ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
中山さんの妄想キャラがイマイチ生かしきれてない(^^;
元の自分とほぼ同じ外見で女勇者の鎧を身に纏っていた真実は肉体まで石になったドワーフと遭遇した、このゲームの世界にログインしているのは自分達とチビッ子4人だけ。
「ゆのさんか宮ちゃんなら分かるんだろうけど…」生憎現実でも初対面の真実には誰だか見当もつかない。
「ボーちゃん殿か」服を着たヒキガエルがドワーフに声をかける、その姿に驚いて息を呑む真実、
「ボー」ドワーフも返事をする。
「宮ちゃんだよ」おそらくはゆのであろう剣闘士が宮子を指していう。その姿に思わずニヤけてしまう。
「何で?私の格好そんなに変?」
「変というよりは、ねえ?」
「ゆのっちにも変身願望があったんだねぇ」
「大っきくなりたかったんだネ」生暖かい声をかけられ現実のゆのは落ち込む。
「みんな~。やっと会えたよ」袈裟を着た和風なお坊さんが合流した。
「その声は…マサオ君!」ボーちゃんが気付いた。
「回復系の人が、いないみたいだから僧侶を選択したんだ」とんだ僧侶違いだ。
「アバター見て決めたよね?」
「選んだ時はもっとRPGっぽいキャラだったんだ、それがナゼかこんな事に…」頭上から天の声の如く万丈が話しかけてきた。
「こちらの設定ミスのようだ。マサオ君、申し訳ないがそのままプレイを続けてくれたまえ。この埋め合わせは必ずする」天の声が途絶えた。
「助けて~‼」何かに追われるイケメン剣士が泣きながらこちらへ逃げてくる。
「風間君だね…」マサオ。
「カッコ悪いゾ…」しんのすけ。
「ヘタレ」ボーちゃん。
「じゃあ、あの死神っぽい方が中山?」真実。
「キモッ!」宮子。
「何でよりによって、あんな姿に…」ゆの。
中山の姿はマントを羽織った骸骨、アンデッドモンスターの代表たるリッチだった。
「だってネット上に姿を晒すのなんてハズかしくて!これなら完全に体を覆るし」みんな揃ってへちょ顔になる。
「別に裸になる訳じゃないんだし」
「現実で姿晒してるじゃん」
「骸骨姿の方がよっぽど恥ずかしいよ」
「試作中だからまだオンライン化はしていないんだが?」
「ヤレヤレ」万丈の天の声やしんのすけにまで呆れられる中山だった。
こうして8人パーティーで途中敵NPCと倒しながら目的の酒場まで向かう事になった。
「酒場はどっちの方角にあるんだろう?ゆのさん、知ってますか?」
「う~ん、舗道があるから沿って行けばいいとは思うけど。どっちに進むのかな?」
「こっちが南だから、西の方角…多分北西側に酒場があるよ」
「宮ちゃん、何でわかるの?」
「飲食店は大抵南か東側に向かって入口が作られるからね、つまり北西を進めば突き当たる訳」
「オォー、宮ちゃん天才!あったまいいゾ」ウンウン
「「♪ワルサー、グロッキー♪」」ここでも名(迷?)コンビ振りを発揮する2人。
「「また古いネタを」」ネトゲのアバターで突っ込みをかますゆのと風間君。
「さっきの宮ちゃんカッコよかったのに台無しだよ」
「「イヤァ、それほどでもぉ」」
「さ、行こ」ボケる2人をスルーしてみんなを先へと促すゆの、果たしてこのパーティー、色々な意味で大丈夫か?
最後のヤツ、元ネタわかる人いるのかなぁ?