ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
「緊急事態発生!緊急事態発生!社内の皆さんは迅速に避難して下さい!」双葉商事のビル内にアナウンスが響く。
「野原君、この霧は一体?」
「人体には無害なので安心して下さい、詳細は後で説明します」ひろしは部長を屋外へ連れて外へ出て空を見上げる、コマンダー・モンテギューがデスバトルに乗り込む姿がみえた。
「あ、あのノノノ、ヒヒヒ飛行船は何だね?」パニクる部長を落ち着かせる。
「あれはデスバトル。メガノイドの戦艦ですよ」
「私はメガノイドに騙されていたのか。君がいなければ私はクビにイヤ、命すらなかったかもしれん。野原君ありがとう」ひろしの手を取り涙ながらに感謝する部長、社員一同からも拍手喝采を受ける。ふとデスバトルに視線を戻すと万丈の邸とは違う方向へ向かっていく、それを見た1人の女子社員が悲鳴をあげる。
「君!一体どうしたのかね?」
「あれが向かっているのは木組みの街、私の地元なんです」部長が泣き崩れる女子社員に手を貸して立ち上がらせる。
「私、木組みの街に向かいます!」彼女は直ぐ様移動しようとするが
「君が行ってどうにかなる訳でもない、会長の事だ。既にダイターンで追っているだろう」ひろしはさっきから鳴りっぱなしの携帯にようやく気づいた。
「幸太か、何の用だ?こっちはメガノイドに会社を乗っ取られかけて、ってお前木組みの街にいるのかぁ?」部長達がイヤな未来を想像するが当のひろしは
「そっか、そんじゃサクッとソルジャー共ぶっ飛ばしとけ」アッサリそう言って切ると今度はみさえからかかってきた。
「あなた!会社にメガノイドが現れたってホント?!幸太の後をつけていったしんのすけから電話きたわよ」
「何だって?!じゃしんのすけもか、幸太が一緒だから大丈夫だとは思うけど」みさえ越しに宮子の声が聞こえる。
「え、いいの?あなた、私木組みの街に宮子ちゃん届けに行くわ。じゃ切るわね」
「何で係長は落ち着いていられるんですか?」若手社員が質問するとひろしは件の女子社員に告げる
「あの街がソルジャー、メガノイドの尖兵に奪われる心配はない。頼もしいのが2人味方についてるからな」
デスバトルは木組みの街の上空で進行を止めて中からソルジャーが舞い降りる。
「あ、あれ私前に襲われた…」恐怖のあまり踞って自分の腕を抱く夏目。武装した連中は機関銃を手に各家庭や店に押し入り制圧する、その魔の手はラビットハウスにも近づいてきた。
「君達は逃げたまえ、ここは俺とくまで引き受ける。大輔君、
「お父さん…」チノが不安げに父親を見つめるが
「心愛君、チノを頼むよ」
「はい!チノちゃん奥に行こ」
「イヤです!」グズるチノだったが
「タカヒロを信じるんじゃ」どこからか老翁の声が聞こえると大人しく下がっていく。
「昔を思い出すわね」
「ああ、こんな時なのに懐かしいな」軍隊にいた頃、某部隊のニ天龍と呼ばれたかつての名コンビはソルジャーの軍勢の中へ飛び込んで行った。
目標、次回完結!