ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
・風車(体温計)の弥七→桑原先生
「ひだまりスケッチ」
・やまぶき藩家老→小山むさえ
「クレヨンしんちゃん」
岸屋では八兵衛と麻衣の偽造祝言の準備が進められていた。
「祝言を挙げたという既成事実があればアンヘルム屋は手をだせなかんべぇ」
「しかしご隠居、その後はどうなさるのですか?」
「離縁した経験があるなんていずれ本当のお相手側からケチがついたら麻衣さんが余計不幸になりかねません」
「ええ。だからその前にアンヘルム屋を凝らしめましょう」ヒュンッ!
「弥七か?」
「ご隠居、文には何が?」
「うーむ、アンヘルム屋は代官と手を組んでるようですな」
一方代官屋敷では、
「お代官様、城下では麻衣が旅の男、しかも年端もいかぬ子供と祝言を挙げるという噂でもちきりでございますぅ!」
「慌てるでない、アニマッド!旅のガキぐらいアタシがどうにでもしてくれるわ!」
「お願いします、お代官様~」
そして祝言当日、紋付き袴の八兵衛と白無垢の麻衣が岸屋で三三九度の儀を交わそうとしたその時、武装した役人達が押し寄せてきた。
「旅の爺いとその一行、その方ら盗人の嫌疑がかかっておる!お代官様のところまで同道願おう!」
「なるほど、そうきましたか」ご隠居は呟く。
「何か言ったか、爺い?!」
「いえ、では助さん格さん八兵衛、神妙にお縄をちょうだいいたしましょう」
「ご隠居?!」
牢獄に入れられたご隠居達、苦虫を噛み潰したような助さん格さん八兵衛だがご隠居は落ち着いている。
「ここからだしてくれーっ」八兵衛は格子を掴んで大騒ぎ、プスッ!頭に何かが刺さる。体温計だ。
「駒が揃いましたな、助さん格さん八兵衛。こんなトコさっさとでましょう!」
その頃弥七はやまぶき城の家老の元へ音も立てずに訪れていた。
「何者?」警戒する家老。
「水戸のご老公使いの者です、こちらをお改め下さい」書状を読み理解した旨を知らせようとする家老だが使いの者の姿は消えていた。
「牢破りだぁ!であえ、であえ!」呆気なく牢獄からでたご隠居達、その周りを役人達が囲む。代官とアンヘルム屋まで表に現れた。
「助さん格さん、凝らしめてやりなさい!」かくして大立回りが始まる。
助さんは刀を武器に格さんは拳法と柔術で敵をバッタバッタとなぎ倒す。そのスキをみて拳銃でご隠居を撃ち殺そうとした代官だったがまたしても飛んできた体温計に手を刺され、弥七に締め上げられる。
「控えい!控えぬか!」家老が直属の配下を従えやってきた。
「助さん格さん、もういいじゃろう」その一声を聞いて助さん格さんの2人はご隠居を守る姿勢をとる。そして王道の展開となる。
「この紋所が目に入らぬかぁ?!」格さんが印籠を取りだし皆の前に提示する、
「こちらにおわすお方をどなたとこころえる?恐れ多くも先の副将軍、水戸光國公にあらせられるぞ!」
「ご老公の御前である、頭が高い!控えおろう!」さっきまでの勢いはどこへやら皆一斉に手と額を地面に付ける。
「代官シャパクリャク、並びにアンヘルム屋主人アニマッド!その方らの悪行、この光國しかと見届けておる!」
「ご老公様、お許しをー!」
「この両名を引っ立てい!」家老の指示を受け掌を返したようにシャパクリャクとアニマッドを捕らえ牢獄へ連れていく役人達。
「小山殿、久しいのう」やまぶき藩家老、小山むさえはご老公と面識があった。
「ご老公様、お懐かしゅうございます。この度の不祥事、お見苦しいところをおみせして面目次第もございません」
「私は忍の旅の身じゃ、あの者達の件はその方に任せるぞ」
「ご老公様とは知らずとんだご無礼の数々、なんとオワビしてよいやら」
「良い良い、それより麻衣さんに立派な花婿を見つけてあげなされ」
「何ならおいらが残ろうか?」八兵衛が調子にのっていうと、麻衣と1人の若者が見つめ合い頬を染め笑みを交わしている。
「どうやら年寄りが差し出がましい事を言うたようじゃな」ガッカリする八兵衛、他のみんなは笑い合う。
「では助さん格さん、参りましょうかの」こうして水戸ご老公一行はやまぶき藩を後にした。
~完~
み:家老役のむさえ、何だか強引に引っ張り出された感じするわね。
ひ:ウチからは他に登場してなかったからな、バランス悪いと思ったんだろ。
ヒ:体温計の弥七って…先が尖ってないから刺さんないわよ。
ギ:助さん格さん役には乃莉様となずな様も候補にあがってたそうでございます。
う:また来週ぅー!
コ:ドン・ザウサーはないと仰っている!