バカとE組の暗殺教室   作:レール

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異変の時間

殺せんせーの暗殺に失敗してホテルへと戻ってきた僕らは、一先ずホテルのデッキに集まって休憩していた。そのうちの半数以上の人が分かりやすく疲れた様子である。

 

「しっかし疲れたわ〜……」

 

「自室返って休もうか……もう何もする気力ねぇ」

 

「んだよてめぇら、一回外したくらいでダレやがって。もう殺ること殺ったんだから明日一日遊べんだろーが」

 

そんな皆の様子を見て寺坂君は呆れていたが、少しくらいは大目に見てもいいだろう。僕だって集中力を最大限まで発揮して暗殺に臨んだから精神的に疲れてるんだ。皆の休みたいという気持ちはよく分かる。分かるんだけど……。

 

「……明久よ、少し変じゃと思わんか?」

 

「……やっぱり秀吉もそう思う?」

 

僕が訝しげに皆を見ていると秀吉からも同じような視線と疑問を投げ掛けられた。それに異論を挟むことなく同意する。

確かに暗殺の実行と失敗で肉体的にも精神的にも疲れただろうけど、その疲れ方が明らかにおかしいのだ。顔色が赤かったり汗を掻いていたり、中には息を切らして顔を俯かせているような人もいる。

これはいったい……と、僕らが異常を感じ取っていると突然疲れを見せていた人達が倒れ始めた。

 

「えっ⁉︎」

 

「な、何事じゃ⁉︎」

 

何が起きているのか分からない僕らはただ困惑することしか出来ない。

その中で真っ先に行動を起こした烏間先生が怒鳴るようにフロントへと尋ねる。

 

「フロント‼︎ この島の病院は何処だ‼︎」

 

「え……いや、何分小さな島なので……小さな診療所はありますが、当直医は夜になると他所の島に帰ってしまいます。船は明日十時にならないと……」

 

「くっ……」

 

フロントの返事を聞いた烏間先生が焦りを隠せずにいると、混乱している僕らの耳に先生の携帯から着信音が鳴り響いた。タイミングの悪い……こんな時にいったいなんの電話だ?

着信画面を見て電話に出た烏間先生の表情が焦燥から一気に眉間を寄せた険しいものとなる。

 

「……何者だ。まさかこれはお前の仕業か?」

 

……え?今、先生なんて……もしかして犯人から掛かってきた電話なのか⁉︎

烏間先生の言葉を聞いた雄二が自分の携帯に向かって早口で捲し立てる。

 

「律、烏間の携帯を傍受して流せ‼︎」

 

言われた律は即座に反応すると傍受した内容をスピーカーで流してくれた。そうして雄二の携帯から変声機か何かで変えられたであろう人工的な声色の話し声が聞こえてくる。

 

『ーーー人工的に作り出したウイルスだ。感染力はやや低いが、一度感染したら最後……潜伏期間や初期症状に個人差はあれ、一週間もあれば全身の細胞がグズグズになって死に至る』

 

……は?何を……言ってるんだ?死ぬ?皆が?

あまりに突拍子もないことを言われた僕は混乱していたことも忘れて呆然としてしまった。

しかしその間にも犯人からの電話は続く。

 

『その治療薬も一種のみの独自開発(オリジナル)でね。生憎此方にしか手持ちがない。渡すのが面倒だから直接取りに来てくれないか?山頂にホテルが見えるだろう。手土産はその袋の賞金首だ』

 

それから犯人は山頂にある“普久間殿上ホテル”の最上階まで一時間以内に、生徒の中で最も背の低い男女に殺せんせーを持ってくるように指定してきた。もし外部と連絡を取ったり一時間を少しでも遅れると治療薬を爆破するとも言っている。

その非道なやり方に激しく怒りを覚えるが、怒るよりも先に行動に移さなくては時間がない。何よりまずは倒れた皆の介抱をしないと。

そうして倒れた皆を運んで寝かせたり氷やタオルを用意している間、別で動いていた烏間先生の部下である園川雀さんが駆け寄ってくる。

 

「烏間さん、案の定駄目です。政府としてあのホテルに宿泊者を問い合わせても“プライバシー”を繰り返すばかりで……」

 

「……やはりか」

 

「やはり……?」

 

まるで予想していたかのような反応に殺せんせーが疑問を浮かべると、烏間先生はリゾート地である普久間島の実情を話してくれた。

この普久間島は“伏魔島”と言われて警察からマークされており、山頂のホテルでは国内外のマフィア勢力や繋がりのある財界人が違法な商談やドラッグパーティーを開いているらしい。しかも私兵達が厳重な警備をしていて政府のお偉いさんともパイプがあるとかで警察も手が出せないとか。そんなホテルがこっちの味方をするとは思えない。

 

「どーすんスか⁉︎ このままじゃあいっぱい死んじまう‼︎ こっ、殺されるためにこの島に来たんじゃねーよ‼︎」

 

「落ち着いて、吉田君。そんな簡単に死なない死なない。じっくり対策を考えてよ」

 

動揺する吉田君を倒れた原さんが宥めて何とか冷静さを取り戻させていたが、どう見ても空元気なのは明らかである。それにタイムリミットが一時間ではじっくり対策を考えている時間もない。

 

「言うこと聞くのも危険すぎんぜ。一番チビの二人で来いだァ?このちんちくりん共だぞ⁉︎ 人質増やすようなモンだろ‼︎」

 

「同感じゃな。もしも渚と茅野が人質に取られた挙句、その上で治療薬も渡さず逃げられたら終わりじゃぞ」

 

寺坂君や秀吉の言う通り、渚君と茅野さんには悪いけどはっきり言って二人で取り引きに向かわせるのは心許ない。とはいえ相手側の戦力や個々の戦闘力が分からない以上、雄二やカルマ君レベルでも生徒だけで向かわせるのは危ないだろう。

 

「要求なんざ全シカトだ‼︎ 今すぐ全員都会の病院に運んでーーー」

 

「……賛成しないな」

 

怒りで荒れる寺坂君に対して、こんな状況だからこそ落ち着いて反対意見を出したのは竹林君だった。

 

「もし本当に人工的に作った未知のウイルスなら対応できる抗ウイルス薬はどんな大病院にも置いていない。運んだところで患者の負担(リスク)を増やすだけだ。対症療法で応急処置はしておくから、最低限の対策をした上で取引に行った方がいい」

 

竹林君の言う最低限の対策とは、渚君と茅野さんが人質にされないための対策ということだろう。でも相手の状況が全く分からない現状で打てる対策なんて高が知れている。

せめて殺せんせーが動ける状態なら幾らでも対策は立てられるのに、頼みの先生は僕達の暗殺が下手に上手く行ったせいで身動きが取れない。くそっ、他に何か打てる手はないのか……。

 

「良い方法がありますよ。病院に逃げるより、大人しく従うよりは」

 

僕らが諦めかけたその時、殺せんせーの言葉に僕らは希望を見出した。頼りに出来ないと思っていたけど、身動きが取れなくたって先生の頭脳は健在なんだ。この状況を打破できるんだったらなんだってやってやるさ。

僕は殺せんせーにその良い方法とやらの内容を問い掛ける。

 

「殺せんせー、その方法っていうのは……?」

 

「まぁそう急かさないでください。丁度律さんに頼んだ下調べも終わったようです。元気な人は来てください。汚れてもいい格好でね」

 

すぐにその方法を教えてはもらえなかったが、どうやら此処から移動する必要があるらしい。まぁ何であれ殺せんせーの方法に頼るしかないんだから着いていくことにする。

というわけで移動しようとしたところに、普段はあまり自己主張しない奥田さんが手を挙げた。

 

「せ、先生。私も竹林君と残って皆さんの看病をします。何が出来るかは分かりませんけど……」

 

「そうですね。竹林君一人で全員の応急処置をするのは大変かもしれません。奥田さんも手伝ってあげてください」

 

そうするとこの場に残るのは竹林君と奥田さんの二人か。よし、それじゃあ倒れた皆は二人に任せて僕らは移動することにーーー

 

「俺も二人と一緒に残っておく」

 

「え、雄二も残るの?」

 

奥田さんに続いて雄二も残ると言い出したので僕は思わず聞き返してしまった。殺せんせーの言う良い方法が何かは分からないけど、何をするにしても人数が多いに越したことはないだろう。性格的にも大人しく待っているような奴じゃない。

色々と考えても意外な申し出だったが、雄二も考えなしに残ると言ったわけじゃないようだ。

 

「お前らが此処を離れている間、犯人が何かしてこないとも限らねぇからな。他にやっておくこともあるし、一人くらい戦える奴が残っておいた方がいいだろ。それと……」

 

そこで声を潜めて近寄ってくると、雄二は僕に()()()を手渡してくる。

 

()()()を持っていけ。持っておいて損はないだろう」

 

「これって、ムッツリーニの……」

 

「借りてきた。倒れたアイツよりもお前が持っていった方が役に立つはずだ」

 

確かにこれから何をするか分からない以上、少しでも備えをしておくことは大事だろう。それに雄二の言い方はこれからすることに目星が付いているような言い方だ。だったらきっと役に立つ場面が来るはずである。

僕は有り難く差し出されたものを受け取ると、殺せんせーを持った烏間先生に先導される形で皆と車へ乗り込むのだった。

 

 

 

 

 

 

〜side 雄二〜

 

殺せんせー達が出払った後、自ら残ることを申し出た俺は早速行動に移すことにした。

 

「よし、悪いが倒れた奴らの応急処置はお前らに任せた」

 

「それは構わないけど、さっきも言っていたやることっていうのは何だい?」

 

竹林が袋に氷を詰めて簡易的な氷嚢を作りながら訊いてくる。倒れた奴らを放っておくなんて薄情に聞こえるかもしれんが、それ以上に緊急を要する問題があるのだ。

 

「監視カメラを潰しておく。犯人が電話を掛けてきたタイミングからして、まず間違いなく俺達の様子を盗み見ているだろう」

 

潜伏期間や初期症状に個人差があると言っていたにも関わらず、クラスの大半が発症したところに電話を掛けられた理由はそれしか考えられない。

幸いなのはムッツリーニが盗撮の気配に反応しなかったことから、監視カメラの数そのものは少ないということだろう。俺達がいるのはホテル内ではなく屋外デッキだから全体は把握できないはずだ。

だが出払った奴らが長時間カメラに映らなければ怪しまれる可能性がある。その可能性を消すためにも早く対処しておかなければならなかった。

 

「取り敢えず烏間の部下に話をつけてホテルの監視カメラを消してもらう。ハッキングされていることも考えられるからな」

 

とにかく動けるうちに動いとかねぇとホテルに向かった奴らのリスクが高まる。()()使()()()()()()()()竹林と奥田の負担も増えちまうからな。

 

「あ、あの……マスクを持ってきました。竹林君は感染経路は経口摂取だろうって言ってましたけど、一応念のため……」

 

そう言って奥田は俺達にマスクを手渡してくる。

犯人は“感染力はやや低い”と言っていたことから、竹林が推測したように空気感染や接触感染の危険性は少ないだろう。もし仮に空気感染や接触感染だったら倒れた奴らを介抱したほぼ全員が既に感染していることも考えられる。まぁ新たに感染したとしても交渉期限までの短時間で発症することはないはずだ。

とはいえ詳しいウイルスの情報がない以上、空気感染や接触感染の危険性もないわけじゃない。用心に越したことはないだろう。それに……

 

「……俺が動いて感染を広げる危険性も考慮するべきか」

 

「……え?」

 

耳聡く俺の呟きを拾った奥田の反応を無視して差し出されたマスクを受け取る。わざわざ説明する必要もねぇだろ。

しかし俺が何も言わなくとも奥田は呟きの意味を理解したらしい。目を見開いて問い掛けてくる。

 

「坂本君、まさか感染してーーー」

 

「俺のことはどうでもいい。今やるべきは倒れた奴らの応急処置と監視カメラの排除だ。そっちは頼んだぞ」

 

俺は奥田の問い掛けを途中で遮り、何かを言われる前にその場を後にした。俺の身体の状態がどうであれ、やることは何も変わらねぇ。

ただ今の状況で残った俺達に出来ることは大してないがな。あとはホテルに出向いた奴らを信じて待つだけだ。

 

 

 

 

 

 

〜side 明久〜

 

車へと乗り込んだ僕らは山頂に立つ“普久間殿上ホテル”の裏側、断崖絶壁の下を通る公道まで来たところで車を降りた。

 

「…………高ぇ……」

 

断崖絶壁を下から見上げてみると、その高さをより一層実感することができる。ずっと見上げていたら確実に首が痛くなりそうだ。

 

『あのホテルのコンピュータに侵入して内部の図面と警備の配置図を入手しました。正面玄関と敷地一帯には大量の警備が置かれていて、フロントを通らずにホテルへ入るのはまず不可能……ですがただ一つ、この崖を登ったところに通用口があります。まず侵入不可能な地形ゆえ、警備も配置されていないようです』

 

ホテルを見上げている僕らに律が簡単な説明をしてくれる。ホテル内部の図面と警備の配置図、それに警備の配置されていない通用口が一つ……ここまで言われれば僕でもこれから何をするかの予想がついた。

そして僕の予想した通り、殺せんせーはこの状況を打破できるという方法を告げる。

 

「敵の意のままになりなくないなら手段は一つ。患者と残った三人を除いて動ける生徒全員で此処から侵入し、最上階を奇襲して治療薬を奪い取る‼︎」

 

やっぱりそれしかないか。病院にも行かず大人しく従わない、それでいて全てを解決できる方法といえば犯人を倒すしかない。そのために殺せんせーは律に“普久間殿上ホテル”の下調べをさせていたのだ。

しかし殺せんせーの提案に対して烏間先生は厳しい表情で返す。

 

「……危険過ぎる。この手慣れた脅迫の手口、敵は明らかにプロの者だぞ」

 

「えぇ、しかも私は君達の安全を守れない。大人しく私を渡した方が得策かもしれません。……どうしますか?全ては君達と指揮官の烏間先生次第です」

 

殺せんせーに言われて改めて山頂に立つ“普久間殿上ホテル”を見上げる。

この断崖絶壁をよじ登ってホテル側の警備網を掻い潜り、何人いるかも分からない犯人に奇襲を掛けなければならないのだ。それがどれほど困難なことかは考えるまでもない。

 

「それは……ちょっと、難しいだろ」

 

皆も同じ考えのようで表情が少し強張っている。少なくとも僕らの手には余る任務だ。

思わず漏れた呟きに加えてイリーナ先生からも否定の声が上がる。

 

「そうよ、無理に決まってるわ‼︎ 第一この崖よ、この崖‼︎ ホテルに辿り着く前に転落死よ‼︎」

 

「……渚君、茅野さん。済まないがーーー」

 

 

 

 

 

「いやまぁ、崖だけなら楽勝だけどさ」

 

「いつもの訓練に比べたらね」

 

 

 

 

 

そんなイリーナ先生の否定の声を無視するように僕らは断崖絶壁を登り始めた。

僕らの手に余るのはこの断崖絶壁を登り終えた後である。たとえ律のナビがあったとしてもホテルの最上階まで見つからずに辿り着くのは困難だろう。

だが僕らだけじゃなくて先生達の助けがあれば何とかなるかもしれない。

 

「でも未知のホテルで未知の敵と戦う訓練はしてないから……烏間先生、難しいけどしっかり指揮を頼みますよ」

 

「おぉ、ふざけた真似した奴らにキッチリ落とし前つけてやる」

 

磯貝君の要求と寺坂君の意気込みに誰からも異論が上がることはなく、未だに僕らの心配をして決断を迷っている烏間先生を見据える。あとは烏間先生の判断次第だ。

覚悟の決まっている僕らの様子を見て殺せんせーが烏間先生の背中を後押ししてくれる。

 

「見ての通り、彼らはただの生徒ではない。貴方の元には十六人の特殊部隊がいるんですよ。……さぁどうしますか?時間はないですよ?」

 

そうして決断を促された烏間先生は数秒だけ瞑目すると、心配していた様子から一転して決然とした表情で目を見開く。

 

「……注目‼︎ 目標、山頂ホテル最上階‼︎ 隠密潜入から奇襲への連続ミッション‼︎ ハンドサインや連携については訓練のものをそのまま使う‼︎ いつもと違うのは標的(ターゲット)のみ‼︎ 三分でマップを叩き込め‼︎ 十九時五十分(ヒトキューゴーマル)、作戦開始‼︎」

 

「「「おう‼︎」」」

 

今回の任務は毒によって倒れた仲間達の命が懸かっている。どれほど困難なものだとしても失敗は許されない。

こうして僕らの任務は幕を開けたのだった。




次話 本編
〜引率の時間〜
https://novel.syosetu.org/112657/39.html



雄二「これで“異変の時間”は終わりだ。楽しんでくれたか?」

竹林「今回はもう出番のない居残り組で後書きを進めていくよ」

奥田「よ、よろしくお願いします」

雄二「俺は久しぶりに暴れられると思っていたんだが、まさか感染して居残ることになるとはなぁ」

竹林「それは仕方がないさ。ウイルスを盛られた状態で出向くより余程利口だと思うね」

奥田「でも坂本君、我慢できるからってあんまり無理はしない方がいいんじゃ……」

雄二「いいんだよ。仮に倒れてもお前らが介抱してくれんだろ?なら動けるうちに動いておくさ」

竹林「はぁ、全く……出来ることなら皆が戻ってくるまで倒れないでくれよ」

奥田「……あの、今の話とは別に気になっていたことがあるんですけど……」

雄二「ん?なんだ?」

奥田「E組で最も背が低い男の子って木下君じゃないかと思って……」

竹林「奥田さん、それは言ってはいけないよ。渚君も気にしているんだから」

奥田「え?あ、はい。ごめんなさい……?」

雄二「男らしくなりたいってのに水着で身体を隠されて、物語の都合で更に背を低くさせられて……渚が男らしい外見を手に入れるのは絶望的だな」

竹林「まぁはっきり言って元から絶望的といえば絶望的なんだけどね」

奥田「あの、それこそ渚君に言ってはいけないことのような気が……」

雄二「そうだな。この話題を聞かれてイジケられても面倒だ。今回はこの辺で終わっておこう」

竹林「それじゃあ次回も楽しみにして待っていてくれると嬉しいよ」





渚「なんで僕ばっかり望まない改変をされるんだろう……」←聞かなくてもイジケていた

秀吉「すまん、渚よ。これもクロスオーバーの影響じゃと諦めてくれ」

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