ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
幸太の案内でラビットハウスという喫茶店を訪れた夏目は中学生くらいのチノという女の子に引き合わされた。
「と、いう訳で臨時でボーカルを」
「イヤです!」即答された。
「アチャー、これで当てはなくなったか」
「まぁ、しょうがないわね。いざとなれば自分で歌うわよ」
「えーそれでは夏目柚さんで『栄光の架け橋』張り切ってどーゾ」
「だからその[ゆず]は関係ないって言ってるでしょ?」
「じゃ果物繋がりで『歌舞伎町の女王』とか『アルゼンチンババア』で」
「林檎はともかくバナナは小説!」
「つーか何でお前がいんだよ?」
「フルーツ?私食べた~い」
「心愛さんは黙ってて下さい!」
「待て小僧、かの名曲『精霊流し』を忘れとるぞ」
「古っ!つーか今の誰?」
「結局何の話よ?」
「完全に論点がズレてますね」
「熊実さん、大輔さん、いらしてたんですか?」
「オォ越前屋のオカマのおクマさん、それに大輔お兄さん」
「相変わらず面白い子だね」
「越後屋よ、オカマとクマは合ってるけど」
((そっちは合ってんのかい!))心の中で突っ込む夏目と幸太。
「だから私は歌いません」♪フンフ~ン♪ふと男性な鼻唄が聞こえてきた。一同がその方を見やるとここのマスターでチノの父のタカヒロがデジカメを磨いている。
「お父さん、何してるんですか?」
「これか?当日チノの晴れ姿を撮影しようと…」
「ヤーメェてぇ!」そこに熊実がチノに紙片を数枚ちらつかせる。
「そ、それは!」チノが目を輝かせる。
「ウッフフ、
「む~、それは反則です」
「チケットあげたところでマスターには何のメリットもなさそうだけど?」
「だってアタシもチノちゃんが歌う姿を見たいもの」
「ハァ~さいですか」
コマンダー・モンテギューは外国人実業家に成りすまし双葉商事を訪れた、勿論万丈をおびき寄せる餌とするのが目的である。
「ワガシャデハ、アタラシワインヲハツバイシマス。フタバショージサンニゼヒニッポンデノマドグチニナッテホシーデェス」流暢な日本語も話せるがカモフラージュ対策の為敢えて片言を使う。
身なりの立派な外国人実業家から高級ワインの取引を求められた双葉商事は部長とひろしに商談を進めさせる事に決めた。
「ワガシャノユタカナトチデソダテアゲタグレープデツクッタワインコソセカイサイコーホートイッテモカゴンデハナイデス」部長は感心したように頷くだけだったがひろしはこの実業家を怪しいとにらんでトイレに行く振りをして席を離れるとスマホを取り出して直ぐ様万丈に連絡した。
「少なくてもワインに関しては素人でしょう、詐欺師かもしれません」未成年とはいえ本物の実業家である万丈はひろしから伝えられた話だけで理解した。
「全くです、ギャリソンさんから予めワインの基礎知識を学んでおいて正解でした」
「で、その男の名は?」偽実業家の名を聞いた万丈はひろしにある指示をだす。
「どうも失礼致しました」応接室に戻ったひろし。
「サッソクオフタリデシーンヲシテクダサイ」持ち込んだグラスにワインを注ぐ相手に
「モンテギュー様、せっかくですから何かつまみをお持ちしましょう」
「ケッコーデス、コノワインニソンナノヒツヨーアリマセン」
「まあ、そうおっしゃらず」
「イイカラ、サッサトノメ!」
「野原君、モンテギュー様に何たる無礼を!」部長が諌めようとするがひろしは頑としてこう言い放つ。
「部長、これは会長命令です!」モンテギューに視線を移すと
「そりゃアンタらメガノイドは固形物が食えないから必要ないだろ、けど人間には不健康な呑み方だぜ。そのワインもどうせ毒か睡眠薬入りじゃないか?功を焦ってボロをだしたな!」通風口から双葉商事のビル全域にメガノイドにのみ害をなす特殊な薬品が霧状に散布された。
前半と後半に接点がない!次回ムリにでも繋げます