ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
いよいよ太陽歌劇団初の地方公演の幕があがる、客席はファンで大入満員、殆どが女性客である、その中にゆの達3人もいた。
「私、貴方の事が好きです」
「僕もだよ」キャーッ!客席から歓声があがる、回りを見渡すと顔を紅潮させて舞台を見つめる女性もいる。物語はやがてクライマックスに突入し、フィナーレは大拍手に包まれた。
「ハァーッ、素敵なお芝居だったね」
「私、まだ震えが止まんないよぉ」真実と中山はよほど感動したらしい。
「何か信じられないな、メガノイドがここを侵略しようとしてるなんて」横浜港を見つめたゆのが小さく呟く。
突然空が赤黒く染まり、塗装の剥げた出来損ないの光武みたいなロボに囲まれた
「またメガノイド?」
「せっかくの気分が台無し!」3人はプリキュアに変身して戦うが流石に多勢に無勢、次第に追い詰められていく。
「太陽華撃団、参上!」カラフルな光武が現れプリキュアに助太刀する。上空にはゲットマシンが飛んでいる、遂にヒーロー達がここに終結した。
「一気にいくぜ!チェンジ、ゲッター1!」赤が頭から胸の辺り、ネイビーが腕から腰まで、黄色が足になる。ゲッター1は肩から巨大な斧を出し両手に掴んでメガノイドめがけて振り回す、次々と爆散していくニセ光武。
華撃団も負けてはいない、カンナは殴り、沙英は槍で突き刺し、さくらとすみれは斬り、マリアと紅蘭は銃やミサイルを撃ちまくり、アイリスは光線を放ちながらプリキュアの盾になる。
ニセ光武は全て殲滅したが隼人が眉をよせる。
「これで終わりか?呆気なさすぎる」その時全員が掃除機で吸い上げられるように上空へ浮かび上がる、必死の抵抗も空しく夜空に消えていくヒーロー達だった。
「痛てて、何が起きたんだ?」
「ここはどこだ?」
「何とも奇妙なトコですなぁ」最初に気がついたゲッターチームは辺りを見回して華撃団と通信が繋がるか調べる。
「こちらゲッターチーム、太陽華撃団に通達。聞こえるか?」
「こちら華撃団マリア・タチバナ、通信をキャッチしたわ」互いに全員の無事が確認できたゲッターチームと華撃団はここから先はまとまって行動する。
「ウチら以外にメガノイドと闘っとった娘らがおったけど」
「アイリスが庇ってた少女達ですわね、さっきの衝撃で離ればなれになったみたいですわよ」
「あんな軽装備でムチャしやがるぜ」
「イヤ、あのスタイルは人知の範疇を越えた特殊な防御力が備わっているらしい」カンナのボヤきを隼人が否定する。
プリキュアの3人はメガノイドのボス、ロクジと対面していた。
「そこの妖精、このカスカーベランドには封印された伝説の魔獣がいたな?それを解けるのはお前が国王から預かった
「なんでそれを?」
「お仲間を痛め付けたら白状したぜ」ロクジの指し示した先には傷だらけで半死半生の妖精達が無造作に積み上げられていた。
「ひ、酷い。よくもこんな事を」魔獣の封印を解くか、ロクジに逆らうか、どっちにしてもカスカーベランドも地球も終わりだ。心が揺れ動き涙を浮かべるチェブラーシカにキュアペガサスは自らも泣きそうなのを堪えて言う。
「チェブラーシカ、こんな奴の言う事なんか聞いちゃダメだよ」
「そうよ、こいつを倒せばいいの」
「ロクジ。私達はあなたを」
「「「絶対に許さない!‼」」」
「何とでも言え!さあ封印を解け!さもなくば…死ね」
そろそろ終わってもいいよね?