ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
世間ではクリスマスイブが近づくある日の双葉幼稚園、お金持ちのお嬢様の酢乙女あいはパーティーチケットを手にしんのすけに言い寄ってきた。
「しん様、クリスマスイブはどうすごされますの?わたくしパーティーを開きますわ。よろしければ…」
「オオ奇遇ですな、オラも万丈お兄さんのパーティーにお呼ばれされてるゾ」
「万丈って…まさか、破嵐万丈氏?」破嵐財閥の代表の名前を聞いて、がく然とするあい。あの男は酢乙女家よりも遥かに大金持ちで世界各国の首脳や著名人とも親交のある人物、とても敵う相手じゃない。
「しん様が破嵐氏とお知り合い?どういったご関係なんですの?」普通に考えれば一介の5才児と世界的大財閥のトップが知り合いなんて想像すらつかないだろう。
「えっへん!オラ達共にコマッたちゃんと闘ったんだゾ、ワーッハッハッハ」
「で、ではしん様はクリスマスイブはそちらへお出掛けになりますの?」
「そうだゾ、あと父ちゃん母ちゃんにひまわりに沙英さんヒロさんゆのさん宮ちゃんも一緒にパーティーに行くんだゾ」あいは手下の黒磯をひそかに呼び寄せる。
「黒磯、ウチのパーティーは中止よ!破嵐財閥の方に潜入するわ。チケットを手に入れなさい」
「承知いたしました、あい様」
翌日。ゆのと宮子は近くの公園で絵を描いていた、冬休みの課題である。暇だからとしんのすけもついてきた。
「ふかづめ竜子!」
「魚の目お銀!」
「吹き出物マリー!」
「「「我ら埼玉紅さそり隊‼!」」」お馴染みのトリオに出くわした。
「よォっ師匠!」
「だから、師匠じゃねぇっていってんだろ」
「しんのすけ殿、このユニークな人達は?」
「お笑い芸人の師匠だゾ」
「師匠って言うなあ!それに
「ゆのっち、交ぜてもらおー。私は底なし胃袋宮子!」
「ゲジゲジ眉毛しんのすけ!」
「「我ら埼玉ベリマート隊‼」」
「近所のコンビニじゃねーか!」
「2人共、いい加減にしなよ。すみません、ご迷惑おかけしました」紅さそり隊に頭を下げるゆの。
「わ、分かりゃいいんだよ」あまりに率直な謝罪に恐縮する紅さそり隊リーダー。
「ねぇ師匠、クリスマスイブ暇?」
「何だよ?唐突に」
「オラ達みんなでクリスマスパーティー行かない?万丈お兄さんがお友達も誘っておいでって」
「師匠じゃなかったのかよ」
「まぁ理事長なら歓迎してくれるんじゃないかな」しんのすけの知り合いならゆのにも反対する理由と権利はない。
「師匠!一緒に行こう!」
「宮ちゃんも弟子入り?!」
「お前ぇを弟子にした覚えはねぇ!」
(しんちゃんの弟子入りは認めてるんだ(^_^;))
そして24日、ひだまりズと野原一家、埼玉紅さそり隊はギャリソンの運転する高級車で破嵐万丈主催のクリスマスパーティー会場にやってきた、ひろしとしんのすけは上質なタキシードを女性陣は華やかに煌めくドレスを着ている。
「「「「ひ、広い!」」」」
「今回のパーティーは世界各国の要人も訪れますからな。このくらいキャパがありませんと、お客様が入りきりません」
万丈に会った事がない紅さそり隊の面々は
「こんなところあたいらなんて場違いだろ!お銀、マリー帰るぞ!」
「で、でもリーダー。せっかくこんな上等な服着せてもらって引き返すって訳にも…」
「リーダーだって喜んでたじゃないスか、これ着て鏡の前で一回転とかして」
「余計な事言うなっ!」
「おォ師匠、女子ッぽいゾ」
「女子だよ!」思わずしんのすけに突っ込む竜子。一方ひだまりズは
「うぅっ、こんな大規模なパーティー、生まれて初めて。緊張するよぅ、ねぇ宮ちゃん」ゆのは足をガクガク震わせながら宮子に話しかけるが
「これはご馳走が期待できますぞ、へへへ」話を聞いてない宮子。
「ゆのさん、話振る相手間違えたわね」ヒロがため息をついてゆのの肩に手を置く。
「あぁもぅっ、ヨダレでてる。せっかく借りたドレスが汚れるじゃない!」沙英がハンカチをとりだして宮子の口の回りを拭く。
「ご心配なく、皆さまが着てらっしゃるお召し物は万丈様からのプレゼントでございます」サラッと言ってのけるギャリソン。
(金持ちはスゴい…)圧倒されるひだまりズと野原一家と紅さそり隊だった。
次回メガノイド登場か?それとも…。
※どうでもいい追記
「おじゃる丸」にサン・アタックの決めゼリフを言わせたい。それも舞いながら歌を読む感じで(笑)