ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結)   作:越後屋大輔

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多少勇み足気味になりましたが完結です、もっと沢山トリオ出したかった。
そういえば『キャンプとカッパだゾ』以来ダイターンで闘ってない!


色んなトリオ大集合だゾ④(完結)

 ここは千葉の城見台。貫井響と小学生3Pバンド、リヤン・ド・ファミユの五島潤、紅葉谷希美、金城そらの3人はこの町のレコード店を巡り適当にLP盤やCDを物色していた。

 「3Pバンドと一口に言っても結構色んなタイプがいるのね」ツンデレなベース担当、希美がレコジャケを左右の手に取り見比べている。

 「海外にも沢山いるね」貫井も同意する。

 「あ、あの響さん。これ、スゴく昔の3Pバンド見つけました」ボーカル兼ギターの潤が1枚のレコードを持って駆け寄ってきた。

 「EL&P、エマーソン、レイク&パーマーか」

 「はむ。潤、その人達はギターレスバンド」ドラムの空が淡々と突っ込んだ。

 「ふぇぇーん、大失敗ですぅ」

 「そうでもないよ、気に入った曲があればリヤン・ド・ファミユっぽくアレンジすればいい。彼ら自身カバー曲も多いし」

 「じゃあリトルウイングに帰って練習しましょう」そんな何でもない日常が突然謎の轟音でかき消された。

 「何だろう、地震かな?」

 「とにかくリトルウイングに戻ろう!」リヤン・ド・ファミユの3人は自分達の家である養護施設「リトルウイング」へ響と共に大急ぎで向かった。

 

 駆け付けたその時、リトルウイングが巨大ロボットによって今まさに破壊されようとしている瞬間だった。

 「教会なんて必要ないさね、これからはドン・ザウサー様が世界で唯一の神様となるんだから。壊しておしまい!」

 「アラヨイサッサー」6本の腕で教会を潰そうとしている、潤は泣きだし希美は目に涙を貯めて歯を食い縛る。そらはロボットの足にしがみついて制止を試みるが虚しくもあっさり放り出される、このままじゃ教会が崩壊する、みんながそう思ったがいきなりロボットを攻撃するマッハパトロールが現れた。

 

 そこから5つの人影が飛び出した、1人がバネの反動でロボットの腕を弾き教会はとりあえず守られた。

 「あなた達は一体…?」尋ねる響に

 「正義の味方。ワーハッハッハ」

 「バカな事言ってないでとっとと行きますよ」紅さそり隊と宮&幸はアシュラメガロボットに真っ向から闘いを挑む。

 「ネェ、セシール様。あいつらアタシ達に喧嘩売ってきましたよ」

 「アシュラを使うまでもないねぇ、お前達適当に相手しておやり」

 「ほな、いっちょやったろかい!」

 「ズドちゃん殺っちゃってちょーだい」ボカッ!バキッ!ベキッ!ボガッ!

 「やられたでまんね~ん」

 「何やってんだい?あのバカは」

 「今度はアタシが相手だわよ、トリオがテーマなだけにマンガおでん型ガトリングミサイル攻撃!」ギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュンギュン!

 「アタイに任せな、ふかづめ竜子必殺!分身の術!」ミサイルは分身の竜子を消していくがその都度増えるのでキリがない。

 「アラ~ッもう弾切れよぉーん」

 「「セシール様ぁ~」」

 「こうなりゃアシュラメガロボットで踏んづけてやりな!」足を高く上げたメガロボットは彼らを踏もうとしたが宮子の力で地上に下ろされる事なく押し止められていた。

 「オイ、あいつ!なんてバカ力だ?」敵はおろか紅さそり隊までポカーンとしている。

 「ン~ッギギッ!幸太殿ぉ、今の内にぃ」

 「フォーク&ナイフキャノン!」無数の見えない刃と刺股がアシュラメガロボットに刺さり煙をあげる。

 「こうなりゃ町もろとも道連れにしてやろうじゃないかっ!へッポール、自爆ボタンを押すんだよぉ!」

 「アラホラヨイヤサー!ポチッとな」

 ポョン。

 「ここはアタイが!」お銀は高波に変身して爆破寸前のアシュラメガロボットに覆い被さる、辺りは水蒸気が立ち込め町が爆発に巻き込まれる事なく全てが終わった。コマンダートリオはそそくさと逃げたが火星に戻ったところで間違いなくコロスに処刑される、なら捕まえる必要もないだろうと宮&幸は追いかけず放っておいた。

 「はむ。教会壊れかけてる」そらがボソッと呟いた。

 

 勿論、リトルウイングは破嵐財閥の資金援助で建て替えられた。その後リヤン・ド・ファミユとひだまりズ、野原一家と紅さそり隊、万丈、情報処理部は仲良くなり親交を深めているらしい。

 

 

 

 

 

 

 




登場したトリオ
・情報処理部(ゆゆ式)
・埼玉紅さそり隊(クレヨンしんちゃん)
・リヤン・ド・ファミユ(天使の3p)
・セシール、ズドン、へッポール(筆者オリジナル、但しタイムボカンシリーズ3悪のパロディ)
・AMERICA(実在した70'Sのフォークトリオ、途中1人脱退、以降はコンビで活動。ヒット曲に『名前のない馬』等がある)
・エマーソン、レイク&パーマー(こちらも実在したギターレスロックバンド。『展覧会の絵』のカバーで有名)

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