ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
終業式の日、情報処理部の3人が万丈に頭を下げる。
「何だい?唐突に」
「プール使わせて下さい!」ゆの達経由で話を聞いたのだろう。
「それは構わないが(問題はチェブラーシカだな…)じゃ後で連絡をくれ」そして帰りの自動車の中でギャリソンと打ち合わせ、チェブラーシカにも邸内で大人しくしているように言い聞かせる。
翌日、万丈に指定された通りに野原家にやってきた情報処理部。勿論ひだまりズとしんのすけと幸太も一緒だ、ひろしは会社にみさえとひまわりはサトーココノカドーに買い物に行った。
「理事長の家ってどこにあるの?」
「電車で行くんだよね」
「時間大丈夫なの?」この問いに対しひだまりズの返事は
「お迎えくるから平気だよ」
「それまで居間でゆっくりしてて」
「よその家だけどね~」
「許可もらってるから大丈夫」30分後、今回もギャリソンの自動車が野原家の前に停められた。
ひだまりズはこの自動車は初めてではないが何度乗っても慣れない、初体験の情報処理部は車内を見渡しアゼンとしていた、縁の家も一応はお金持ちなのだが流石に破嵐財閥には遠く及ばない。
「ホエェェ~」
「高級外車すげぇ」
「こういうの見るとイタズラしたくなるよねぇ」と言いつつシートに落書きをするつもりか蛍光ペンを取りだした。
「止めろ!」唯が慌てて突っ込む。
「やれやれ落ち着きのないおねいさんですなあ」しんのすけすら呆れていた。
「「プールじゃっーい!」」
「「ちゃんと準備体操しなさい!」」破嵐邸に着くなり飛び込もうとするゆずこと縁を唯と沙英が 制する。
「ご協力感謝します」
「いえいえ」互いにお辞儀をする2人。
「では改めて」
「エヘヘェ~」
「「プールじゃっーい!」」大はしゃぎする2人にしんのすけが一言。
「2人共オムネはイマイチですなあ」ビクッ!急にテンションが下がるゆずこと縁、この直後幸太からゲンコツを食らうしんのすけだった。
チェブラーシカは邸の中で楽しそうに遊ぶみんなを見て寂しそうにしていた。
「ブラ殿、こっちこっち」いつの間にか邸内に入ってきた宮子が手招きする。ちょこまかした足取りで近づくチェブラーシカ、宮子はその背中にリュックのストラップらしきモノをつける
「カモフラージュOK!」背中合わせにチェブラーシカを背負う宮子。
「これならブラ殿も一緒に泳げますぞ、但し喋っちゃダメだからね」
「やったー、ミヤコありがとー」
「宮子様、ユニークなバックパックをお持ちですな」一目で宮子の意図を察したギャリソンはわざと惚けてみせる、万丈は流石に苦笑いだったが他のみんなは心の中で拍手喝采した。情報処理部の3人は宮子の怪しい振る舞いを訝しげに眺めていたが空から降り注がれる太陽の日射しと暑さを受けて
「あのリュック、生きてるみたいに見えるんだけど」
「それは夏のせいだよ、唯ちゃん」
「そーだよ、夏の太陽がそう見せてるんだよ」
「そっか、そーだよな」自分達は夏に唆されているという結論に達した。
後日、ひろしとみさえとひまわりもプールを訪れた。ひろしは恐縮しつつも夏を満喫し、他にも真実と中山、夏目、吉野屋に校長先生、紅さそり隊等沢山の人々が破嵐邸のプールを楽しんだ。
「万丈様、今年は賑やかな夏にございますな」ギャリソンは主の顔を窺いながら囁く。
「ああ、だがこういうのもいいじゃないか」万丈はそう返すとサングラスをかけてパラソルの下で静かに昼寝についた。
書きようによっては何パターンでもありそうですが私にはこれが限界です、続きは皆さんの脳内でお楽しみ下さい(笑)。