ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
「皆さま、着替えがお済みになりましたら地下までお越し下さい」ギャリソンに促され破嵐邸の地下にやってきた紅さそり隊。
「トレーニングルームへご案内致します、そちらでスーツの効果を拝見させて下さい」広大な地下施設に驚く3人、そこにダイターン搭乗用のメットと戦闘服を身に付けた万丈とナゼかジャージを着た宮子と幸太がいる。
「ギャリソンさん、この人達と手合わせすればいいんすか?」幸太がギャリソンに確認する、なお万丈の戦闘服も2人のジャージもごく一般的なモノで付加機能は全くない。
「はい、並の方では弱すぎて実験になりませんので」宮子は鼻息を荒くして早くも戦闘モードになっている。
「宮ちゃん頑張れ~」
「師匠!ファイト金髪だゾ!」ひだまりズと野原一家、情報処理部のメンバーが来ていてブース越しに応援している。
「一発じゃないか?」今回しんのすけに突っ込むのは唯であった。
「勝った人にはロマ○輝くエ○テー○より唯ちゃんをプレゼント!」
「だったら私が欲しいわよ!勿論ダイヤの方だけど」
「
「古っ!俺が子供の頃流行ったヤツ!」代わりではないがゆずこと縁にはひろしとみさえが突っ込んだ。
「では模擬戦を始めようか。ギャリソン、ゴングを鳴らしてくれ」カーン!金属音がトレーニングルームに鳴り響き模擬戦が始まった。
駆け出したマリーは自身の跳躍力が異常に発達したのに気が付く、全身の関節がバネのように渦巻き状に変化していて伸縮も自由自在になっている。
「ソーリャッ」バネの瞬発力を生かし両足を揃えて判子の要領で幸太を踏んづけようとするも
「遅い、剃!」避けられるがすぐに次の攻撃に移るマリー。
こちらはお銀、宮子の一撃がモロに入ったと思いきや体が液状になり宮子パンチは無力化された。
「スゲぇ、アタイひょっとして無敵なんじゃね?」刹那、宮子に丸呑みにされる。
竜子の相手は万丈だった。
(アタイにはどんな能力が備わってんだ?)しかし考える余裕は与えんとばかりにレーザー銃を乱射する万丈。
「手前ぇ!危ねーだろ!」その途端左右前後に己の複製が沢山現れた。銃撃も何のその複製は万丈に襲いかかり、複製竜子達は下敷きにしてしまう。
「か、勝った…」その後、竜子は己の複製を次々に増やし人海戦術で万丈と闘う。銃に円筒型のビームサーベル、更には体術で対抗する万丈だったが最後は竜子が勝利した。一方お銀は命からがら宮子の腹から逃げ出したもののすっかり闘う気力が失せていた。幸太はバネの弱点を利用してマリーを翻弄、複雑に手足が絡んで
「お前ぇら、何だそのザマは!」
「本来の目的見失ってるよ、この人は( ̄□ ̄;;)。ダメだこりゃ」今は亡き大物芸人の物真似をする宮子。
「戦闘スーツのテストでしょう、倒してどうするんすか?」幸太は紅さそり隊に呆れつつ満身創痍の万丈を担ぐとギャリソンの自動車に乗せる。
「では私は万丈様を病院まで」そこまで言いかけた時、破嵐邸を管理するマサァロケットのマザーコンピューターがギャリソンに通信してきた。
「
「弱りましたな」今万丈はとてもじゃないが闘える状態にない、宮子と幸太は竜子にジト目を向ける。
「な、なんだよ?アタイのせいかよ!」
「イヤ、どう考えてもリーダーが悪いっすよ」
「ウンウン」お銀とマリーも同意する。
「うぅ、ギャリソン」万丈は怪我をしているが幸い話ができない程参ってはいない。
「僕の事は後回しだ、代わりにダイターンで出撃してくれ」
「ひろし様、万丈様を病院までお願い致します」
「ギャリソンさんはどちらへ?」
「マッハパトロールで城見台へ参ります。そこで皆さま!」それからいつになく強い口調で紅さそり隊に声をかける。
「ハ、ハイ!」固まる3人に衝撃の一言を告げた。
「この際責任をもってメガノイドと闘って頂きます、戦地まではお送りしましょう」
「「「マジッすか?!」」」
「「ギャリソンさん、私(俺)も行きます!」」宮&幸が名乗り出る。
「では参りますぞ」ギャリソンは5人を乗せたマッハパトロールを城見台へと発進させた。
紅さそり隊の戦闘スーツの能力は往年の海外アニメ「スーパースリー」のパロディです