ひだまりスケッチ＆無敵鋼人ダイターン３withクレヨンしんちゃん(凍結) 作：越後屋大輔
「あっゴブリンだ！」早速マサオ君が敵のゴブリンを３匹みつけた。
「ボー」ドワーフボーちゃんが斧の一撃で倒す、ゴブリンは細かい粒子状になって消えた。後の２匹はしんのすけとゆのが剣で切り付けるとやはり同じように消える、更に先へ進むとまたゴブリン。しかし今度は１０匹いた、その内１匹はゴブリンキングである。
「イグニス！」リッチの中山が炎魔法を使い風間君も剣を奮うが敵もしぶとい、ＨＰが少なくなった仲間はマサオ君が回復させている。
「そりゃっ！」宮子がゴブリンの１匹を消すとアラーム音が鳴った、ＬｖＵＰしたらしい。空間にステータス画面が浮かび
「ミヤコは必殺技を習得した！」と画面に示される。
「必殺技かぁ、ヨシ試してみよう」ステータス画面から『必殺技』を選択すると『トングアタック』と表示された。
「トングアタック！」ヒキガエルの長い舌が飛び出してゴブリンを攻撃する、敵は消えなかったが減った分のＨＰが宮子の方に加算されている。
「敵のＨＰを奪った分だけ自分のモノにできるんだ」
「オラも必殺技覚えたーいン」しんのすけの声が美少女エルフの姿から聞こえるのは変な感じがする。
「おそらくは各個人ごとに違う必殺技が身に付くと思われます、僕達もＬｖＵＰすれば使えるハズです」風間君が力説を述べるが…誰も聞いてなかった。
「オーイ(｀皿´)無視するなよ！」敵はゴブリンだけだったとはいえその後も快進撃を続けるパーティー、遂に酒場に到着した。そこには参加していないハズのネネちゃんがいる、酒場の主人になっているらしい。
「リアルおままごと酒場へようこそ！」剣士、ドワーフ、僧侶、エルフが逃げようとするがヒキガエルが声をかけても
「リアルおままごと酒場へようこそ！」しか話さない。
「ひょっとしたらこのネネちゃんもＮＰＣじゃないかな？」ステータス画面に選択肢が映る。そこには
「闘う」
「おままごとに付き合う」の２択が表示される。
「どっちを選べばいいんだろう？」
「とりあえず『おままごとに付き合うを選んでみよっか？」真実と中山はそういうが他のみんなは
「絶対『闘う』の方で！」ものすごく激しく主張された、多数決でも２対６なので闘う事になった。
「酒場の主人が現れた！」まずは全員で順番に[攻撃]する、斧や剣で斬り魔法で燃やしたり凍らせたりしてやっとの思いで酒場の主人ことネネちゃんを倒した。すると入れ替わりにギャリソンそっくりなＮＰＣが登場して
「勇者達よ、ありがとう。私が本物の酒場の主人、ニセモノの手で囚われの身になっていた」
「｢｢｢どんな設定だったんだろう？｣｣｣」全員の頭に？が乗っていた。
「ステージ１クリアーッ」破嵐邸の屋根の上で彼らを
「それじゃ今日はこの辺にしておこう、みんな後で感想を聞かせてくれたまえ」ゆのと宮子はしんのすけを連れて他のみんなはギャリソンの運転でそれぞれ家路へつく。
翌日、真実と中山は２人だけで酒場からゲームをやり直そうと決めて破嵐邸にやって来た。万丈とギャリソンが止めるのも押しきり再びＶＲＭＭＯの世界に入る。
「リアルおままごと酒場へようこそ！」ステータス画面から『おままごとに付き合う』を選択する。
「お客さん、呑みすぎは体に毒よ」急に小料理屋の女将っぽい話し方になるネネちゃんに唖然とする２人、
「私達水すら飲んでないよ」
「奥さんと上手くいってないんでしょ？」
「奥さんいないわよ、女だし」
「ダメよ、私は死んだ主人だけのモノなのよ！」１人芝居が延々と続き何度もループする、逃れるにはログアウトする以外ないらしい。真実と中山はゆの達が問答無用でこのＮＰＣを倒そうとした理由がようやく分かった。
「ネネ様がこの手のＶＲＭＭＯをご所望なさったのですが」ギャリソンが言い訳のように説明する。
「まず売れないからね、彼女には企画書を書いてゲーム開発チームを納得させるプレゼンができなければムリだと伝えたよ。その代わり一部バッドエンドシナリオとして使用させてもらったがね」その頃破嵐邸ではしんのすけ達とチェブラーシカがネネちゃん発案のリアルおままごと酒場編にリアルで付き合わされていた。
「いらっしゃい、何になさるの？」女将役のネネちゃんに聞かれて
「リンゴジュース」チェブラーシカが答える。
「ちょっと！チェブちゃん、そこは『熱燗』とかいうトコでしょ？」
「何で？」
「それがリアルおままごとだからよ」
「これ、面白くない。僕ジャグリングがしたい」チェブラーシカはバッサリといい放ちボールで遊び始めた。この直後チェブラーシカを怒鳴り付けて泣かせたネネちゃんはギャリソンに摘まみ出され破嵐邸を出入り禁止になるハメになりましたとさ。
し: 「でめたし、でめたし」
ネ: 「めでたくないわよ
(｀皿´)！」
チェブラーシカがしんのすけ達の救いの神になったようです(笑)