先生が王国へ御出かけの様ですよ。なんでも王都の親戚の方がご婚礼なのだとか」

 商家に最も必要なのは新しい情報である。

 情勢の移り変わりや流行の変化など仕入れて損は無いし、急激な変化などが判れば儲けが出なくとも損が出難くなる。

 この話題はビクトリアさんも納得の様で、トマスは特に鞭で叩かれることも無くなんとか食事を終えた。

 

 いまさら斜陽の王国に用もないものだが、一つだけ最先端のモノが存在した。

「リ・エスティーゼか。何人か先生の従者に付けて最新の服を見て来てもらうのも良いかもね。とうさ…じゃなくて、大旦那に私の方から言ってみよう」

 それは服飾の分野だ。

 若旦那のところの商売でも扱っているため無視できない物で、その分野では老が…貴族社会の残っている王国の方が帝国や法国よりも上だ。

 貴族の絶対数だけでなく街に居る服飾関連の職人、その下で働く徒弟や御針子たちの数が群を抜いている。

 

「大旦那様もその提案には御喜びになられるかと思います。帝国の服はどうも野暮ったくていけませんからね」

 帝国は粛清によってオーダーする層が劇的に減っている。というのも理由かもしれない(法国はもともと贅沢する気風が無い)。

 貴族たちの代わりに富裕層が劇的に増えている訳でもないので、どうしてもこの分野では立ち遅れてしまっている。

 上手く流行を仕入れて、帝国風に手直しして取り入れることができれば儲ける事も出来るだろう。

 

 その日の朝食会はそれでおしまい。

 タニアが四人部屋に戻ると、朝起こした御礼にオヤツを差し入れてもらった。

「若旦那はともかく婆さんとじゃロクに食べられなかったでしょ? 遠慮なしに食べていいからね」

「ふふふ。故郷の村が懐かしいでしょ」

 その日のオヤツは数日前に取れたばかりのモノで、実にクリスピーでシャクシャクした味わいであったと言う。

 

●旅の日はお昼ごはん!

 

 暫くしてアルフレッドが王国行きの準備を整えた頃、お付きの一人にタニアが居た。

「王国へ行くのは初めてなのですよ」

「今のリ・エスティーゼは危険なのだけどね…」

 懇意にしてる商人が名のある者の出入りを理由に越境し、ツテを利用して商売しようとするのは良くある話だ。

 だが随行員にタニアが入っていると言うことに、どうしても違和感が拭えなかった。

 

(彼がタニアを手放すかな? さすがに重要とは思っていないだろうが手放すには惜しいと思っている筈だ。別に使い捨てと決まった訳でもないが…)

 無論、意味が無い訳でもない。

 情報を集めるなら色んな年頃の男女が居る方が良いし、タニアは奴隷としての値に比べて頭が良い方だ。

 治安が悪化している王都で何かあってもそれほど困りはしないが、色々な事を覚えて帰るかもしれない。

 

 とはいえカンがそれほど鈍っていないことをアルフレッドは自覚して居た。

 

 普段は朝夜の二食が基本であるが、何事にも例外が存在する。

 それは重労働や軍隊であったり、旅する一行のような体力を使う場合だ。それを利用してさりげなく聞いてみることにしよう。

「あの辺の茶屋で昼食を取ろう。トマスは軒下にお邪魔すると伝えておいてくれ」

「判りました。馬に水を飲ませても良い場所も聞いておきます」

 アルフレッドが使い走りの小憎であるトマスに駄賃を多めに渡すと、護衛を兼ねている者達を連れて場所取りに出た。

 彼らは先に茶屋に行って食事を頼むと、馬の番をしながら食事をするという訳だ。

 

「良く若旦那があの子を送り出したね。最近は気に入っていつも連れているのに」

「大旦那様の所に訪れたお客様が仰ったんですよ。遠出するなら若旦那に近い者を何人か入れておいた方が良いって」

 このトマスのように将来を担う世代の者を入れておき経験を積ませる。

 それ自体は間違いではないし、側近中の側近と呼べる手代などが危い目にあうよりもタニアたちお気に入り数名の方が安上がりではあるだろう。

 無事に帰りつけば男たちは席次は上がるし、タニアだって奴隷から解放されても文句ないくらいの経験とみなされるかもしれない。

 

(そう考えるのは都合が良すぎるな。…『彼ら』が抜けると言った私を呼ぶまで時間が掛ったことを考えると、調べて時に最後の作品であると気が付いたと考えるべきだろう)

 情が移ったなら見せしめに殺す。

 そうでないならば売れ、次の職場でも同じ様に子供を供給しろ。もちろん足抜けなど許さない。

(そんなところだろうな。タニア達には悪いことをしたが仕方あるまい。…『彼ら』の方は何があっても自業自得というものだ)

 犯罪組織から足抜けしようと思ったのは、魔導国での学校建設が面白いから制限無しでやりたいと思ったのもある。

 だが理由の半分は紐付きで行動する事を、あの恐ろしい魔導王たちが許すとは思えなかったからだ。

 

 魔導王たちが戯れに創る人間の学校で、育てた子供達が冒険者に成ろうが騎士に成ろうが役人に成ろうが、あの化け者たちは気にもしないだろう。

 だがそれを横から犯罪組織…八本指が浚って行くことを看過するほど、優しい相手とも思われなかった。

(問題はソレを説得する材料が無いことかな。死んだ方がマシな目に合わなければ良いのだが…)

 他人事のようにアルフレッドは苦笑いともつかぬ笑顔を浮かべて、どう話したものかと自問していた。

 

 そんな時に和ませてくれたのは、酷い目に遭う可能性の高いタニアであった。

「先生、新鮮なお野菜なのですよ! 久しぶりにお昼を頂くのですが、初めて食べるのです」

「…ああ。新鮮と言えば新鮮だね。若豆と早瓜か」

 それは熟す前の豆であり、育つのが早い種の瓜であった。

 水に漬けられて塩をふってあるのだが、少しひなびて小さい気がする。

 

(王国の食糧事情は相当なものだな。口を洗うには悪くないがそれほど腹持ちが良いとも思えない)

 美味しいと思って出しているのではなく、熟す前の若豆や延びる前の早瓜なら、気候次第で何度も獲れるからなのかもしれない。

 だが熟しきる前に収穫するなど、どうかしていると言えるだろう。

 加えて豆は元もと肥料用や油を獲るのメインであり、食用として適しているとは思われていないのだ。

 それほどまでに食糧事情が追い詰められて居ると言えた。

 

 しかしロクな物を食べてないタニアにとっては、これですら御馳走らしい。

「凄いです、こんなにお塩振ってるのです。こっちのスープの具には香辛料まで!」

「この辺りで獲れる香草でね。香辛料と呼ぶには……。いや、地方によって価値が違うと覚えておきなさい。塩も岩塩が取れるならそれほど高い物ではないしね」

 生まれた地域は内陸なうえ山も近くになかったのだろう、タニアは塩が安いことにすら感動して居た。

 香草を干した物を香辛料だと勘違いを始めたのを見て、アルフレッドは正しい知識を授けるのではなく、どこでも使える知識こそを教えることにする。

 タニアだけなら余った時間に細かく教えても良いが、ここには他にも数名居るのだ。

 

「売値と買値は知ってるですが、場所によって価値がそんなに変わるです?」

「若旦那から聞いたのは作って居る場所なら安く、足りない場所なら高いくらいだろう? 区切られた場所では常識すら変わる」

「貴族の方の御領地では良くあると聞いたことがありますが…」

 アルフレッドがタニアだけに話しているのでは無いと気が付いて、トマスが見聞きしたことを受け答えた。

 それに頷きながら、地面に小さく区切った簡単な地図を描くと、それぞれにサイズ異なる小石を置いて行く。

 

「地域によってルールがあり交流がある。貴族同士の仲が悪かったり、物入りで通行税が高いと他愛のない物が値上がりする」

「それを見越して旦那様方が御商売を繁盛させるのですよね」

「この辺は判るです。右の貴族が通さなくても左の貴族にお願いして通れば良いのです」

 地面に書いた地図の上、小石を移動させて商人達の流通だと言い張った。

 アルフレッドが通行止めのサインとしてX印を幾つか区切った地図に付け加えると、トマスやタニアはX印を避けて小石を動かして行く。

 普通は全ての貴族が許可を出さないなどありえず、街道が近い領主などがさっさと許可を出してしまうので留めきれないからだ。

 

「だが天候や地形などで、殆ど無くなれば目玉が飛び出るほどの値段に成る訳だ。例えばどこでも拾える薪ですら、旅人は雨の日には買う必要が出て来る」

「あー。皆と違って旅する人は昨日のうちに集めておけないのです」

 アルフレッドが地面に描く為の小枝を指差すと、労役で集める事もあるタニアは何となく理解した。

 確かに雨の日には薪が良い物に仕上がらないので、避ける様にしているからだ。

 地元の自分達ですらそれである、その日に訪れた旅人が火を熾す為にその辺の枝を拾っても無駄であろう。

「薪は極端な例だが新鮮な魚などがそうだね。近くで獲れないと食べる習慣すら無くなる」

「近くに川が無いと新鮮というのは無理ですね。池をお持ちの貴族様でも自分の所で精一杯でしょうし」

「そんな中で自分だけ魚を食べたいと言ったら、確かに目玉が飛び出そうなのですよ」

 魚を食べる習慣が無いと、うまく保存する方法すら発達しない。

 もちろん魔法を使えば簡単だが、その場合は保存の魔法を使える人材の確保が必要だ。

 結果的に馬鹿高いコストが生じる。限られた趣味人だけがそれを払うので、やはり遠距離で新鮮な魚というのは無理な話である。

 

「逆にこの辺りで溢れていて持ち運んでも欲しがらない物は値段も安くなる。ここでさっきのスープに戻るが、あれは香辛料漬けの野菜では無く保存用の香草なんだよ」

「言われてみれば宴会でお余りを頂く時の味とは違っていましたね」

「普通に美味しかったので不思議なのです」

 本来は香辛料代わりの代用というか、香りつけの香草らしい。

 食べる物が減って来て、そんな物でも食べなければやって行けなかったのだろう。

 タニアのように食べ慣れてないと割りと美味しく感じるのかもしれないが、付け合わせとして知っている者には微妙だったと言えるだろう。

 もちろんアルフレッドとて、逃走中など食料が無くなって来ると文句も言わずに何でも食べるのだけれど。

 

「そういえば大旦那の所に訪れたお客というのは、どんな方なのかい?」

「あの方はですね…」

 最後にアルフレッドが尋ねた時、出て来た名前は帝国に居るはずの無い人物の名前であった。

 案の定というか八本指が良く使う偽名であり、それを隠さないのは逃げるなという忠告のつもりなのだろう。

 こうして一同は数日後に王都リ・エスティーゼへ辿りつくことになる。




 という訳で食事しながら風物詩的なことを混ぜて見ました。
朝食はオートミールですが、若旦那のはグラノーラと蜂蜜入りシリアル風。タニアのは「ふすま」入りの劣化バージョンです。
昼食は塩スープの香草・クルトン入りと、キュウリの叩き、枝豆。意図して味付けすると呑み屋のツマミになるのですが、代用食品なので美味しくない感じですね。
次回は夕食とタコ部…工場見学したあと、VIP達と会談ということになります。

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