ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
愛のものがたりだゾ
「そー言えばさぁ、今日理事長みないね」唐突に宮子が呟く。
「いつもは普通科で授業うけてるのにね」ゆのが返す。
「万丈様でしたらアフリカに現れたメガノイドと闘う為お出かけになられてます」何の前触れもなく登場したギャリソンが説明した。
一方アフリカ某国で爆弾騒動を起こしていたコマンダーボーンと闘い勝利した万丈は現地の考古学者にある頼まれ事をされた。
「全く!あの結婚相談所ときたら碌な男紹介しないんだから!」しんのすけが通う双葉幼稚園の保育士、松坂うめは恋人を亡くしてから婚活に勤しんでいた。結果は毎度不作である。
「ヤッパり私には徳郎さんしかいないわ」かつての恋人、徳郎は彼女が出逢った最高の男性だったが不幸にも早世した。一時期は彼を忘れられないあまり自ら命を絶とうとした事もあったが周りの人々の助力で何とか思いとどまった。
「よォッ、ウメさん」声をかけてきた者がいる、こう呼ぶのは彼女の知っている限り1人しかいない。
「しんちゃん、その呼び方はやめてっていつも言ってるでしょ。それより休日に1人でいたら迷子になるわよ」
「1人じゃないも~ん、近松門左衛も~ん」
「歌舞伎界の偉人じゃない、よくそんな名前知っているわね」みさえではない若い女達の元に駆け寄るしんのすけ。
「しんちゃん、知らない人に着いていっちゃダメじゃない?」
「幼稚園のウメさんだゾ、知らない人じゃないゾ。男運がない事だって知っているゾ」額に青筋をたてる松坂。
「しんちゃん、そんな事言っちゃいけないよ」
「イヤぁ、ゆのっち。あれは生涯独身を貫いてお局さんと呼ばれそうな顔だよ」
「宮ちゃん、怒られるよ、つーか私も怒るよ」
「僕も怒る、正しくはその理論を否定する」
「「理事長!?」」万丈が彼らの目の前に現れた、1人の男性を伴っている。松坂は目を潤ませる、今にも泣きそうだ。
「嘘っ?死んだんじゃ…」
「僕が解説しましょう」万丈は彼と出会った経緯を語った。
万丈はアフリカから1人の日本人と一緒に帰国していた、名は行田徳郎。松坂の恋人だった男である、本来は接骨医だが生粋の骨マニアで南米のチリで恐竜の化石発掘チームに加わってその後アフリカに渡り、死亡したと伝えられていた。ところが実はコマンダーボーンの恐竜メガノイド化計画に発掘チーム共々無理矢理参加させられていた。日本に届いた死亡通知も誤報で連中が偽造した物だった。日本に残してきた恋人の話を徳郎から聞いていた発掘のプロジェクトリーダーはコマンダーボーンを倒した万丈に感謝して、更に徳郎と同じ日本人と知ると
「トクロウを恋人の元に帰してやってほしい。トクロウ、彼女に元気な姿を見せてやりなさい。発掘は2、3年で終わるモンじゃない、戻ってくるのはそれからでも遅くはないさ」
「徳郎さん!」
「ウメさん!」一度は永遠の別れを覚悟していた恋人同士は再び結ばれた。
「ロマンティック!素敵な話よね」ヒロの目に星がキラキラ輝いている。
「事実は小説より奇なりとはよく言ったモノね、フフッこれはいい題材になりそうだわ」沙英もある意味感銘を受けたようだ。ひろしとみさえまで大喜びでナゼか手を取り合い踊り始めている。
次の日、関係者一同が破嵐邸に招待されて2人を祝福する、双葉幼稚園の園長が乾杯の音頭をとる。
「それでは徳郎君と松坂先生の前途を祝して僭越ながら…」
「組長、長いゾ!」しんのすけが園長にダメだしをする。
「乾杯!(^_^)/□☆□\(^_^)」
みんながお祝いムードに染まるなかベランダにもたれ万丈は1人物思いにふける。しんのすけは彼を心配そうにみあげていたかと思いきや
「ケツだけ星人~ぶりぶり~っ!」含んだ飲み物を吹き出す万丈だった。
前回の宣言通りバトルはカットです