ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結)   作:越後屋大輔

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影山明さんのご厚意で今回より「クレヨンしんちゃん」も参戦します


第二部嵐を呼ぶ5才児①

 サラリーマン、野原ひろしはある日ショボくれて帰宅した、勤務先の双葉商事の株が暴落して倒産の危機を迎えたからだ。妻と2人の子供を抱えてこれからどうすればいいのか途方に暮れていた、帰り道の足取りは重く帰ったのは夜中になった。

 「どうするの?子供達はまだ小さいし、再就職のアテなんてないでしょ」妻のみさえから責められるが彼にだってどうしようもない。

 「とにかく明日、株主総会で最終決定が下される。いざとなりゃ秋田の親父に相談して農業継ごうかと思う、すまねえな。お前にも心配かけて」

 「私はともかくしんのすけが可哀想ね、幼稚園のお友達とお別れしないといけないから」

 「父ちゃん、ただいまぁ」5才になる息子のしんのすけが眠い目をこすりながら出迎える、〈ただいま〉ではなく〈おかえり〉が正解だが。

 「ただいま、しんのすけ。ほらもう遅いから早く寝なさい」ひろしとみさえはしんのすけを布団へ促す。

 「みさえ、この事はしんのすけに明日まで黙っててくれないか?ちゃんと俺の口から説明したい」

 「分かったわ、あなた」ひろしをじっと見るみさえ。

 「どうした?」

 「秋田の件、私は賛成よ」

 「ありがとよ」

 翌日、ひろしは上機嫌で帰ってきた、昨日とはうって変わってスキップまでしていた。

 「あなた、会社はどうだったの?まさか倒産のショックでおかしくなったの?」

 「みっさえ~、わが社は救われたぞう!倒産はなくなったんだぁ」

 「ホント?」

 「ああ、今日社長に呼ばれてな。高校生を4人うちに下宿させて欲しいと言われたんだ、そしたら会社の損失を大財閥が補填してくれるとさ」

 「よかったあ、でも財閥と高校になんの関係があるのかしら?それにどうしてうちが指名されたの?」

 「すぐ近くのやまぶき高校ってあるだろ、そこの学生だってさ。財閥と高校の関係は多分お偉方しか知らない秘密事項とかじゃないか」

 ゆの、宮子、紗英、ヒロの4人はやまぶき高校近くの野原家へ引っ越しの準備をしていた。前回のダイターン3とコマンダーイナバの闘いでひだまり荘があちこち傷んでしまい修繕が必要だと役所から指導を受けたため当分住めなくなったのだ。修繕費は理事長がポケットマネーで払ってくれる、自身にも責任あるからといっていた。

 「みんな、準備はできた?」

 「手荷物だけでいいのかしら?他にも持っていきたい物はあるけど」

 「布団とかはギャリソンさんがあとで届けてくれるそうよ」

 「私達が引っ越すところって違うアパートとかじゃなくて他所のお宅ですよね、ご迷惑じゃないでしょうか?」

 「いやいや、アパートよりお得だよゆのっち。3食ついて家賃もただ!」

 「流石にそんな訳いかないよ宮ちゃん、せめてお家賃だけでもお支払いしないと」

 

 一方しんのすけとひろしは今日を楽しみにしていた。

 「父ちゃん!」

 「しんのすけ!」

  「「我が家に女子高生がやってくる‼」」

  「「♪じょっしこーせーい、じょっしこーせい‼」」謎のダンスを踊りながらはしゃぐ2人、

 ゲ・ン・コ・ツ

 みさえから鉄拳の制裁を受ける。

 「2人共、恥ずかしい真似しない事!いいわね」

  「「は~い」」こうして野原一家とひだまり荘の4人は同居する事になった。

 

 


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