ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結)   作:越後屋大輔

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前回の続きになるので再び数字入れます


幸ちゃんが来たゾ②

 幸太が野原家で暮らす事に決まった翌日、沙英の携帯に連絡が入る。

 「お姉~ちゃん、今年も遊びに行くからヨロシク(^o^)v。今。春日部駅に着いたよ」

 「智花ってばぁ~、まず許可を得てからにしなさいよ。ホッント図々しいんだから!」とりあえずみさえに事情を話して頭を下げる沙英。

 「ウチは一向に構わないわよ、それよりせっかくだからパーティーしましょ。幸太の歓迎会も兼ねてね」沙英は幸太としんのすけと一緒に駅まで智花を迎えに行く、

 「あ、お姉ちゃ~ん」改札にShuicaをかざすと、ティトーン!ナゼか改札で止められてしまった。

 「あのバカッ、何やってんのよ?」

 「よ、智花ちゃん、チャーシューが足りないのぉ?」

 「チャージだろ、ラッシュとかで曲がっちまうと残があっても使えない事ありますよ」駅員さんに確認してもらうと幸太のいった通りであり新しいShuicaを無料でゲットした。

 「あぁ恥ずかしかった」

 「それはこっちのセリフよ!」

 「ところで、誰?」智花は初対面の小学生男子に尋ねる、本人より先にしんのすけが答えた。

 「糸こんにゃくの幸ちゃん」

 「従兄でしょ?」沙英が突っ込む。

 「しんのすけぇ、今度一緒にアマダス島に放り出されようか」子供ながら鬼の形相になって脅す幸太。

 「すいませんでした…」アダマス島、潤沢なダイヤモンド鉱脈がある宝島であると同時に凶暴なUMAや人間すら食べかねん食肉植物の楽園である。たとえ戦車で乗り込んでも命の保証はないといわれていて最近は親が小さい子供への戒めに、

 「悪い子はアダマス島へ連れてくよ!」と叱る時の引き合いに出されている。

 「アラ、随分素直ね」

 「幸ちゃん家の父ちゃん母ちゃんならホントにやるゾ」青い顔でボソリと言う。

 「またまた~、しんちゃんってばぁ」

 「ウン、やるわね。実際幸太君、何度も放り出されてるそうよ」

 「嘘でしょ?」しかしよく見ると幸太の体は古傷だらけだ。

 「この左目の下がコカトリスに引っ掛かれた傷、でこっちがベヒモスに踏まれた時の痣。それと…」

 「やーめーてー!もう分かったから」耳を塞いで半泣きになる智花。

 「それでひろしさん、みさえさんはあんな事言ってたのね」沙英は昨夜の野原夫婦を回想した。

 

 「なあ、みさえ。幸太をウチか親父んトコの養子にしないか?このままじゃあのバカ夫婦、いつかわが子を殺しかねんぞ」

 「そうね、熊本の父さんも幸太を気に入ってるし小山の家でもいいんじゃない?」

 「その内幸太自身にもちゃんと話さないとな」

 (とんでもない両親ね、それにしてはいい子に育ったけど)沙英が見覚えのある高級車を目にする、やはりギャリソンの運転で万丈が後部座席に乗っていた。

 

 「やあ沙英君、しんのすけ君。おや?君は神教授のご子息の…」

 「ご無沙汰してます、万丈さん」礼儀正しくお辞儀をする。

 「えっ、知り合い?」

 「ウチの両親2人揃って軍の開発局にいるもんですから」

 「僕はメガノイド関連で軍に出入りする事もあるからね、彼の両親は共に開発者(・・・)としては優秀だからよく知ってるよ」

 「みんな~!私を無視してない?お姉ちゃん、紹介してよ」

 「あ、智花です」

 「一言で済ませた?!」

 「沙英君、面倒臭くなってないか?」

 「ヤレヤレ」

 「ところで理事長、何処かへ出掛けるんですか?」

 「いや、帰りだよ。さる元華族の家に旧七夕を祝う宴席に招かれてね」

 「えーっ!万丈お兄さん、サルの家によばれたのぉ?」

 「ウキッ!」

 「ウッキッキー」沙英が智花に幸太がしんのすけに

 ゲ・ン・コ・ツ!

 「オラ達お揃いだね、智花ちゃん」

 「本気で殴る事ないじゃんね」

 「ア、アハハところで君達は?」万丈に今日の事を説明すると

 「それでしたらお邸にお呼びしてはいかがでしょう?」

 「流石ギャリソン、わかってるね」

 「宮子様と幸太様がお出でになりますと料理も人数分では足りませんな。いや、腕が鳴りますぞ」こうして万丈の好意で本日のパーティーは破嵐邸で行われる事になった。

 

 




智花と幸太が禄に会話してない…次回は上手く絡めたい。

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