ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
「理事長か私のはちまきを取れたチームにはボーナスとして50点が与えられます」試合開始前に校長先生が宣言する。それを聞いた吉野屋先生は闘志を燃やす、しかしというか勿論というかそれはチームの為ではなかった。
「校長先生を正々堂々とやっつけるチャ~ンス!」逆恨みによる個人的な憂さを晴らす気満々だ、騎馬役の生徒達に突進させるが…見事返り討ちにあった。ひだまりズは4人で騎馬をくみ果敢にも万丈に挑む、 基本女性には甘い万丈だが先頭騎馬がメガボーグ相手でもひけをとらない宮子ならば話は別だ。正に龍虎激突となると思いきや騎手役のゆのが万丈の頭に手をかけようとした瞬間、騎馬達が宮子の迫力に押され騎手の万丈を残して逃げ出した、グラウンドに落ちる万丈。その隙にちゃっかりはちまきを奪うゆのだったがこの場合は点が入らないルールになっていた。
午前中の競技が終わりお昼休みになったのでひだまりズと野原一家もお弁当を広げる。
「はい、白を食べ尽くせ弁当よ」中身は鰆の塩焼き、えのきのバター炒め、いかのオリーブオイル炒め、ごはん、はんぺんのチーズはさみ焼き、白身玉子焼き、卯の花、カブ、大根と貝柱のサラダと見事に真っ白だ。この日のためヒロとみさえが早起きしてつくったのである。
「美味しいーっ」みんなにも好評の様子。作りがいがあるというものだ。
「ねえ、ゆのっち気にならない?」
「なにが?」
「理事長のお弁当。さぞかし豪勢なの食べているんだろうなぁ」この問いに答えたのがしんのすけである。
「分かった!『メガノイドを食べ尽くせ弁当』!」
「なんかマズそう…」沙英が呟く。
午後の競技も滞りなく進んで最後の生徒全員リレーを残すのみとなった。
「うう、なんでこんな大事な事を決めるのがくじ引きなんですかぁ?」運動神経に自信がないゆのはアンカーに選ばれたのがプレッシャーになっている。
「大丈夫、私がリードつけとくから」沙英が励ます一幕がありいよいよリレースタートだ、実況アナウンスが入ってきた。
「各選手一斉にスタートしました、ってあれ?」
「あーテステス、赤組第3走者は沙英さんです、凹凸の少ない体系で…」バシッ!吉野屋は気絶した。
「えー只今お聞き苦しい点がありました事をお詫び申し上げます、ここから先はわたくしギャリソン時田がお送り致します」
第一走者から4人目までは殆ど横並び、各チームはアンカーにバトンを繋ぐ。
「スゴいゆのっち、右手と右足が同時に出てるのに走れてる!」他の選手に徐々に追い詰められたもののなんとか逃げ切りこの競技は赤組が勝利し、最終結果は白組に3点差で逆転した。まあ優勝はできなかったが_(^^;)ゞ。
ギャリソンのチョップから立ち直った吉野屋がゆのに金字で大きく『美』と刺繍された金太郎のそれにそっくりな前掛けを着ける
「伝統ある赤組の勝利の儀を行いま~す、それでは皆さ~ん。さん、ハイ!」
「♪熱い血潮をたぎらせて、白いキャンパス真っ赤に染めた。ギッタギタケッチョンチョン♪」赤組全員前掛けを着けさせられ歌わされる。楽しそうなのは宮子としんのすけだけで後は全員恥ずかしさで俯いていた。
「
「白組にはあんな伝統ありません( ̄、 ̄)」こうして体育祭は終了した。
次回から日付がなくなります
回を重ねる度に宮子の食いしん坊振りがUPかつ化け物度じみてきている気がする