ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結)   作:越後屋大輔

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やまぶき高校危機一髪②

 始業式が終わるとゆの達は因幡を昼食に誘う、しかし断られてしまった。

 「因幡さん、学食行かない?」

 「結構よ」自己紹介の時もそうだったが態度がそっけない。

 「お弁当とか持ってきてるの?」

 「やまぶき高校は持ち込みOKだよ」

 「結構だっていってるでしょ!」教室を飛び出していく。

 「何アレ?感じ悪ーい」

 「慣れない学校で緊張してるんだよ、多分」

 その日の夜、ゆの達4人は101号室のヒロの部屋に集まり夕食を食べていた。話題は転校生の事になる。

 「因幡さんと仲良くなれるといいな」ゆのが呟く。

 「でもご飯要らないって変わった人だよね」宮子がいうと

 「アンタに変わってるとか言われたくないと思うわ」沙英がツッコむ

 「焦る必要ないわよ」ヒロが優しく諭す。

 

 そこに玄関のドアチャイムが鳴る、今日転校してきた因幡が顔を隠した奇妙な男達を従えて立っていた。

 「アレ、因幡さん。こんな時間にどうしたの?」ゆのが訊ねると彼女は初めて笑顔を見せそのまま表情を崩さずに、

 「大した事じゃないの、彼らと一緒に来てもらえるかしら?」因幡の後ろにいた連中がそれまで隠していた人間とは思えない青白い顔を晒す。ソルジャーと名付けられたメガノイドの尖兵達だ。

 「来い!お前も誇り高きメガノイドの一員となるのだ!」ソルジャーはゆのの腕を乱暴に掴んで連れだそうとする。

 「キャーッ」

 「こいつめ!ゆのっちを苛めるなぁ!」宮子がゆのを庇いソルジャーを投げ飛ばす、その隙に別のソルジャーが沙英とヒロを捉えようとするがそこに万丈とギャリソンが駆け付けて銃で撃ち倒す。

 「潜入していたメガノイドは君だったか、因幡君!」後から追ってきた校長先生は万丈に問う。

 「では、吉野屋先生は?」

 「自分から疑いの目を反らすため僕達をミスリードする罠を彼女が仕掛けたんですよ。無駄だったがね」

 「ああいうタイプの阿呆(アホ)をメガノイドが必要とするとは思えませんからな」

 「わざとらしくシェルフォンのレプリカを美術準備室をおいたり、細工は流流と思ったかい?だがお前が昼休み中ずっと食事を摂ってないのを何人もの生徒が目撃している。そこでピンときたのさ、浅はかだったな」したり顔の万丈に対してゆのはショックを隠しきれない。

 

 「そんな(´O`)因幡さんがメガノイドだったなんて、私、仲良くなれるって信じてたのに…」涙が溢れて声も掠れる。

 「よくもゆのっちを泣かしたなー!

(`0´)」因幡を殴る宮子。体勢を崩し倒れる因幡、だが怒りの目は宮子ではなく万丈に向いていた。

 

 夜空にメガノイドの戦艦、デスバトルが現れる。素早く飛び乗った因幡は巨大なサイボーグ、メガボーグへと変化する。

 「ダイターン、カムヒアッ!」万丈がパトカーに酷似したマッハアタッカーに乗りネックレスを空へかざすと大型飛行機のダイファイターが飛んでくる。マッハアタッカーはダイファイターに収納されそのままコクピットになる、そこに万丈も気づかない内に他の人物が乗り合わせていた、なんと校長先生だった。


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