ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
次の日、早速沙英とヒロを連れて情報処理部に遊びにきたゆのと宮子。流石に部室が狭い、仕方なく他の部から椅子を借りてきた。
「今日のテーマは『フクロウ』だっけ?」
「じゃあ色々見てみよう~」
「シロフクロウ、普段はキリッとした顔だけど時々笑顔っぽくなる。その写真がこれ」
「「「可ぁ愛いーっ!」」」
「アフリカオオコノハズク、身の危険を感じるとこんな姿になる」テレビ等でもお馴染みの体が細くなるミミズクの仲間である、ここで毎度のお約束。
「ヒロさんもこのフクロウだったらよかったのに」例によって宮子のトンデモ発言に
ゲ・ン・コ・ツ!
この後宮子とゆずこは謎のシンパシーを感じ合うのであった。
「今日はお母さん来るかな?」
「お母さん?」ゆのが首をかしげる。
「英語の松本先生。ウチの顧問だよ、この2人にアダ名付けられてるの」唯が説明した。
「みんな元気ィ?アラ美術科のみんなも一緒なの?珍しいわね」英語教師の松本頼子がやってきた。
「お母ぁさ~ん」
「お母さんだぁ」ゆずこと縁が笑顔で迎える。
「まだお若いのに」呆れている沙英。
「先生も呼ばれ慣れてるわね」ヒロもため息を吐いて同意する。
「いいのよ、気にしてないから」笑顔で応じる松本先生であった。
「う~ん…」
「宮ちゃん何唸ってるの?」ゆのが聞く。
「松本先生がお母さんなら更に年上の吉野屋先生は何だろう?」
「あんな孫欲しいね」縁がしみじみ言う。
「孫か!」
「一周回っちゃったよ!」そして今日も部室に大爆笑が響き渡る。
その頃破嵐邸にあの3人組が呼ばれていた、ギャリソンが丁重に出迎える。
「ふかづめ竜子!」
「魚の目お銀!」
「吹き出物マリー!」
「「「我ら埼玉紅さそり隊!」」」
「フッ、久し振りに決まったな」
「このところジャガイモ小僧や大食い女に邪魔されてばっかりでしたからね」
「皆さま、お忙しい中感謝致します。に、してもその奇妙な挨拶は如何なものでしょうかな」
「やっぱりこの決めポーズ変なんすよ」
「今度から止めましょう、リーダー」
「うっせーな!時に爺さん、アタイらに頼みって何だよ?」
「はい、実はこの度対メガノイド用戦闘スーツの開発に着手しておりまして。皆さまに試着して下さいますようお願い申し上げる次第にございます」
「おい?アタイらに奴らと闘えってか?!」
「まさか。実戦では万丈様にお使い頂きます、いつでもダイターンを呼び出せるとは限りませんからな」
「ようはモルモットかよ?!」
「バイト代は弾みますぞ」
「うっ!けどリーダーは金にゃ釣られないぜ、そうっすよね。リ…」
「やるっ!」ズッコケるお銀とマリー。
夜が更けた春日部の空に一体の巨大ロボが飛んでいた。
「セシール様ぁ、破嵐万丈どこに行ったんでしょうねぇ?」
「ひょっとしたらワイらに気付いて姿を眩ましたんかいな?」
「もっとよく探しなよ、この近辺に住んでいるのは確実なんだから」破嵐邸が春日部かその近隣にあるという情報を得たトリオは目を皿のようにして地上を見下ろすが一向にそれらしき建物は見つからない。それもそのハズ、破嵐邸は必要に応じて丸々地下に埋まるという機能も備わっていて今まさにそれを発揮しているのだから。
次回、3悪VS埼玉紅さそり隊の決死の対決!(かも?)