ひだまりスケッチ&無敵鋼人ダイターン3withクレヨンしんちゃん(凍結) 作:越後屋大輔
さて、万丈が到着する前の野原家ではひろしとみさえ、沙英とヒロとゆのがソルジャーに手足を縛られ身動きがとれずにいた、連中は1人を除き素人目には区別できないくらい彼らそっくりに変装していた、野原家の上空にはデスバトルが浮かんでいる。
「はて?この家には例のあいつがいる、資料にはそう載っているが?」
「そいつなら既に引き離すのに成功したハズだ、いたら厄介だからな」
「これだけいれば改造素体にも充分だ、作戦は完璧だ」生気のない顔がニタニタ笑うのは見ていて気味が悪い。
万丈はしんのすけにカラーボールのような球体を幾つか手渡すと「しんのすけ君、僕が家に飛び込むから君はそのメガノイド用ガス爆弾を庭や玄関に叩きつけるんだ、いいね?」
「ブ・ラジャー」その時だった。
「クォルァーッ‼こんぬぉーバカノイドがぁーっ‼」宮子が叫びながら猛ダッシュで野原家へ駆けていきソルジャー達をボコり始めた、連中は抵抗も空しく全員伸されてしまう。
「宮子君!」
「宮ちゃん!」
「理事長にしんのすけ殿、これは一体?」
「こっちが聞きたいね、君は九州へ帰省したんじゃないのか?」
「イヤぁ、それがですな」
~回想シーン~
「宮ちゃん、お手紙がきてるよ~」ゆのから1枚の葉書を受けとる宮子。
「ありがとゆのっち、フンフン、何っ?!」内容をみて驚愕する。
『父 危篤。すぐ帰れ』すぐにみんなに知らせる。
「宮子ちゃん、そういう事なら一刻も早く帰った方がいいわよ」
「交通費がなきゃだしてやるから」こうして宮子は福岡行きの新幹線に乗り込んだが改めて葉書を見ると
「これ絵葉書じゃん!」父の危篤を知らせるのに絵葉書など常識的にあり得ない。たまたま居合わせた人に携帯を借りて実家に電話したら父は元気だしそんな葉書も送っていないと言われた。宮子は途中の大阪で引き返してさっき春日部駅に戻ってきたのだった。
~回想シーン終わり~
「我がメガノイドのブラックリストNo,2の斉藤宮子を引き離した上で万丈に付け入る作戦が…グハッ」最後まで生きていたソルジャーがそう言い残して息絶えた。
「私、そんなのに載ってるんだ。No,1は誰なんだろう?」
「アン!(万丈さんに決まってる)」
「宮ちゃん、シロに突っ込まれてるゾ」
「そりゃメガボーグ相手でも素手で闘えるくらいだからね」
野原一家とひたまりズを助け出した万丈は彼らからこれまで起きた事を聞いた。
「木箱を持って家を出ようとしたら蓋が外れて中の人形がいきなり動きだしてソルジャーを呼び寄せ我々は縛られてこれから拐われるところでした」
「間一髪で宮子が現れて後はご覧になった通りです」
「主人に化けたソルジャーが何も知らないしんのすけをつれていって、アンタ無事だったの?!」みさえがしんのすけの姿をみとめた。
「万丈お兄さん達が助けてくれた~」駆け寄るしんのすけを両手を広げ迎えようとするみさえだが彼が抱きついたのはヒロだった。
「こいつ…」ジト目で睨むみさえ。
デスバトルが移動を始めた、破嵐邸の方角へ向かっている。
「しまった!陽動だったか!」万丈達は大急ぎで破嵐邸に引き返した。
次回メガボーグと対決か?ところでしんのすけに万丈、イヌ語わかるの?