ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
②でゆののカラーをオレンジとしましたがピンクに変更しました。
~引き続き隼人視点~
「あいつだ!」俺は確信した、あのガキがゲッターの新しい3人目のパイロットに違いない。竜馬も俺の言いたい事が分かったらしく無言で頷いた、交渉なんかは政府の役人連中に任せるとして俺達は浅間山にある早乙女研究所に帰っていった。
~ゆの視点~
2人でプリキュアの仲間を探しに町を散策しているとチェブラーシカに気付いたのかいきなりソルジャーに囲まれた。
「妖精のガキと一緒って事ぁ、お前がプリキュアだな?」ソルジャーが私に凄んで言う、つーかこいつら死体が喋ってるみたいで気持ち悪い。
「こい!2度と我々に刃向かえんようにしてくれる!」私の腕を掴むソルジャー、次の瞬間その手が離れてソルジャーを鎖で束ねた人がいる、しかもやまぶき中学校の制服を着ていた。その娘はハンマー投げの要領で鎖ごとソルジャーを振り回すと技名ッポイ叫びと共に空高く投げ飛ばした。
「大・雪・山・下ろしー」
「えっと、斎藤さんだよね?」私は変身もせず腕力だけでメガノイドを圧倒したクラスメートに驚きながらも話しかける。
「うん。やまぶき中学1年A組、斎藤宮子。ヨロシクゆのっち!」ゆのっちって?確かに初対面ではないけど今日までちゃんと話した事とかないよね?それなのにいきなりあだ名呼び?まぁいいか、助けてくれたんだし。
「それよりゆのっち、先程から恐そうなお兄さん方が私達を睨んでおりますが」ホントだっ!信号を挟んだ向こう側に2人組の男がいて私達というより斎藤さんを睨むように見ている、と思ったら踵を返して反対の方向へ歩いていった。気のせいだったのかなぁ?
「ねぇチェブラーシカ、斎藤さんがもしかしてプリキュアなの?」私が聞くと
「違うと思う、これ見て」チェブラーシカの手の中から2つの光る球形がでてきた、それぞれ淡いブルーと黄色に輝いている。光が自分の手に戻るとチェブラーシカは説明する。
「プリキュアに選ばれるとさっきの光がリングとなってその人の指に収まる、そうして変身できるんだ」言われて見れば私の指にもピンク色のリングがハマっている、斎藤さんはプリキュアじゃないのか。
~それから2か月後~
やまぶき市より日本の中心にある主要都市、東京の銀座。そこの一等地に鎮座する太陽劇場で行われていた太陽歌劇団による舞台公演は連日大盛況のまま今日、千秋楽公演となる。
「みなさん、台本の最終チェックは大丈夫ですの?」看板女優の1人、神崎すみれが共演者に問う。
「待って、う~ん。このセリフやっぱり言い回しとか変えた方がよかったかしら?」女優兼脚本家の金本紗英が台本をめくりながら呟くと
「オイオイ、今からかよ。もう間に合わねーよ」男役女優の桐島カンナがボヤく。
「その辺りはアドリブで繋げるしかないわよ、紗英も分かるでしょ?」こちらも男役のロシア出身の美女マリア・タチバナが宥める。
「千秋楽って何回目でも緊張しますね」真宮寺さくらは大きく深呼吸する。
「そう?アイリス楽しみだよっ」最年少のアイリスことイリス・シャトーブリアンは早く幕が上がらないかとウズウズしている。
「アイリスは肝が座っとるなぁ、ウチも見習いたいわ」中国出身にしてナゼか関西弁の李紅蘭も平気そうな顔だが足は震えている。そしていよいよ幕が上がろうとした時だった。突然何者かが劇場を襲撃してきた、メガノイドである。
次回はヒロが登場予定です