ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
大家さん初登場です、前から出したかったのですがひだまり荘亡き今、どこに出そうか考えた結果こうなりました。名前は
ヒロ→ひろし
沙英→みさえ偶然似ている事から
シノ→しんのすけをモジりました
「そう、分かったわ。あまり呑み過ぎないでね」みさえはそう言って電話を切る。
「父ちゃんから?」しんのすけに問われる。
「うん、会社に新しく入ってきた人の歓迎会だって」
「こんな時期に珍しいですね」一仕事済ませた沙英がペンを置いて話に加わる。今は5月半ば、新入社員を迎える季節はとっくに終えている。
「それが意外によくいるらしいわよ、5月病拗らせて辞めちゃう新入社員の代わりの補充要員って。今度の人は中途採用だからその心配はなさそうだけど」
「えーそれでは我々の新たな仲間大家シノさんに乾杯!」双葉商事の部長が音頭をとる。
「えーなにぶん駆け出しの身で色々とご迷惑をお掛けしますがこれからよろしくお願いします」新人も先輩社員らに挨拶をして歓迎会という名の呑み会は滞りなくすすんでお開きとなる。
その夜、日付の変わらない内に帰ってきたひろしはとっくに寝ているしんのすけとひまわり以外に衝撃の事実を告げる。
「それじゃ私達が住んでいたひだまり荘の大家さんが双葉商事に?!」沙英が驚く。
「確かにひだまり荘亡き今、働き口がなければ生活できないわよね」ヒロは得心したようだ。
「大家さん、名前も大家さんだったのか」会話の主旨から外れた宮子のセリフに5人でズッコケる。
「大家さんが大家さんじゃなくなって、じゃなくて」ゆのは混乱しだした。
「まあ、俺も最初はビックリしたよ。それで元から知り合いって事で指導係を任されちまってな」
「それにしても不思議なご縁よね」
「お昼休みぃー」住みかを失ったのか、今日のうめてんてーはやまぶき高校の屋上にいた。その頃学食で一緒になった万丈とひだまりズ。
「ひだまり荘の大家さんが双葉商事に?」万丈は目を丸くする。
「理事長が就職のお世話したんじゃ…」
「僕は覚えがないよ」
「じゃあホントに偶然?」
「何が偶然なのかしら?」夏目が突然現れた。
「君には直接関係ない話だよ、柚君」
「ちょっと!理事長、下の名前で呼ばないで下さい!」
「しかし普通科にも漢字違いでなつめ姓のクラスメートがいるんでね。棗丈太郎君という男子生徒だが、紛らわしいからね」恥ずかしさで真っ赤になってその場から走り去る夏目。
それから一時間後の双葉商事、ひろしは部長から大家と外回りを命じられ2人で取引先を訪ねる。訪問先は現在建設中の新座スーパーアリーナであった。
「双葉商事の野原と申します。こちらは部下の大家です」取引相手に名刺を渡して一礼するひろし。
「これはご丁寧に小田切コーポレーションの刈谷でございます」いかにも胡散臭いでっぷりした男だったが長年培った営業スマイルで誤魔化すひろし、一方大家は嫌悪感を隠しきれずに笑顔が引き攣っている。
「それではお互いの発展の為にこれからもよろしくお願いいたします」ひろしが握手を求めるとその途端ソルジャーが回りを囲みひろしと大家に銃を突きつける。
「野原さん、人質になってもらいましょう、我らメガノイドの発展の為にね」スーツを脱ぎ捨てた刈谷はメガノイドのコマンダーの姿を見せた。
普通科にも「なつめ」君がいたんですね