ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
3月29日、やはりこちらは続き物にします
「宅配便でーす」荷物の段ボールを受け取ったみさえは送り主を確認する。
「あら、お父さんからだわ。中身はミカンね」
「わ~い!ミカン食べたかったばい」宮子が段ボールに飛びつく。
「宮子ちゃん、慌てんでもミカンは逃げんとね」2人共九州弁で会話してる。
「あ~そういや宮子もみさえさんも九州出身だったわね」沙英が思い出す。
「あらヤダ、九州弁になってた?」恥ずかしがるみさえ。
「おいどんは九州女子ですたい!」
「ウン、知ってるよ」宮子への突っ込みぶりも板についてきたゆのだった。
「ミカンって意外に色々使えますよね、デザートやサラダ、ちらし寿司のお酢の代わりにしてもいいし、肉料理のソースとか」ヒロが解説していると
「うぉ~オッサッレ~、母ちゃんそんな美味しそうなの作った事ないゾ」
ゲ・ン・コ・ツ
「それじゃパパが帰ってきたら箱を開けましょうか」
「「「「ハーイ」」」」
ひろしが帰宅し夕食後にミカンの箱を開ける事にした。
「母ちゃ~ん、オラ早くミカン食べたいゾ~」しんのすけにせがまれるみさえ。
「はいはい、それじゃ開けるわよ」段ボールのガムテを剥がして中を覗くと食べ尽くされたミカンの皮と熊ともサルともつかないぬいぐるみチックな毛むくじゃらの可愛らしいが変な生き物が箱の中で寝ていた。生き物は起き出すと目を2、3回
「ここはどこ?」
「ミカンを食べたのはお前かぁーっ!」宮子が謎の生き物をどつこうとする、咄嗟に庇うゆの達3人。
「え~っと、君は何者?そもそもなんでミカンの箱に入っていたの?」沙英が尋ねるものの
「わかんない」としか返ってこない。
「この子もしかして所謂UMAなんじゃないですか?」ゆのがいう、
「父さんが?何かの冗談?」
「冗談でUMAを送ってくる人はいませんよ」沙英が突っ込む。みさえは熊本の実家に電話した。
「馬なんぞ送っとりゃせん!」みさえの父親小山よし治は外国語や横文字が理解できないらしい。
「馬じゃなくてUMAよ!」
「どっちにしろそんなモンは知らん!」電話を切られた。
「お
「それよりこの子どうしましょうか?」
「ミカンの代わりに食べよう!」
ゲ・ン・コ・ツBY沙英&ヒロ
「僕食べられちゃうの?」悲しげな表情で問う生き物にゆのは優しく答える。
「大丈夫だよ、食べないから。宮ちゃんもいいね?!」
「は~い、あーミカン食べたかった( ̄ロ ̄)」
「で、この子をどうするかって話ですけど」
「理事長に相談しませんか?」ヒロの意見にみんな賛成した。
「母ちゃん母ちゃん、オラこの子と一緒に寝てもいい?」
「あらしんちゃんいつの間に仲良くなったの?いいわよ。ところであなた、男の子?女の子?」一人称が『僕』なので分かってはいるがみさえは一応確認したみたがやはり
「わかんない」らしい。
「ホッホーイ、モコモコで暖かそう❤」
「ピゃアッ」ひまわりが生き物の顔と比べて大きな耳を引っ張る。
「イタイ、痛い!」
「ひまっ!やめなさい」こんな時でもいつも通りの野原一家であった。苦笑いのひだまりズ。
「みんな仲良しー」そして誰にも気付かれる事なく野原家の屋根の上で叫ぶこちらのUMA。
「万丈様、野原ご一家より預かったUMAですが何者かおおよそ見当がつきました」野原一家とひだまりズは例の生き物を連れて破嵐邸にやってきていた。
「ギャリソン、ご苦労様。して一体何者だったんだ?」
「はい、今から100年ほど前ロシアで目撃が相継いだ『チェブラーシカ』ではないかと思われます」そこに例の生き物が2人の前に姿を見せた。
「僕はどうしたらいいの?」
「元いたところに帰るのが一番だが…君が住んでいたのはやはりロシアか?」
「わかんない」万丈は頭をかしげる、本人が出自を知らないなら帰しようがない。
「もし、存在が
「会長、ウチでよければ引き取ります、しんのすけも気に入ってるみたいだし」ひろしが提案する。
「しかし宮子様が召し上がる恐れがあると聞き及んでますが?」
「ヒロとゆのと私が絶対に止めます!」全員ひとしきり大爆笑する。
「冗談はさておきUMAは学術的にも貴重な存在だからね、一般家庭で守りきれないと思う。仕方ない、この邸で暮らしてもらうとしよう。しんのすけ君、会いたければいつでも遊びにきたまえ」
「ウォー!万丈お兄さん、
「それ
「ゆのちゃん、最近しんのすけへの突っ込みも板についてきたわね」みさえはジト目でいう。
こうして破嵐家に新しい仲間が1人、いや1匹?増えた。
またしばらく投稿ないかもです